浜のみかん屋

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大学生レポートⅦ

2017年05月20日 | かりとりもさくの会
【東洋大生レポート・・・秋祭り】

菅原ゼミ4年 〇〇〇〇さん
秋祭りの参加は去年に続き2回目でした。
今年は生憎の雨でしたが、水たまりをものともせず駆け回る牛鬼の迫力は見応えあるものでした。
昨年に続き感じたことはやはり子どもが少ないということです。
小学生らしい子どもを見かけるも、県外から遊びに来ているとのことでした。
来年、再来年の御船踊り、巫女の舞、角力練りはどうするのか・・・?
ここまで守り続けてきた伝統はぜひ残していってほしいと思いつつも、代替案を模索しないといけないと思いました。
また、今年は昨年見ることのできなかったおかえりを見ました。
一段一段上がっていくのに息が上がり何度も立ち止まってしまうあの石段を駆け上がって来る姿は「まさに男!」としていて素晴らしいものでした。
また、石段の上で迎える地域の人々の「がんばれ、がんばれ、よくやった!」という声かけはとても温かく思いました。
私は卒業論文に「女性の視点から考える」ということをテーマとしています。
秋祭りは女性の協力なくしては成立しないものであると強く感じました。
各家々に用意していただいているご馳走。
また牛鬼や五ツ鹿が家々を回って来たときに苦労をねぎらい、お茶やお酒、ご飯を出すのも女性の役目です。
祭りのメインこそ男性ですが、その裏には女性の大変な苦労・準備がうかがえます。
女性の視点から秋祭りを捉えます。
女性はお酒やご馳走の準備はもちろん、多くの人を家に招き入れるために掃除や客間の手入れをします。
様々な練りを担当する家族がいれば衣装の準備、洗濯をします。
秋祭りが終わってからも膨大な片付けが待っています。
自分のお母さんも、おばあさんもやってきたことであり自分もこの地域にいる限りやることが当たり前だと思っているからだと思います。
つまり秋祭りはこの地域にとって開催することが当たり前、多くの人が集まるのが当たり前であるのです。
しかし「10年ほど前と比べると地域住民の数も、観客の数も減った」という現実があります。
今後も秋祭りを当たり前のように開催できるようにすべきことはなにか、それは狩江の人口を維持した上でしっかり後に継いでいくことであると思います。
愛媛に着いた初日の夜は海にふんどし姿で入水する高山の伝統儀式を見学しましたが、そこにふんどし姿の外国人がいました。
詳しいことは話せませんでしたが、紹介してくれた奥さんはおそらく高山の人であったと思います。
外国人の彼は祭りのことを「素晴らしい楽しいね」と話していました。
秋祭りに魅力を感じたのか、日本を好んでいるのか、奥さんの意向なのか・・・彼が愛媛で過ごしている理由はわかりませんが現地の男として祭りに参加している姿はとても頼もしく思いました。
このように外部からの移住者も見込める地域であることは確かです。
住まいや雇用の問題を解決して受け入れる体制を徐々に整えていけば、狩江に住み始めたいと思う人・住み続けたいと思う人はいるはずです。


コメント
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