病害虫：カメムシ

【病害虫：カメムシ】

これがカメムシです。
果実が美味しくなってくると、
このムシがみかんの果汁を吸いに飛来してきます。

ムシに果汁を吸われると、果実がキズつけられ黄色く変色します。
さも、美味しく熟したかのようになりますが、
『浜のみかん屋』のみかんジュース
「蜜柑汁」の原料にもなりません。

１年間、美味しいみかんを消費者に届け、
収益を上げようと頑張って来たのに、
このカメムシにフイにされます。

農薬（ローデイー：２０００倍）を散布して駆除するのですが、
羽のあるムシですから防除を行うと飛んで逃げます。
悲しい事になかなか駆除できません。

それに残留農薬の基準があって、
収穫前のある一定の期間（一週間）はもう使用出来ません。
この間にも大きな被害が発生します。

今年はこのカメムシが異常に大発生していますので、
生食用として消費者にお届け出来る商品の確保が
困難になるのではと心配しています。

自然の営みには勝てません。
人間の力とは非力なものです。

選果基準（極早生）

【選果基準：極早生】

９月２９日から極早生の出荷が始まります。
着色基準は１分以上の着色です。
写真の右側５個が基準着色です。

真ん中の３個はキズ果ならび黒点病の果実です。

左側に果実は着色基準にみたない果実と、
左側一番上の熟れた果実はカメムシの被害果で、
加工に回される果実です。

『浜のみかん屋』は
６分着色以上にならないと出荷しませんので
もう少し出荷時期が送れます。
もう少しお待ち下さい。

選果講習会Ⅰ

【選果講習会ー極早生】

９月２５日に極早生の選果講習会が
生産農家対象に行われました。

尾下課長から市場の動向、
今年度の販売単価の予測などの話がありました。

今年は裏作で生産量が少ないにもかかわらず、
サブプライズローンの問題や消費者物価の高騰で、
嗜好品のみかんは、
消費者には買っていただけないのではと考えられるようです。

自給率５０％以上の農業政策を掲げている日本ですが、
今のままでは農家経営が成り立ちません。
ここ数年、作っても、作っても赤字経営で、
年金をいただいてる農家は離農していくばかりです。
（借金もなく、離農できるからです。）

我々世代の農家は、今さら再就職も出来ませんし、
農協に融資を受けているため、離農することも出来ません。

ただ、
先代から預っている農地にしがみついて生きていくだけです。