デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

一人の時間

2006-07-14 00:19:32 | 日記
 子どもを育てていて何が一番辛いところか?と聞かれたら、一人の時間が持てないことだと思っています。もう少し言えば、家で一人になれる時間がないことです。

 私自身、子どもを持つまでは想像はしても実感はなかったのですが、子どもは本当にひたすら欲求し続ける存在です。注目されること、飲み物や食べ物、手伝ってほしいこと・・・一日中、要求し続けるのですね。あるいはものすごい大騒ぎをして、階下にうるさいというよりも、住んでいるアパートが揺れるくらいのドタバタをやってくれます。

 子育ては最高に楽しくもあるのですが、こうして一日中だと心が休まることもなく、物事を考えることもできないのです。それに子どもがそばにいるだけで、母親は絶えず子どものことを頭のどこかで気にかけていなくてはならないのです。(例えば妙に静かだったりすると、100%悪いことが起きています。乾電池をなめていたり、壁やカーペットに落書きをしていたり・・・。)

 以前も「一人の時間も大切」とは思っていましたが、子どもを持ってからは「一人の時間は人間にとって不可欠!!!!」と思うようになりました。一人の時間は自分を休めたり、本当にリラックスしたり、自分の気持ちに耳をかたむけたりする時間なのです。そういう時間がないと、人間はイライラしたり、自分をノーマルな状態に戻せずにだんだん変な方向に行ってしまったりするのでしょう。

 今日は夕方子ども達のシャワーを済ませ、夫が帰ってから家族で夕食を食べ、それから私は一人で出かけました。(たまに私は夜、友人と会ったりすることもあるのですが、それは一人ではないのでちょっと違う。)出掛けにショウミーに鶴を折ってと頼まれて文字通り出鼻をくじかれたけれど、とにかくとにかく、家を出て、まずは本屋さんに行きました。そして2時間近く過ごしたあと、カフェで買った本を読んできたのでした。

 久しぶりにリラックスできる時間でした。一人になって、好きなように本屋で時間を過ごすのはなんてすばらしいこと!と大げさでなくて、そう思ってしまいました。人によってはCDショップかもしれないし、カフェだけかもしれないし、いろいろでしょうけれど、こうして外に一人で出ることがどんなに心を軽くして、自分をリセットさせてくれることか。きっと子どものいる、特に専業主婦の人は同じように感じている人も多いことでしょう。

 こういう時間があってこそ、子どもにも優しい、大きな気持ちで寄り添えるのだと思います。お母さん、妻、そして自分というバランスを、夫に協力してもらいつつ、うまく取っていきたいものです。


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