デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

マグレーテ2世女王のレセプション その2

2006-05-16 21:45:46 | デンマークの行事
 会場に入るとまずはフィンガーフード(1つ、2つつまみましたが、おいしかった!)と赤・白のワイン、お茶がふるわまれました。フレデリック殿下はフランス人で、フランスにワイン農場を持っており、ワインはそこのものでした。夫は赤ワインをいただき、おいしいと言っていました。

 会場は広間とでもいうのでしょうか、まさに昔の映画のダンスパーティーに出てくるような、ヨーロッパのお城のような広間で、デンマーク人と日本人が半々くらいだったでしょうか。お互いに顔見知りの人たちは談笑していましたが、私たちは誰も知っている人がいなかったので、2人できょろきょろしてました(笑)。しばらくするとたまたま夫の知り合いがいたので、しばし私たちもお喋り・・・。と、アナウンスが入りましたが、デンマーク語だったので私は理解できませんでしたが、女王に謁見する際の注意事項などがあったようです。

 さて、いよいよ女王に謁見ということで、まずは順番に並ぶことになりました。広間を出て、列の後ろのほうに私たちは並びました。なんと挨拶すればいいのやら、英語で挨拶しなくては~と頭の中はぐるぐる考えていましたが、先ほどのアナウンスでは自分の名前とタイトルを言ってから握手するようにということでした。
タイトル? そんなものがない私はなんと言えばいいんだか・・・。夫だってただの会社員でタイトルといってもねぇ。私たちはこそこそ相談していましたが、とにかく前の人に倣うことに。

 列は階段を上り、細い通路に出て、そして女王がいらっしゃるお部屋に続いていました。女王は隣にヘンリック殿下、そしてその2人の両脇に2人の日本人が立って挨拶をしているようでした。不覚にもその日本人が常陸宮殿下ご夫妻ということは他の人に聞くまで分からなかった非国民の私でした。

 まず常陸宮殿下と礼をしてから、女王の前に進みます。夫は自分の名前を言い、女王と握手、私もそれに倣い名前だけ名乗りました。女王は白いブラウスに青のパンタロンをはき、くつろいだ服装でした。握手はふんわりとほとんど握らない感じの握手でした。目は私とは合わせず・・・。反対に殿下はしっかりと私の目をご覧になり、優しい笑顔でハローと言いながらぎゅっと握手をしてくれました。ヘンリック殿下はデンマークでは女王の影に隠れているようですが、非常に素敵な方に見えました。

 それにしてもこういう方々は本当に大変ですよね。こうして知らないたくさんの人と握手をして挨拶をせねばならず、いつも人前を意識しなくてはならない存在ですものね。いろいろな人に話しかけられ、ある程度中立の無難な返答をしなくてはならず、決して誰かの肩を持つような発言をしてはならず、自国にも他国にも気遣いを見せねばならず・・・。日本の皇室の方たちが非常にゆっくりとした話し方をしますが、早口でまくしたてて言ってはまずいことをつい口を滑らせてしまった、なんていう私のような間違いをするわけにはいかないでしょうから、あの速度は自然と身に着けた賢さなのかも、なんてちょっと思ってしまいました。

(その3に続く・・・)


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