デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

義母と私のもったいない度

2006-09-05 23:06:24 | 私の家族たち
 デンマーク人の義母と私の共通点、それはもったいない度が同レベルということです。夫とのもったいない度がかなり同レベルで、デンマークで育った夫と日本で育った私の生活に対する姿勢が同じなので面白かったのですが、どうも私達の育った家庭背景がかなり似通っているようです。そして義母と何週間も一緒に生活することを繰り返しているうちに、どうやら夫の原点である義母とももったいない度が一致することが判明。これはどちらかの家で長く一緒にいる場合、とても便利なことです。

 義母はお皿を拭く布を擦り切れるまで使います。やや擦り切れていても使います。私も同様に擦り切れても使ってしまいます。

 彼女は買い物でもらった袋、プレゼントなどの包装紙やリボン、ひもを捨てません。全部きれいに伸ばしたりして取っておきます。私もそうなので、お互いの家で勝手に袋を捨てたりはしません。そして「これいるよね?」と渡します。

 お鍋やボウルからお皿に開けるとき、重いときにはよく義母と私はお互いに助け合うのですが(お鍋係と掻き出し係)、義母も私もできるだけお鍋からきれいに取ろうとします。ちょっと待って、もう一回!などと言いながら必死になってやるわけですが、最後に「これでよし!」というタイミングが同じで可笑しいのです。私がもういいかな?と思うころに義母も「いいわ」と言います。

 テーブルの上で使った紙ナプキン。これも私達は捨てません。もちろんよく使われ汚れたものは捨てますが、けっこうきれいだったりすると義母は引き出しの中にしまい、私はカウンターの上に置いておくのです。そして何か汚れ物を拭いたりする場合に使います。ここでちょっと義母がもったいない度が高かったのは、私は1枚丸ごと使うのですが、彼女は必要な分だけ切り取って使うのです。(今では私も見習ってそうしていますが。)そしてなんだかとっても得をした気分になるのでした。

 年齢も離れ、違う文化で育っている義母と一緒にいても何とかやりすごせるのは、こういう小さなところにずれがないからかなと思います。あまりこういうところがずれていると、お互いにかなりのフラストレーションになりますよね。

 そうそう、ちびた鉛筆をしつこく使い続けるところも私達は似ています。私のこのもったいない度は私の母親から受け継いだものなのですが、義母と一緒にいると私の母と一緒にいるような、ちょっと懐かしい気分になったりするのでした。


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2 コメント

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Unknown (王子ママ)
2006-09-06 10:05:42
とても素敵なことだと思います。

読んでいてなんだか心が温かくなったような気がします。

そういう精神は生き方すべてに通じてくるものかと思いますし、ぜひお子さんたちにも受け継いでもらいたいですよね。やはりものを粗末にして平気な人にはなってもらいたくないですものね。

ちなみに私も母が割とものを大事にするタイプ(というか捨てられない人)なのですが、エスカレートしすぎて?、冷蔵庫の中のものを腐らせたり、全く使わないような不用品が溢れたり、というのを目の当たりにして育ったためか、その辺はシビア?で、必要だと思うもの以外はなるべく持たないようにしています。実家と違い収納スペースも手狭なので。。
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Unknown (halfkids)
2006-09-07 10:25:13
王子ママさん、



そうそう今朝思い出したのですが、ジャムの瓶やマーガリンの入れ物などを取っておいて、他の食べ物の保存に使うところも義母と同じでした。

物を大切にし、ごく必要なものだけを持って、シンプルに暮らすこと、そういう生活が私は一番いいように思います。

義母の家なんてレンジもなく、それでも鍋で温めて暮らしているところを見ると、日本人の大量に物を持っている生活はちょっとどうなんだろうと思ってしまいます。なるべく代用して、物を少なく持つ、それが精神的にもすっきりする気がするんですけどね。
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