コペンハーゲン市立博物館を出ると雨が降っており、小走りに一番近くのカフェに入りました。7月だというのに、雨が降ると寒いデンマークで、カフェの外の椅子にはご自由にどうぞとブランケットがかけられています。
トーマスは今年は最悪の年で、結婚も別居中、仕事もくびになることが決まっており、すでに会社に出社しなくていい状況のようで、今回はトーマスに一番多く会っていたと思います。(最後はお互い、会い過ぎ、と笑っていました。)結婚前から私も仲良くしてもらっているので、今回は「暇でしょう(笑)?」と彼だけ特別に、Sudoku数独を日本からおみやげに持って行ってあげました。
さて、そんなトーマスとあれこれ近況を話しているうちに、トーマスが私たち夫婦もマリッジカウンセリングを受けてみたら?と身を乗り出しました。トーマス達は3-4年前に一度マリッジカウンセリングを受けて、お互いをよく認め合うこと、感謝すること、相手を思いやることなどのアドバイスを受けて、とてもよかったそうです。今回も別居にあたって、カウンセリングを受けたようです。そして、デンマークで出版されている結婚についての本も(タイトルを忘れてしまった)、併せて勧めてくれました。本屋さんに行くと、手前のほうによくそういう結婚についての本や男女の違いについての本が、ずらっと並べてあります。
でも私は、マリッジカウンセリングにはなんとなく行きたくない、と思いました。「多分、いろんなアドバイスはもらえると思うけど、そういうのは自分で考えてみれば、本当はどうしたらいいのかわかるんじゃないの?」「それに、そもそもカウンセリングが本当に必要なほどの関係になっていたとしたら、もうその関係は終わっちゃっていて、修復不可能じゃない?」というのが私の意見です。もし、夫と本当に危機的な状況になっていて離婚したければ、もはや私はカウンセリングなんて受けて、他人にアドバイスなんてもらいたくもないと思うことでしょう。
「逆に2人でじゃなくて1人で受けて、私の夫への不満とかを思いっきり聞いてもらって、私に、あなたは正しい、あなたは偉い、彼は間違ってる、あなたはがんばってる!って言われるようなカウンセリングだったらぜひ受けたいかも。」などと言う私に、「いや、2人で受けに行って、お互いの思っていることを言い合って、第三者にアドバイスをもらうことに意味があるんだよ」とあくまで真剣に勧めるトーマスです。
そして、しばし夫と私の会話を聞いていたトーマスが、「ね、ほら、君たちは相手の話を聞いてないんだよ。」と突然カウンセリングをしてくれました。「聞いてる、って言いたいんでしょう?でも、ほら、ちゃんと聞いてない。相手が何か言っても、but,but,butって言っているじゃない?心の中で相手を否定しながら聞いているんだよ。」「まず、ちゃんと相手の話を本当に聞くこと。それから自分の意見を述べるのはいいけど。」
確かに・・・。私も夫も、いつも相手の話を聞きながら、でもさぁ、でもね、いや、そうじゃなくて、と心の中であるいは言葉でさえぎっていたのは確かです。そうしてカチンときて、ちょっとした諍いが始まるということはよくあったのは確かです。ふんふん、ありがとう、トーマス!いいアドバイスをしてくれました。「じゃ、私はカウンセリングにはやっぱり行かないわ。トーマスがカウンセラーになってね!」ということになったのでした。
それからずっと考えてみたけれど、やっぱり私は他のカウンセリングには行くことがあるかもしれないけれど、マリッジカウンセリングには行かないタイプの人だと思いました。マリッジカウンセリングは、多分結婚を修復したいと考える人が行くのであって、結婚をもうやめようと思う人は行きたくないのではないかしら?私が結婚を続けたいと思う限りは、よく考えればきっと夫と2人で解決していけると思うこと、もしそう思わなければ、たとえ行ったとしてもそれは一時の小康状態を保つだけで、遅かれ早かれ、悪い状態にまた戻っていくのだと思います。
とはいえ、今回のトーマスのアドバイス、名付けて「but, but, but」は我が家の家訓として、ときどき思い出しています。そして気心の知れたトーマスなら、ぜひ私たちのマリッジカウンセラーとしてお願いしたいところ。トーマス、頼りにしているよ!そういう意味では悪い状況になる前なら、体の定期健診みたいに、結婚の定期健診としてのマリッジカウンセリングはありかもしれませんね。
トーマスは今年は最悪の年で、結婚も別居中、仕事もくびになることが決まっており、すでに会社に出社しなくていい状況のようで、今回はトーマスに一番多く会っていたと思います。(最後はお互い、会い過ぎ、と笑っていました。)結婚前から私も仲良くしてもらっているので、今回は「暇でしょう(笑)?」と彼だけ特別に、Sudoku数独を日本からおみやげに持って行ってあげました。
さて、そんなトーマスとあれこれ近況を話しているうちに、トーマスが私たち夫婦もマリッジカウンセリングを受けてみたら?と身を乗り出しました。トーマス達は3-4年前に一度マリッジカウンセリングを受けて、お互いをよく認め合うこと、感謝すること、相手を思いやることなどのアドバイスを受けて、とてもよかったそうです。今回も別居にあたって、カウンセリングを受けたようです。そして、デンマークで出版されている結婚についての本も(タイトルを忘れてしまった)、併せて勧めてくれました。本屋さんに行くと、手前のほうによくそういう結婚についての本や男女の違いについての本が、ずらっと並べてあります。
でも私は、マリッジカウンセリングにはなんとなく行きたくない、と思いました。「多分、いろんなアドバイスはもらえると思うけど、そういうのは自分で考えてみれば、本当はどうしたらいいのかわかるんじゃないの?」「それに、そもそもカウンセリングが本当に必要なほどの関係になっていたとしたら、もうその関係は終わっちゃっていて、修復不可能じゃない?」というのが私の意見です。もし、夫と本当に危機的な状況になっていて離婚したければ、もはや私はカウンセリングなんて受けて、他人にアドバイスなんてもらいたくもないと思うことでしょう。
「逆に2人でじゃなくて1人で受けて、私の夫への不満とかを思いっきり聞いてもらって、私に、あなたは正しい、あなたは偉い、彼は間違ってる、あなたはがんばってる!って言われるようなカウンセリングだったらぜひ受けたいかも。」などと言う私に、「いや、2人で受けに行って、お互いの思っていることを言い合って、第三者にアドバイスをもらうことに意味があるんだよ」とあくまで真剣に勧めるトーマスです。
そして、しばし夫と私の会話を聞いていたトーマスが、「ね、ほら、君たちは相手の話を聞いてないんだよ。」と突然カウンセリングをしてくれました。「聞いてる、って言いたいんでしょう?でも、ほら、ちゃんと聞いてない。相手が何か言っても、but,but,butって言っているじゃない?心の中で相手を否定しながら聞いているんだよ。」「まず、ちゃんと相手の話を本当に聞くこと。それから自分の意見を述べるのはいいけど。」
確かに・・・。私も夫も、いつも相手の話を聞きながら、でもさぁ、でもね、いや、そうじゃなくて、と心の中であるいは言葉でさえぎっていたのは確かです。そうしてカチンときて、ちょっとした諍いが始まるということはよくあったのは確かです。ふんふん、ありがとう、トーマス!いいアドバイスをしてくれました。「じゃ、私はカウンセリングにはやっぱり行かないわ。トーマスがカウンセラーになってね!」ということになったのでした。
それからずっと考えてみたけれど、やっぱり私は他のカウンセリングには行くことがあるかもしれないけれど、マリッジカウンセリングには行かないタイプの人だと思いました。マリッジカウンセリングは、多分結婚を修復したいと考える人が行くのであって、結婚をもうやめようと思う人は行きたくないのではないかしら?私が結婚を続けたいと思う限りは、よく考えればきっと夫と2人で解決していけると思うこと、もしそう思わなければ、たとえ行ったとしてもそれは一時の小康状態を保つだけで、遅かれ早かれ、悪い状態にまた戻っていくのだと思います。
とはいえ、今回のトーマスのアドバイス、名付けて「but, but, but」は我が家の家訓として、ときどき思い出しています。そして気心の知れたトーマスなら、ぜひ私たちのマリッジカウンセラーとしてお願いしたいところ。トーマス、頼りにしているよ!そういう意味では悪い状況になる前なら、体の定期健診みたいに、結婚の定期健診としてのマリッジカウンセリングはありかもしれませんね。