スケーエンはサンセットが有名。私達もぜひ見に行こうとはりきって、ある夕暮れ(といっても19時半すぎ)にグレネンに行ってみました。バスの発着所にあるカフェで、ワインを飲みながら、日が暮れるのを待ちました。
他にも観光客がいましたが、有名というわりにはにぎわってはおらず、何か変。それでも淡い色合いの夕暮れの空は趣があり、寒さに耐えつつ、サンセットを見守りました。まあ、誰もいないグレネンの先端部分を見るのは、それなりに静かで素敵でした。
そして、その翌日、なんと間違っていたことに気づきました。有名なサンセットスポットはその先端部分ではなく、ガメルスケーエン(オールドスケーエン)のほうでした!
早速その日の日没前に行ってみると、こちらのほうはもう車も停められないほど、道にぎっしり駐車してあり、ぞろぞろ海岸に向かって人々が歩いています。やっぱりこっちだったのね、と言いつつ、かなり遠いところに駐車し、海岸まで歩いて行きました。
こちらのほうは高級なエリアで、素敵なレストランや宿があります。黄色い壁の住宅が段々になって並んでおり、雰囲気のあるいい感じです。子連れにはちょっと向きませんが、熟年夫婦がスケーエンに滞在するなら、このガメルスケーエンは落ち着いていてお勧めです。
ぞろぞろと海岸に集まる人々
いよいよサンセットが始まると、みんな思い思いに座り、寒さに互いにくっつきながら見ています。太陽が沈むのは意外と早く、見ている間にどんどん地平線にくっつき、潜っていきます。そうしてあっという間に地平線から姿を消し、あたりがピンク色の光に包まれると、いっせいに観光客達から拍手が起こりました。まさに、何よりも感動する、自然の舞台です。ただ普通の舞台と違うのは、普通は終わると高揚感があるものですが、このサンセットの舞台はいつもなんだか物悲しいんですよね。見るたびに心にぽっかり穴が空いたような気分になるのは、私だけなのでしょうか???