デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

ショウミーの「分離」

2006-10-22 07:25:12 | 日記
 ショウミーが2歳のころまで私もよく育児書を読んだものでした。最終的に品川孝子さんという方の書いた、だいぶ前の(多分私がちょうど小さかったころに書かれたものが多い)育児書に出会い、古本屋さんなどで探し何冊か読み、それでなんとなくではありますが、私なりの育児の軸ができたように思います。それからは育児書は読まなくなり、その軸にぶれもなく、割とこれでいいんだと信じて育ててきていました。

 が、ここに来て基本的な軸は変わらないものの、ショウミーがだいぶ変化してきており、またもや新しい時代が来たなあと感じています。(育児にはいつも新しい時代が来る!のですね。)小学生の低学年の子どもを見て、3,4歳児との違いをいつも感じていたのですが、どうもショウミーもだんだんそちら側に移行しつつあるようです。

 年少だったころと比べて、年中のこのごろはだいぶショウミーがしっかりしてきました。幼稚園の準備をしてね、サッカーに行くから準備してね、と言うと必ずひとつは忘れ物があるにしても、着替えやバッグの中味などきちんと一人で準備をできるようになりました。幼稚園で先生が明日はお弁当のない日だと言うと、ちゃんとそれを私に伝えることができるようになりました。(おかげで私のうっかり忘れてしまうこともかなり減って助かっています。)

 それと同時に、ショウミーはだんだん私と分離し始めているようです。この状況はまさに「分離」という言葉がぴったりと思ってしまいます。これまでは「ショウミーはママのもの」だったのですが、どうももう私のものではなくなってきているのです。9月の始めにお友達の家にお泊りに行ったことがこの分離の始まりを象徴していたように思います。だいたいそのころから、ショウミーはけっこうまともな自分の意見を持ち、私に対しても意見や批判をするようになってきました。よく小学校の子から聞かれた、「ママだってやってるじゃん」「だってママがそう言ったからこうなっちゃったんじゃん」などの言葉がショウミーからも出るようになったというわけです。そして、そう言われてみるとけっこう彼が正しかったりします。

 これで私は親としてますます試されることとなったようです。これまで以上に毎日の生活態度に気が抜けないし、言動に注意しなくてはなりません。でも困るのはどうしても家庭内において、特に夫に対しては無防備な私になってしまうことが多く、つい感情的になったり、それを通り越して子どものような言い分になったり、ふてくされてしまったりするところがあります。そういうときの私を、最近のショウミーはクールに見ていて、「ママが悪いよ」なんて言われちゃうんですよね~。ショウミーや他人に対してはある程度きちんとした態度が取れるのですが、夫に対してはついつい子どもじみた態度になってしまいます・・・。
(でもこれも将来ショウミーが女の人とつきあったり暮らしたりするときに、きっと役立つにちがいありません(?)。まあ、女の人はこんなもの、と私を見て学んでおいて欲しいとも思いますし。言い訳ですが。)

 こうして子どもはどんどん成長していき、私達親も成長するのでしょう。3-4歳のころのショウミーが懐かしいけれど、こうしてショウミーも分離して、自分自身としてのはじめの一歩を歩み始めたわけです。同時に、ショウミーはジジに譲歩したり、他人にやさしくするような態度も取れるようになってきてもいて、そういった面でも成長が見られます。そろそろ七五三でショウミーは着物を着る予定ですが、親としての私にとっても、ちょっとした一区切りの行事になりそうです。