デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

学ぶとは?

2006-10-02 21:41:43 | デンマークについて
 週末、あるレクチャーがあり、そこで日本に留学しているデンマーク人女性と話す機会がありました。先にブログに書いたデンマークでの歴史の習い方を切り口に、デンマークと日本両者の教育について話をしました。

 そこに日本人の大学生もいたので、彼女も交えて3人で話したのですが(彼女は高校生のときにデンマークに1年留学し、デンマークのクラスは非常に自由で驚いたそうです)、日本流の暗記も捨てがたいというような話になりました。

 私はデンマークの歴史についてのリサーチする学習のしかたは、やはりよいと思います。でもそのデンマーク人の女性は日本の暗記はいいことだと思うと言いました。彼女自身はデンマーク語のスペルがちょっと曖昧なときがあるようです。(確かに私の夫の掛け算があやしかったりします。)

 小さい子どもを見ているとその暗記力は素晴らしいものがあるなあと感心してしまいます。そういった非常に若い時期に、必要なことをとりあえず覚えてしまうということは大切なことかもしれません。日本でしたら漢字、熟語類、掛け算、基礎的な公式でしょうか? 理科や社会の基本的なしくみについても覚えてしまえたらよりよいかもしれません。そういったものは一生を通して、生活を助けてもらえるものだからです。

 そしてその後に、デンマーク式の考察力、自分の意見やその根拠の構築、思考を深め、疑問を追及するようなものがいいのだと思います。歴史でいえば、大まかな流れをつかみ、大きな事柄やそれに携わった人名などをなんとなく頭に入れた上で、ある部分について、資料を多く読み自分の考察や見解を持つという練習をクラスの中でできるといいのかもしれません。語学で言えば、基本的な単語や文法をしっかりと覚えた上で、より実践的に会話をしたり資料を読みこなして行くといいのかもしれません。

 それが「学び」の最もいいやり方であり、それがその後のその人の人生に非常に役立つものとなるのではないか、などと今の私は考えています。この両方があって、はじめて本物の学びになるのかなと思うのですが、どうでしょうか。

 面白かったのはこの学びについてもそうでしたが、他のトピックスでも「デンマークと日本の真ん中くらいがちょうどいいのでは?」という話になったことです。以前、アメリカに対しても、アメリカと日本の両方を足して2で割ったらちょうどいいのになあとよく思ったことがありました。でももう少し、デンマークと日本は共通する部分(特に人の性格やふるまいでしょうか)があるようにも思いますが、なかなか楽しい発見となりました。