ローマじゃなくて、デンマークの休日

私が初めてデンマークに行ったとき、けっこうびっくりしたのがデンマークの
日曜日だった。ものの見事にお店が閉まる！
どこかしらは空いているのでは？という考えは甘かった。きれい・さっぱり、
閉まっている。
他のヨーロッパの国々でもだいたい同じでしたっけ？

お店が閉まると何が困るかというと、買い物ができないことはいいのだけど、
レストランやカフェまで行けない。ファーモアの家に滞在していればそれでも
構わないけれど、デンマーク国内を旅行しているときは・・・本当に困る。

ただクリスマスの前だけは例外で、ショッピングセンターは日曜日も開いている。
このあたりはちょっと商業的と思ったりもするけれど、こちら側もプレゼントの
用意ができてなかったりするので、誠に助かってしまうのだけど。

すごく面白いなと思うのは、どちらかというと信心深いアメリカでは日曜もお店
を開けていて、あんまり信心深くないデンマークでは日曜日は神様も休んだの
だからということでお店を閉めることだ。

まあ、これもだんだん慣れてきて、日曜日にはショッピングやレストランとば
違う楽しみ方をして過ごせるようになってきた。
自然はいっぱいあることだし、誰かの家に集まってヒュゲをしてもいいことだし。
子ども達は私のショッピングにつきあわなくてよくて、むしろ嬉しいに違いない。

日本は便利だけど、こういうデンマーク的なところがないのはむしろ人間的で
ないのかなとデンマークに慣れるにつれて思うようになってきた。
街が閉まっちゃっていること、だからこそ、家族や友人との楽しい時間が確保
されるのかもしれない。そういう時間をあえて保つことは大切なことなのかも
しれない。

またもうひとつ私が好きなのは、街が閉まっていると普段はお店につい目が行って
しまうのだけど、その街自体に目が行くことである。
建築物、建物のデコレーション、道端の花、美しい自然などの目に見えるもの、
そして同時に歩くときの靴音など普段は気づかないものに気づけることはとても
楽しい発見です。