デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

ショウミーのデンマーク語

2006-04-27 15:43:40 | 国際結婚
 ファーモアが来て今日で12日目。10日目あたりからショウミーにほんの少しだけ変化が出てきました。当初は全く喋ろうとしなかったデンマーク語でしたが、本を見ながら、「これはパトカーだよ」「見て、これはレースカー」「もうおしまい」などというような簡単なデンマーク語のフレーズが出てくるようになりました。

 他にも私たちに「デンマーク語でゴーストってなんて言うの?」などと質問してくることもしばしばで、ファーモアに話したいことがあればデンマーク語を話そうとするようになっています。ファーモアにお昼ご飯食べるかどうか聞いてくれる?と頼むと、「ファーモア、メル(ご飯)、スピース(食べる)?」というように語順は日本語ですが、とにかく聞いてくるようになってきました。

 やっぱりこういう環境がときどき必要なのですね。もしこのまま続けば、2-3ヶ月すれば基本的な会話はできるようになるのかなと思いました。

 私たちが本気でショウミーにデンマーク語を話せるようになって欲しいと望むのなら、しばしばデンマークに行かせなくてはいけないのでしょう。その経済的、時間的調整をこれから考えていかなくてはならないのでしょう。英語はもしかしたら日本にいて学校に通えばそれなりにできるようになるかもしれませんが、デンマーク語のようなマイナーな言語の場合は親のほうもそれなりの覚悟と努力が必要というわけですね。結局は子供が小さいうちは特に、親次第ということなのでしょう。

 あとファーモアが滞在するのは1週間。また少しデンマーク語が話せるようになるといいなあと思っています。

ショウミーのデンマーク語力、愕然・・・。

2006-04-20 00:24:04 | 国際結婚
 ファーモアが来て早4日目になりました。ここに来てショウミーのデンマーク語を「話すこと」があまりにできないことが判明、親として愕然としているところです。今日はそのことについて考えてみようと思います。反省も含め・・・。

 ショウミーはデンマーク語を聞くことはできるのだけど、すべて日本語で返しています。4歳の彼は考えていることを日本語ではほぼ表現することができるようになっているので、彼の頭の中でかなり日本語が優位になってしまったのでしょう。

 これは今まで彼にデンマーク語を話させるという訓練を怠ってきたことが原因かなと分析。でも私が夫にリピートさせてと頼んでも、普段の生活の中では日本語で返しても問題がないため、夫も面倒なのかデンマーク語を夫の後からリピートさせるということをやってくれなかったのでした、と人のせいにしたりして。

 それからファーモアがショウミーにとって優しくて甘やかしてくれる存在であって、対等な遊び相手ではないこと。それによってショウミーは話そう、話したい、という気持ちがないようです。しかも、無理に私がデンマーク語でファーモアに伝えて、と言っても彼はちっともどう言えばいいのか分からない様子。こんなに小さくても、脳の中で聞く部分と話す部分は違うのですね。

 もしデンマークの幼稚園に放り込まれてしまえば、きっと彼も遊びたいでしょうから自然にデンマーク語を話すようになるのかもしれません。性格的にやりたいことはやる、やりたくないことはやらないというところがあるので、恐らくこの子はやる気が出ない限りデンマーク語の習得は無理、という気がしてきました。

 対策としては日本でデンマーク語を習わせるというのがありますが、英語のクラスのようなところはなく、習うとすればプライベートになります。(高そう・・・。)あるいは夫にとにかくリピートさせる、そうしないと彼のしたいこと、欲しいものが手に入らないようにするという手もあるのかもしれません。

 でもきっと一番いいのはデンマークにある期間、行かせることなのかなと今日思いました。1ヶ月以上の滞在になると私が一緒に行けない可能性が高く、ショウミー一人で行かせることになり、離れるのはとてもさみしいのだけど・・・。ここはぐっと我慢して、母親として決断しなくてはいけないのかもしれませんね。そこまでしてデンマーク語ができなくてもいいのか、あるいはもっと大きくなってからでもいいのか、ということもこれから考えてみて、ですが。(英語は中学からですが、それでも充分に話せる人もいっぱいいることですしね。ただデンマーク語は発音がすごく難しいので、変な発音になってしまうということは心配。)

 ハーフの子育て、このあたりがいかにもハーフの子を持つ悩みということでしょうか。特にマイナーなデンマーク語であるがゆえの悩みなのかもしれませんね。他のデンマーク・日本のハーフの親たちは「1年に4週間デンマークに行かせるようにすれば話せるようになるよ」「毎年デンマークに夏休みの間は行かせてる」などというアドバイスを私にくれたことがありました。そろそろそのアドバイスについて真剣に考える時期になったようです。

デンマーク語対策

2006-04-18 01:25:26 | 国際結婚
 月曜日、今日から夫が出勤しました。あとに残された義母と私、何が困るって共通言語のないことです。これは国際結婚の場合、英語圏以外の人との結婚だとしばしばあることのようですね。もちろん相手の国の言葉を勉強すれば解決するわけですが、それはそんなに簡単なことではないわけで・・・。以前、ブラジルの日系一世が30年住んでもポルトガル語が話せない人がいると聞いたときには「信じられない。それは怠慢では?」と思いましたが、どうやら私も同じようになりそうだと最近は状況が理解できるようになりました。

 さて本題ですが、ではどうすればよいかということで昨夜から私は対策を練ってみました。そして出勤前の夫に時間を取ってもらい、紙とペンを取り出し、まずは私の一日のスケジュールを書き、それをデンマーク語に訳してもらいました。それで出たり入ったりするけっこう細かい私のスケジュールを説明、義母が不安に思わないようにしました。もしかしたら~するかもしれない、ということも想定して入れておきます。実際、義母もこのスケジュールが大変よかったようです。

 次に必要と思われる会話をピックアップ、10個くらいのフレーズを書いてもらいました。「ジジは連れて行きます」「ジジは置いていっていい?」「何々を買いに行きます」「一緒に行きますか?」などです。あとは英語-デンマーク語の辞書をテーブルに置けば完璧! 

 今日はもうすぐ誕生日の夫とジジのためにバースデーケーキを注文に行く予定でした。そしてケーキの上にデンマーク語でお誕生日おめでとうというようなことを書きたかったので、辞書を片手に義母と悪戦苦闘しました。(お義母さーん、英語ができないのはわかっているけれど、ハッピーバースデーくらいは理解して欲しかったです。)無事になんとか意思の疎通をはかり、義母も私が実はとてもシンプルなことを聞いていたので可笑しくなったようでした。Til lykke Jiji og Jens だそうです。

 ケーキはその文字と一緒にジジのために何か動物を書いてもらうことにしました。そして思いついてデンマークの国旗も入れてもらうことにしました! 小さなケーキなのでいっぱいいっぱいになっちゃうかな? でも義母と私の合作(?)のバースデーケーキとなり、できあがるのが楽しみです。

 紆余曲折の会話ではありますが、一番大切なことはできるだけこのおかしな状況を楽しもうという姿勢と多少の沈黙には屈しない精神力、なのかなと思っています。

子どものデンマーク語

2006-03-08 21:43:33 | 国際結婚
日本で特に子どもが習えるようなデンマーク語教室はまったくないのだけど(大人向けはあります)、最近、在日デンマーク人の方のがんばりのお陰で「デンマーク語で遊ぶ会」というのが不定期で始まっています。まだ始まったばかりなのですが、歌やゲームなどを取り入れて、そしておやつタイムなどもある小さな子ども向けのプログラムを考えてくれています。

これは私としては本当に「ありがたい」ことなのです。せっかくハーフなのだし、英語と違ってマイナーなこの2言語が話せれば、そして25年後も言語世界が同様なのであれば、これはかなりの彼らの特徴になるはず。彼らのその特徴が将来何かの形できっと役に立ってくれるのでは、と親としては願っているのです。日本も国際的な企業であれば英語で仕事をすることもできるでしょう。でもローカルな情報を得ようと思ったら、英語では得ることができません。またデンマークでも同様ですね。あれほど英語がみんなできるのに、英語では本当に情報が得にくいですよね。(まだドイツ語のほうが情報が得られる!)

我が家では夫がなるべくデンマーク語で話しかけているけれど、この日本では彼が唯一のデンマーク語環境とあって、ショウミーはひたすら日本語で返しています。彼が満足に言えるのは、「ミルク、ちょうだい」「チョコレート、ちょうだい」のデンマーク語のみ・・・。あ、あと動物の名前かしら・・・。
同様の場合でも、お母さんのほうがデンマーク人だとかなりデンマーク語も話せるようになるようですね。過ごす時間が長く、どちらかというと女の人のほうがよく喋るからかなと思うのですが。

さて、まだどうなるかはわからないのですが、この「デンマーク語で遊ぶ会」を中心になって運営して下さっている方から先日メールでのアンケートがありました。今後定期的にデンマーク語を習わせたいかどうか、というアンケートです。いろいろとクリアしなくてはいけないことが運営するほうも連れて行くほうもあるでしょうが、どうかこれが実現してくれるようにと私は願っています。というか、私のたった一筋の希望!とでもいう感じですが。以前、語学教室をやっている方に「デンマーク語の子供向けのクラスをやってもらえないかしら?」とたずねたら、即答で「いや、生徒がいないでしょう」と言われてしまったのでありました。そうかも・・・。大人向けでは最近は北欧の言語を教えてくれるクラスを見かけるようになりましたけど、なぜかデンマーク語だけはほとんどありませんもんね。

今週末は「デンマーク語で遊ぶ会」がありますので、また感想を書きましょう。


昨夜のケンカの原因

2006-03-03 13:20:13 | 国際結婚
昨日、夫は会社で嫌なことがあったらしく、子どもが寝てからお皿を洗いながら話をした。私が嫌なことがあったときは、夫に気持ちを理解してもらいたいし、元気付けてもらいたいと思うのだけど、彼も昨日はそうだったらしい。
いろいろと彼の周りにその嫌なことの要素があるようで、彼もかわいそうなんだけど、聞いているうちに私は「それはあんたにも原因があるんじゃないの~」という気持ちにすっかり切り替わってしまった。
そして間もなくケンカに発展・・・。

これはもうどちらがいいか悪いかということを議論しても始まらないのだけど、私はときどき彼のベリーベリーデンマーク人なところに閉口してしまう。私もけっこうグジグジと日本的なところで悩んだりすることもあるので、この反作用が非常にいいときもあるのだけど、以下の内容にてどうしても腹が立つことがある。

1.デンマーク人は自分が正しいと思っている。
2.デンマーク人はすぐ他人を馬鹿にする。
3.デンマーク人は自己主張をすればいいと思っている。そこに根回しだとか、さりげなく相手を肯定しつつ自分の意見も出すということはまったく考えてない。
4.デンマーク人はある意味まじめで、それゆえ「適当に」「感じよく」することができない。

ただし、夫から見ると1と2については日本人が全くそうだ、と言い切っている。また4に関しては多分デンマーク人が、ではなく、私の夫が、だと思うんだけど。

しかしこういう4つの特徴が、ここ日本で彼を生きにくくしていることは確かだと思う。少しは日本人のマイルドさを持て~!と言いたいが、ほんっとに平行線なのよねぇ・・・。
今後いかにこの特徴を乗り越えて行くかが、私の結婚生活の大きな課題であります。夫はもう少し日本人的に、私はもう少しデンマーク人的になるとうまく行くんだろうか?うーん・・・。

ハーフの子育て

2006-02-10 00:28:47 | 国際結婚
私と同じようにデンマーク人と結婚している友人Mさんと食事に行った。彼女はコペンハーゲンに住んでいて、7歳の男の子と1歳の女の子がいる。

話題はいつものようにデンマークのことをあれこれ話したのだけど(なぜか褒めることよりも文句が出てしまうのよねー)、今回はムハンメド風刺画問題の話はやはり最初のトピックスだった。

そしてメインは子育ての話。彼女の上の子が少しだけデンマークの学校で、デンマーク語ができるにも関わらず「外人」と悪口を言われたことがあったそう。外人だけでなく、Perkerと言われたという。

まだ実際にひどい経験をしたことはないけれど、ハーフの子どもを育てるということは同国人同士のカップルにはない難しい局面がある。

まずは言葉の問題がある。どの言語を第一言語にするかだけど、両親は互いに自分の言語を第一言語にしてもらいたいという気持ちがあり、それが学校選びにつながる。学校はインターナショナルスクールにすれば第一言語が英語になってしまう。それをいいと思うのか、いや、違うと思うのか。日本の学校に行けば日本人になるので夫があまり嬉しくないし、逆だと完全なデンマーク人になるので私が受け入れられない。それから仮に第3国に住んだ場合、マイナーな国である日本とデンマークは現地校がないことが多いので、インターかあるいはその国のパブリックというところで悩んでしまう。

それからアイデンティティの問題。完全な日本人でもなく、完全なデンマーク人でもない。これは大人になればかなりのアドバンテージになる可能性もあるのだけど、成長の過程ではただでさえ自分のアイデンティティを確立していく中で悩んだりするのに、より複雑になるかもしれない。

いじめや差別の問題も恐らくどこに住んでもあるだろう。相手はそんなに深い意味はなくても、受けるほうは本当に傷つくだろう。それに打ち勝つ精神力が備わっている子どもはいいけれど、なかったらどうするのか。最終手段として転校をしなくてはならないようなことにもなるのかもしれない。

私は普通の日本人として生まれ育ってきたので、こういう問題には経験がなく、どんなことが問題になるのかも予想しきれないし、果たして問題が発生したときに私のこれまでの経験があまり解決の役に立たないかもしれない。

子どもを育てることはそれだけでもかなりの責任の重さにときとして呆然とするほどなのに、親としてさまざまなことに対処できるのか不安に思う。
まあ、普段はあまり悲観しているわけでもなく、ただただ子どもと向き合って、普通に子育てしている。2つの文化、2つの言語を持つことはそれでも非常に羨ましくもあり、たくましく、この子たちは両者の中でうまく生きていけるんだろうなあとなんとなく信じている。それにとりあえずは2人兄弟で自分と同じ環境の人がもう一人いることは、きっと支えになるに違いないとも思っている。

デンマーク人の夫の食生活

2005-12-14 11:12:04 | 国際結婚
私の夫はデンマーク人なのだけど、食事についてけっこう困っている。
夫は伝統的なデンマーク料理のみで育っているので、かなり食べ物の
範囲が狭いのである。つまり好き嫌いが多い!

西洋人一般に見られる傾向だと思うのだけど、まず煮物が好きじゃない。
というか嫌っている。どうもあの柔らかいやや煮崩れた感じが苦手らしいのだ。
(あるときデンマークで日本料理を披露したら、煮物は不人気だったっけ。)
そして日本の根野菜が一切嫌い。ごぼうは土の味がするらしい。れんこんは
しゃりしゃり感がだめらしい。里芋はぐにゃりとした食感が嫌だとか。
にんじんは食べるし、じゃがいもなんてデンマーク人のほぼ主食のような
ものなのだから、日本の根野菜だって食べられるのでは?と思うのだけど、
違うそう。

魚の卵は一切嫌い、デンマークでも食べるブロッコリーやカリフラワーも
嫌い(しかも家の子供たちは大好き)、ひじきも、高野豆腐も、煮豆も嫌い
と日本の家庭料理を一切否定してくれている。

そんなわけで、私はときどきやたらにたくさん料理を作るはめになる。
和食好きの私は週に一度は本格的和食の夕食が食べたいし、子ども達にも
「おふくろの味」を教えたい。しかしそれでは夫が食べるものが全くなくなって
しまうので、夫のためにもう1-2品、余分に作ってみたりする。
国際結婚の主婦はけっこう気を使うのである。

が、とても便利なこともある。相手が「おふくろの味」がデンマーク料理なので、
結婚後、日本人カップルは味付けについて議論になったりするだろうけど、
我が家ではそういうことはない。
それから義母が家に来ても、味付けの心配をすることもなく、ばんばん、これが
日本のごはんです、と出せる。あやしい天ぷらもあやしい鍋物もすべてOKなの
である。嫁の味付けについて、義母は、まあ、外国人のお料理だからこんな
ものかと思ってくれているので助かる。
そして朝ごはん。これは私は朝ごはんは温かいもの、夫は冷たいものと認識が
違うので、夫は一人でシリアルに牛乳をかけて食べて行く。
朝ごはんを作らないで済んでしまうのは、とても助かってしまう。
朝からごはんにお味噌汁、焼き魚におひたし、なーんてメニューを期待されない
のは、とーっても楽である。