孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

六ちゃん、お幸せに!

2015年08月29日 | 日記
堀北真希という女優が電撃結婚するという芸能ニュースを見て、「なんだ、あの六ちゃんじゃないか・・」と思ってしまった。映画・三丁目の夕日で、鈴木オートに青森から集団就職で上京した娘「六子」を好演していた女優なのでよく覚えている。

 

この映画は、邦画の中では相当好きな部類に入る映画で、昭和30年~40年の当時を実に見事に再現している。主人公・芥川龍之介ならぬ茶川竜之介を演ずる吉岡秀隆は好きな俳優の一人で、私はかなり期待している。

駄菓子屋の店番をしながら小説を書いているのだが、子供たちと彼の掛け合いがまた面白い。当然私は子供たちに心情が移って見ているのだが、駄菓子屋の吊るしくじを引く場面などは、懐かしさで気持ちが当時にワープしてしまう。



「スカ」と書かれたくじは、「はずれ」の意味で、語源は「肩透かし」のスカだそうだ。景品は風船だったり、おもちゃだったりするのだが、5円か10円であんなにワクワクさせてくれるものは、当時他にはなかった。

子供たちが、はずればっかりじゃないか・・と、「スカばっか、スカばっか・・」と生やしたてるところが面白い。

もともとこの映画をDVDを借りてまで観ることになったのは、テレビの「細かすぎて伝わらない」シリーズの人気モノマネコーナーで観た、この映画の一場面をマネた二人を観た事だった。

マリア・イーちゃんという女性が茶川をまねる男性と掛け合いで、小雪のモノマネをしていた。婚約指輪を渡すのだが、中身は空っぽ。それを知っていて、指にはめてというイーちゃん。電球に薬指をかざして、「きれい・・」と呟く。と同時に床が開いて下に落ちるというモノマネコントだった。

 

吉岡秀隆役の男性も熱演して、なかなかよく似ている感じがして、私は無性にオリジナル映画でこの場面を観たくなって、すぐ借りて観たのだった。



オリジナルは面白いというよりも、感動させるクライマックスの場面で、グッと胸に込み上げるものがあった。それだけに余計にモノマネコントは秀逸だったと言える。

それからしばらくして、私は仕事でシンガポールに赴任することになったのだが、なんとシンガポールに向う機内の映画にその映画があった。迷わず私はそれを選択して観たのだが、何度も観たはずなのにあの場面では、込み上げるものがあって、不覚にも涙が出てきてしまうのだった。

映画は何本か続編が作られ、六ちゃんも映画の中で結婚することになるのだった。



芸能人は結婚すると騒がれ、離婚すると、芸能レポーターと称される街灯に群がる蛾のような連中はもっと大喜びで報道するものだ。

セーラー服を着ていた六ちゃんは、六ちゃんのままで映画に残る。

六ちゃん、芸能レポーターどもを喜ばすことの無いよう、どうか末永くお幸せに!


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