孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

なっちゃんが来たぁぁ・・・

2015年04月26日 | 孫ネタ
すがすがしい晴天の朝、さて今日は部屋の石油ストーブを掃除してから、納屋にしまって替わりに扇風機を出すことにしようか、などと考えながら朝食を終えようとすると、カミさんが急に思い出したように、「今日午後から、なっちゃん達が来るって・・。」と言った。

それしか言わなかったが、これには下の句があって、「だから、午後はどこにも出かけず、なっちゃんの遊び相手になってよ」という意味だと、勘のいい私はすぐに察した。遊び相手になるのはいいが、最近のなっちゃんは成長著しく、遊びのバリエーションが増えて、トランプのゲームなどは、勝負にこだわるようになってきたので、こちらの精神的な疲労度も馬鹿にならなくなってきた。

午前中のうちに、石油ストーブの中の残った灯油タンクを空にして、ついでにその灯油を小さな霧吹きに入れて、家の周りに生え出した雑草にかけてやった。初めての試みだったが、灯油を除草剤代わりに使うのは、アメリカでホームステイした時、家の親父さんがやっているのを見て、いつかやってみようと思っていたことだった。

それが終わると、2週間前に借りた本を返しに、図書館へ行き、替わりに台湾関連の本を3冊借りてきた。故宮博物館の宝物の写真集は、買えば高価なものなので図書館で借りるに限る。それと、台湾の前総統、李登輝さんの「アジアの知略」という本は、少し立ち読みして面白そうだったので、連休中に読もうと、借りてきた。

カミさんの焼いてくれた鯖をおかずに、軽い昼食を終えると、次男の嫁からカミさんの携帯に「今からお伺いします」というメールが届いた。それから20分ほどして、駐車場に車が止まる音して、ひときわ甲高いなっちゃんの声が聞こえてきた。なっちゃんは、今日も元気だった。

居間に入ってくるや、「おじいちゃん、折り紙する?」ときた。そういうや否や、我が家にに置きっぱなしのなっちゃん専用のおもちゃ入れから、折り紙と小さな鋏を持ってきた。なっちゃんの手ほどきで、チューリップや家、船や飛行機などを折ってから、「おじいちゃん、トランプやりたい?」ときた。

「もう、トランプは疲れるからあまりやりたくはないよ。」などと正直に答えて、反応を見たかったが、それは少し大人気ないと思い、「そうだね、トランプしようか!」と返事をすると、なっちゃんはニコッと笑ってから、「じゃあ、ちょっと待ってて。トランプ持ってくるから・・。」と言ってスキップを踏んでおもちゃ入れに向った。

かわいい手には、まだ少し大きすぎるトランプを華麗にシャッフルするのは、まだちょっと無理だ。トランプを横に置いて、「まぜまぜ・・」と言いながら、ぎこちなくシャッフルしてから、「じゃあ、分けるからね・・」と交互に配り始めた。

配り終えたなっちゃんは、「何するの?」と聞くと、「えぇとねえ・・ババ抜きかぁ・・ジジ抜きかあ・・ジャンケン・・・。じぁあ、ジャンケンにする?」と、結局「ジャンケン」に決って、ジャンケンポンで1枚ずつ出しては数の大きい方が相手のカードを取り合う、私の子供の頃、「戦争」と呼んだゲームをした。それが終わって、「ババ抜き」、「ジジ抜き」をやって、トランプは終わった。

「ジジ抜き」と言われたとき、私はまた条件反射のように体がビクッと反応した。まだトラウマが癒えていなかった。パパの発案で外でフリスビーを投げ合って30分ほど遊んだ後、また居間に戻って、今度は積み木遊びに付き合った。妹のカナちゃんが作った積み木をゴジラのように次々と破壊するので、別の部屋に移って、オセロゲームをしようと誘われた。

白のなっちゃんは、中盤を過ぎた頃、敗色濃厚になると「やっぱり黒にしたい・・・」と、ダダをこね出した。後半は少し手加減をしてやって、ご機嫌を取り戻し、僅差でなっちゃんの勝ちになるように持っていった。お陰で、ご機嫌にオセロを終えたのだったが、「もう一回やるぅ?」ときたから、「しまった!」と思って後悔したところへ、「ちょっと早いけど晩御飯にするよ。」と、カミさんから助け舟が入った。

お刺身と筍の混ぜご飯を腹いっぱい食べて、後ろ髪を惹かれるような表情で帰ったなっちゃんたちは、また次の週末に来るようだ。なっちゃんが成長するごとに、こちらは衰えていくようで、厳しい現実を感ずる今日この頃だが、これは自然の摂理だから仕方ない。お陰で夜の寝つきはすこぶる良くなった気がする。孫のお陰であると思う。



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