孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

「初孫なっちゃん」のなぜなぜ

2016年04月16日 | 孫ネタ
久しぶりに初孫なっちゃんが一人でお泊りセットのバッグを背負ってやってきた。

今年から、幼稚園年長になったなっちゃんは、言葉が出るのが遅かった不安など嘘だったように、着くなりもう喋りっぱなしで、テンションが高かった。

どうやら、今、なっちゃんの「マイ・ブーム」は、「間違い探し」のようで、左右に書かれた絵の中で間違いを探し当てる小冊子を何冊か持ってきた。

 四葉のクローバ探し?

朝から一日中なっちゃんの相手をさせられては、体力が持たないと思い、私は散歩に行くと中座したが、どうもなっちゃんはおばあちゃんと公園に行くことを企んでいるようだった。

5歳の子供の発想は、時として大人を唸らせることがある。また、疑問を感じたらすぐに言葉に出して聞いてくるし、その質問への答えに大人が窮してしまうことは珍しくない。

カミさんは、なっちゃんのマシンガンのような質問にタジタジになることが多く、それは傍で見ていて結構楽しいものである。



「パパとママは明日何時頃お迎えに来てくれるかなあ・・。」と独り言を言った途端、なっちゃんが疑問を投げかけてきた。

「どうして、ママはおばあちゃんを『おかあさん』って呼ぶの?」

次男の嫁だから、お母さんって呼ぶんだよ、と答えてもなっちゃんは納得するわけがない。なっちゃんから見れば、カミさんは『おばあちゃん』であるが、なっちゃんのママから見れば、カミさんは『お母さん』であることだけなのに、5歳の子供を納得させる説明は、なかなか難しいものである。

カミさんの説明に予想通り納得行かない顔のなっちゃんだった。



鶴を折ることを覚えたなっちゃんは、折り紙で折鶴を作り、見せてくれた。折り紙という日本の遊びは、海外でも人気があり、正方形の紙が切ったり貼ったりすることなく、鶴になったり、風船になったりするのは、初めて見る人にとっては神業のような芸術に見えるものらしい。

私も滞米中ホームステイしたとき、いくつか折り紙を披露したところ、子供たちより親たちが異常な興味を示し、解体して構造を熱心に確認してから、「まるでマジックだな」と呟いたのを覚えている。



「おばあちゃん・・・」なっちゃんが台所で食器を洗うカミさんに話しかけてきた。

「昨日、わたしお風呂で197まで数えることが出来たよ。」と言ったなっちゃんに、カミさんは、「ふ~ん、すごいねえ!」とお愛想程度の受け答えをした途端、なっちゃんは、日頃感じていたのか鋭い質問を続けた。

「197の次はいくつまで続くの??おわりはいくつ?」

このスケールの大きい質問に、パッと答える大人はそういないだろう。

「無限大だよ、むげんだい。」とカミさんはぶっきら棒に答えていたが、なっちゃんの頭上には疑問符が無数に浮かんでいるように見えた。

「198、199、200、201、202・・・って数えるのを止めるまで、いつまでも続くんだよ。」と私が説明したところで、なっちゃんは「ふ~ん・・・そうなんだ・・・。」と今ひとつ納得がいかない様子だった。

この歳の子供たちは、屈託なく疑問をそのまま口にするので、見ていて面白い。大人になると、疑問に感じても相手のことを気遣ったり、羞恥心が邪魔したりして素直に聞けないことが多々ある。

酷いのは、知りもしないのに知ったかぶりをすることすらある。

聞くは一時の恥じ、聞かぬは末代の恥じ、という諺があるが、外国語の習得にもこの「分からないことは聞く」という姿勢が非常に大切である。

英語学習をする人が血眼になって点数を稼ごうとするテスト、TOEIC は制限時間内に多くの問題を解かなければならないので、「うん?」と思っても聞きなおすことなど出来ない。

しかし、実際話し相手が電話口にいたり、目の前にいれば、理解するまで聞き返して確認することができる。この点だけでも、私はTOEIC ごときに「コミュニケーション能力」を評価することなど無理がありすぎると思っている。

実際、私が英語を本格的に独学し始めたときは、まず相手の言ったことが理解できなかったときの、尋ね方を英語でどう言うのか暗記したものだった。

「今あなたが言ったことが、良く理解できなかったのですが、もう一度ゆっくり説明してくれませんか?」とか、「つまり、あなたが言うのは~~~ということですか?私は正しく理解できていますか?」「あなたは、私の言いたいことが理解できましたか?」

こういう表現をすらすら言えるように練習しておくと、会話がぷっつり途切れる事もなく、話が展開していくものである。

なっちゃんも成長するにつれて、今のように疑問を素直に言葉にすることはなくなっていくことだろうが、なっちゃんの抱く疑問を聞いているとこの先が楽しみになってくるものだ。




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