孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

立ち読み → 衝動買いの本

2016年11月13日 | 趣味の世界
最近のマイブームは「鯖缶」(さばの水煮缶詰)で、ほぼ毎日何らかの形で口にしている。買いだめしておいた在庫が減ってきたので、百均ショップに買出しに行ってきた。

買い物を終えて、向かいにある本屋に立ち寄ってみた。読みたい本のほとんどは通販で購入しているので、本屋に立ち寄るのは、平積みされている本を眺めて、最近の売れ筋本はどんなものかをぼんやりと見るのが目的だった。

面白いもので、書店の一押しの本はどういう傾向の本であるかが分かるもので、新書本などで、やたらと左翼系の「評論家」の著作を高く平積みしてあったりして、「ははぁ~ん、ここの書店の店主は、こいつらの書いた本を読ませたがっているのだな」と察することができる。

そんな時私は、知らん顔をして、その類の本の一番上に、保守系の評論家の本をポンと置いておくことにしている。

サラッと様子をみてから帰ろうと出口に向かう途中、『九十歳。何がめでたい』という、佐藤愛子の本が目にはいった。帯には、「黒柳徹子さん瀬戸内寂聴さん・・・みなさん、泣いて笑って大絶賛」と書かれていた。

佐藤愛子といえば、昔から週刊誌などで小気味いいエッセイを披露していたので、私はよく愛読していた。曽野綾子さんを一回りざっくばらんにしたような文の調子で、「こちとら江戸っ子よぉ!」と言い出しそうなイメージがある作家だと思う。

   本が私に声をかけてきた・・

一冊手に取って立ち読みした。たまたま開いたページが「来るか?日本人総アホ時代」というタイトルのエッセイのページだった。佐藤愛子がこのタイトルで何か書くとなれば、面白くないわけがない。

それは、タクシー運転手と盛り上がった「スマホ」の話題であった。

一気に読んだ後、私は迷わずその本を持ってレジに向かった。

  御歳93


たまに本屋に立ち寄ると、こういうめぐり合いがあるので、いくらアマゾンが便利だとはいえ、街から書店が消えてしまうのは嫌である。

家について、早速読み始めているが、93歳になってもこういうシャレた文章を書けるなら、高齢者も捨てたモンじゃない。

私もこういうタイプのお年寄りにあやかって歳を重ねたいものだと思う。

ちょっと前、この佐藤愛子とほぼ同い年の老婆が、勝手なことをほざいて、日本中の顰蹙を買ったばかりだった。例の尼僧コスプレの腐敗臭の漂う老作家だ。

   御歳94


同じ老齢の女性作家でも月とスッポンのようだが、この違いを生じさせる要因は果たしてなんなのだろうか?


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