孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

後ろから迫る老い。

2015年07月22日 | 日記
日曜日、犬の散歩から帰ってきて家に入ろうとすると、乗用車が一台家の前に止まり、初老の男性が降りて私の方に歩いてきた。

ニコニコして、手にはピンク色の何かを大事そうに持っている。

「誰だろう?」と思ってよく見ると、カミさんの兄、つまり私には義理の兄だった。長野県まで奥さんとドライブに行った帰りで、お土産にと桃を届けてくれたのだった。去年のオヤジの法事で会ったきりだったので、一年ぶりくらいだったが、一歳年上の兄は、髪の量は豊富だがすでに立派な白髪頭で、「ずいぶん、老け込んだなあ・・。」という印象だった。

かく言う私は、最近めっきり歩く速度が遅くなった。毎朝勤め先の駐車場から歩いて事務所に向うとき、一生懸命歩いているのだが、後ろから来る人にスイスイ抜かれてしまう。見ると歩くテンポは遅くは無いので、一歩の歩幅が短くなったようだ。



意識して、少し歩幅を広げてあるいてみたが、これが結構きつかった。若い頃は、人ごみを縫うように歩くのが好きで、「どうして世の中の人間は、こうも歩くのが遅いんだろう。」などと、不満を感じながら先を急いだものだった。



ところが、二年ほど前シンガポールに赴任していた時、何度か通勤時の電車で、席を譲られた経験。それが、同じように5月の台湾旅行のときも二度ほどあった。空いた席がチラホラあったのを知っていて、私は敢えてドアの近くに立って外の景色を眺めていた。すると、降り際に台湾人のおばさんが、私の袖を引っ張って、席が空いたから座れ、と勧めてくれたのだった。

私の表情が疲れていたように見えたのか、腰が曲がっているわけでもないのに、どこを見て席を勧めようと、おばさんが判断することになったのか、その要因分析に、私はしばし時間を費やしたのだった。

そういえば、最近運動といえば、犬の散歩くらいになってしまった。愛車のロードバイクは納屋で埃をかぶったまま、もう一年以上経つだろう。



4~5年前太り始めた頃始めたサイクリングだったが、だんだん億劫になってきた。今週は、納屋から愛車を引っ張り出してちょっと整備してから、外に繰り出そうか。後ろから迫ってくる「老い」に追いつかれないように、ちょっと気合を入れ直すこととしよう。



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