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孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

たとい、這ってでも・・・

2018年10月27日 | 社会観察
21日の全日本実業団対抗女子駅伝予選会(福岡県)で、倒れて走れなくなり、四つんばいになってたすきを渡した岩谷産業の2区・飯田怜(19)選手の映像はおぞましかった。

私は、この日の解説が増田明美だと知って、テレビ中継は見なかったのでニュース映像で観たのだが、惨い映像でとても正視できなかった。(因みに、こういう場面は、子供には見せるべきではないと思うのだが。)

  襷を片手に四つんばい

以前、ロス五輪の女子マラソンで、駅伝とマラソンの違いはあれ、似たようなケースがあったのを思い出した。当時の実況アナウンサーは、かなり興奮して、「This is Olympic!!
This is Olympic!!(これがオリンピックなんだ!!)」と絶叫していたっけ。

確か、アンデルセンという名前のスイスの代表だった。


  フラフラでゴール




岩谷産業の広瀬監督は、「やめてくれ」と棄権を申し出たが、コース上の審判員は本人の続行意思を聞いてストップを躊躇したようだ。


監督は、この日「これは、美談ではない。審判長が止めるとか、医者が止めるとか(基準が)大会によって、ではなく、誰が止める権限を持つのかはっきりしてもらいたい。 統一のルールを決めないとダメだと思う」と言ったそうだ。

確かに、この場面で続行を指示する様な監督などいないだろうが、『何としても次走者にたすきを渡すのだ』というフレーズは、駅伝実況司会者とか解説者の常套句であり、その結果が飯田選手のような「責任感の強い」選手を造り上げているのが実情だろう。

「たとい、這ってでもたすきを渡すんだ」というのは、気合を表す言い方なんだよ。そこまで説明する丁寧さが、今の監督・コーチには必要なのだろうか?

統一のルールを決めるのなら、【駅伝では、膝や手をついてはならない】という条項を加えれば良いのでは?

朝三暮四?いや、それ以下でしょ。

2018年10月20日 | 社会観察
最近会社帰りに、ほとんど毎日スーパーに寄って、晩酌のつまみにお惣菜を買っている。店内をブラブラ歩いていると、商品の価格変動が何となく分かって、今が買い時かそうでないかを考えさせられる。

大抵、私が立ち寄る頃は、お惣菜に値引きシールが貼られていて、それを目当てにして来ている主婦の顔ぶれを、嫌でも覚えてしまった。

大型台風が近づいている夜などは、店側も売れ残りを嫌ってか、早めの時間に、大判振る舞いで値引きシールを貼ったためか、惣菜コーナーには売り物がなかった。

最近特に気になるのは、見慣れた商品が、何となく小ぶりになっているような感覚を覚えることだ。カミさんによると、中身の量を減らして値段を据え置いているからだそうだ。



「猿だよ、猿」と言うので、何のことかと聞くと、「朝三暮四」という故事にある猿のことを言ってたようだ。

勝っている猿に、木の実を朝三つ、暮れに四つやると言うと、猿たちが怒ったので、じゃあ、朝四つ、暮れに三つやると言ったら、猿が喜んだ、という話だ。

ネットで調べてみると、原料の値上がりからこういうごまかしは、長いことやられてきた経緯があるようだ。

それをまとめたサイトもあった。

  6Pチーズ


しかし、猿の場合は木の実の合計数が変らなかったではないか。

「ステルス値上げ」は消費者にメリットなど、欠けらもない。

  ウインナー

メーカーも素直に値上げすればいいのに、一体そうすることで売れなくなると思っているのだろうか?過去にそういう経験をした結果の対応なのかもしれないし、他に定価を変更することで、管理上のデメリットがメーカー側にあるのかもしれない。

とかくこの世はイカサマだらけ・・と言ったのは、私の好きな山本夏彦翁だったが、相次ぐ製造メーカーの不正に加えて、こんなイカサマもあるんだと、私は嘆息するのだった。



免震、制震、揺らぐ信頼

2018年10月20日 | 社会観察
KYB(旧カヤバ工業)のデータ改ざんは、大問題にも拘らず、国民はさほど同様しているようには見えない。多分、東京のスカイツリーは、今日も入場者で溢れることだろう。

 倒壊することはなかろう・・か。

地震、地震といっても、所詮地震予知など今の科学技術をもってしても不可能なことは、専門家が認めているではないか。寺田寅彦じゃないが、天災は忘れた頃に来るものだ。

特に今回のKYBの報道を気にして見ているわけではないが、どこかのニュースで、お役所だかどこかの人が、KYBの免震装置を使っていても、震度6~7程度の地震なら、何ら問題にはならない・・・というようなことを言っていた。

他にも、どこかの大学の教授らしき人が、「問題にするほどのことではない・・」とコメントしている映像を流していたが、違和感を感じたのは私だけか?

最近、熊本や北海道などで頻発している感のある地震だが、どれも震度6~7のレベルではなかったのか?

 人気製品だったようだ

KYB製品の対象となる製品は、全国で約1000件になるというから、事の重大さが分かる。会見に登場したKYB専務などは、とてもすぐに対応できる状態ではないと、ひたすら謝罪しているばかりだった。

 見飽きた謝罪会見
(記者の質問が聞き取れないのがいつも難点の記者会見)


ネットで調べたところ、今回の不正はどうも内部告発ではないようだ。

つまり、今は今回のような免震・油圧機器を製造するのは、子会社のカヤバシステムマシナリーであって、そこの従業員がデータを改ざんするよう指示を受けて、問題提起をした事が発端だったようだ。彼はそれを外部に告発したわけではないらしい。

問題は、上司からそのまた上司へと上がっていき、すったもんだの末、親会社が自ら公表するという決断に至ったようだ。当該従業員は「元従業員」とあったので、もう退職しているのだろう。

製造業に限らず、会社組織で仕事していると、事の大小はあれ、このような場面に遭遇することはまったく珍しいことではないように思う。

注文が殺到、納期に間に合いそうもない時、出荷検査で不良が発見されたりしたら、、

組み立てラインで納入部品を待ち構えていたら、納入業者から納期遅延の連絡が・・・

生産管理の担当者の体中の血液が逆流する瞬間である。


今や生産現場では、在庫を持つことは許されない。必要なものを、必要なときに、必要なだけ、というジャストインタイムが標準化されている。いわゆるトヨタ生産管理の根幹である。

以前、トヨタは倉庫を持たない代わりに、高速道路の駐車場を倉庫代わりにしている、などと批判された。つまり、遅れることなく、決まった納入時間に届けなければならない運送会社の何台ものトラックが、時間調整のため広い駐車場に待機しているのだ。

 一体役にたつのか?


KYBの元従業員は、上司に問題提起してみても、納得するような説明は得られなかったそうだが、そこは大事故に繋がりかねないことなので、ひるまなかったらしい。上司とのやりとりを録音しておき、それが分かって会社側も、もみ消し不可能と判断した。

これ以上、日本人のモラル低下を防ぐには、どこかの庁舎が地震で倒壊するくらいの犠牲が必要ではないか。

「お天道様はお見通し」だろうが、ここは天ではなく、地下のナマズに無理をお願いして、「お仕置きの一揺れ」を局所的にお願いしたい気分だ。


揺れに揺れているKYBの信頼。

どういう魔法でその揺れを治めるのか、経過を興味深く見守りたい。

不正は不正を呼ぶ

2018年10月19日 | 社会観察
走っている車から見ていて気がつくのは、ポイ捨てのゴミが多い場所は、そこがポイ捨てしやすいからだ、ということだ。

近くを通る国道バイパスの、ある入り口など、ポイ捨て禁止の看板が立っていながら、その近辺には、空き缶やペットボトルが散らばって捨てられている。

捨てる側の心理は、「ごみが捨ててあるから、一つくらいいいだろ・・・」ということだ。

工場管理でも、ちょっとした汚れや、曲がった置き方を絶対に許さないことは、監督者の基本中の基本である。それを放っておくと、すぐに酷さが拡大していき、あっという間に整理整頓に時間をかけなければ、元通りにならない状態になってしまう。


品質には定評のあった日本の製造業だが、このところそれは当てはまらない、過去の栄光でしか過ぎなくなったようだ。製造業だけではない。日本人の良さが、音を立てて崩れていく感じすらして、空恐ろしくなるほどだ。

三菱自動車に始った燃費不正派、相変わらず続いていた。こうなると、もう、どのメーカーも同じことをしているんだろうと思いたくなる。

  前にも頭を垂れてたな

そして、公平であるべき大学入試で、学校側が勝手に点数操作をしていて、まったく悪いことをやってきたという認識が無かった事を、平然と述べていた、あの記者会見。

  私大だから許される?

KYBの悪事は、もう信じられない。自宅近くの浜岡原発にも使われているようで、他人事ではない。出荷した7割が対象だというから、規格も検査基準もクソ食らえの世界だったようだ。KYBとは、空気読めない馬鹿の略かい?

 迷惑な会社だ

日本精神はもはや崩壊してしまったのだろうか???


シレっと、したたかに、臆面もなく・・・

2018年10月18日 | 社会観察
2020 東京五輪のボランティア募集がスタートして、現在どの程度応募者があったのだろうか?

自分が、もし現在学生だとしたら、果たして応募するだろうか?あるいは、すでにリタイヤした高齢者で、毎日趣味に生きる身分だとしたら、どうだろう?

報酬が一日1,000円のプリペイドカードだけで、10日間となると、まず、二の足を踏んでしまうであろう事は間違いない。

それでもいいから、あの熱気を肌で感じたいとか、世紀のイベントに参加してみたい、などという意欲がまったく湧いてこないのが単純な理由で、こういうイベントには、人間の邪な欲や、思惑が、ドロドロと混じっているのが端から見て取れるからだ。

それに、都知事や組織委員会のイメージが酷すぎる。私ならずとも、こんな連中の顔を立てるようなことなら、ゴメン被りたいのではないでしょうか。

 大根役者たち


さて、こういう状況では、現代の奴隷商人のような派遣会社は、虎視眈々と儲け話しはないかと、経緯を見守っているのだろうなと思ったら、案の定チャッカリと五輪委員会とパートナーシップの契約を締結していた派遣会社があった。

あの悪名高き「PASONA」であった。

『鬼の平蔵』といえば、鬼平犯科帳の長谷川平蔵のことだが、いつの間にかパソナの会長になっていた竹中平蔵は、「こざかしい」という言葉はこの人のためにあるような、小ざかしくて、抜け目なくて、したたかな政商である。

五輪委員会とのパートナーシップ契約の金額は公表されていないが、公表すればきっと世間の批判を浴びる金額に間違いないだろう。

  日本の事より金儲け


Youtube の動画から得た情報では、ここにきて日本在住の支那人グループが大量にボランティアに応募しようと画策しているそうだ。

「日本人社会で、在日支那人としての意欲や熱意を示したい」というのが、その理由だそうだが、これを額面通り受け取っていいものか、大きな疑問である。彼らの国民性とその言葉には、聴いて白けてしまうほどの乖離があるからだ。

本国の共産党が支持すれば、在留支那人はたちまちテロリストに変身して、破壊工作をするようになる、「国防動員法」は今でもしっかり生きている法律なのである。


長野冬季五輪のことを思い出すがいい。一体、彼らはどういう行動を取った?

あっと言う間に長野に集結した留学生や実習生などの在日支那人たちは、凶暴な暴徒と化し、国旗を武器にして狂ったように暴れまわったではないか。

当時の首相(確か、福田とかいったな)が、「彼らには手を出すな」と公安に指示していたらしく、警察はただ彼らのやりたい放題の暴力を見ているだけだった。

  長野五輪の狂気

予定通り集まらない応募者に悩む募集側が、渡りに舟とばかりに、支那人たちを大量採用した結果、それが新たな問題のタネになって、後々まで面倒なことになることは充分考えられる。

私には、いくら贔屓目に見ても、凡そ支那人とボランティア精神を結びつける事ができないのだ。

うろたえるトヨタ

2018年10月14日 | 社会観察
小学生の頃、アメリカの戦争ドラマで「コンバット」は、絶大な人気があった。

学校の休み時間や掃除の時間などは、よく箒(ほうき)をマシンガンのように持って、ダ・ダ・ダ・ダ・ダァ-と撃つと、ドイツ兵の撃たれ方を上手にマネる友人が、身をのけぞらして倒れた。

サンダース軍曹になりきった私は、「よし!リトルジョン、援護しろ!」と言ってから、身をかがめて敵に向かう。

なぜか、ドイツ兵たちはわざと撃たれるように向かってくるので、アメリカ兵になった私たちは、彼らを皆殺しにするのだった。

今なら、こんな遊びをしたら、大問題になるだろうが、コンバットという番組では、ドイツ軍は徹底的に悪者であって、子供の私は当時そのことで完璧に洗脳されていたと思う。

仕事でドイツ人との会議通訳を頼まれた時も、正直言って、私の洗脳は解かれてないなあ、と感じて思わず苦笑してしまったことがある。

ドイツといえば、自動車産業が国家を牽引していると言っても過言ではないだろうが、そのドイツのフォルクス・ワーゲン(VW)の排ガス不正が発覚した時は、そのやり方の悪質さに、ドイツの本性を見た気がした。

  あのドイツ兵のイメージが・・

口では、やれ環境がすべった、温暖化が転んだとか声高に叫んだところで、彼らがやることはこんなもんだ、と呆れてしまった。

その悪質なだまし方というのは、VWの車に不正ソフトを搭載して、排ガス検査の時は、排ガス処理装置をフル稼働して、排ガスを基準値内に収め、それが終わって通常の走行になると、排ガス処理装置は稼動せず、基準値を無視した排ガスを垂れ流すのだ。

室内検査の走行パターンは、キチッと決められていて、不正ソフトはそれを判断して、排ガス処理装置を起動していたのだった。

なぜなら、排ガス処理装置が起動すると、ディーゼルエンジンはパワーが落ちて燃費が著しく悪くなるからだった。

VWはこの手口をアメリカやアジアだけで通していたのかと思ったら、とんでもない、自自国を含むEU内で販売した車にも適用していたというから、ワルにも程がある。

2年後の2017年に、ベンツも同様の不正ソフトを使って検査逃れをやっていたとバレて、ドイツ車のブランド価値は一気に傷ついたのだった。

 ベンツよ、お前もか

因みに、このVWの不正発覚に大きく貢献したのは、日本の堀場製作所製の簡易排ガス測定装置だった。なんと、基準値の35倍の測定値が一般走行パターンで測定された値であったという。

こういう恥さらしをしたダイムラー(ベンツ)が、ワイワイ騒いだ「クリーンデイーゼル」はすっきり忘れて、何事も無かったように、これからは「自動運転」だ、「電気自動車」だと主張し始めた。どの口が言うのだ?とツッコミたくなる。

キーワードの頭文字から、CASE(ケース)という造語を広めようとしている。

 よう言うわ、こいつら

C: CONNECTED (コネクティッド) 外部とインターネットで繋がる車
A: AUTOMONOUS (オートモナス)  自主的な=自動運転のこと
S: SHARED (シェアァド)    共有した
E: ELECTRIC (エレクトリック) 電気の=電気自動車

今や自動車業界で働く者で、この造語CASEを知らない人はいないだろう。

トヨタなどは、この造語に因んで、こんなん造りましたでぇ、と社長自らプレゼンしていた。それは、運転手など要らない、電気自動車で、多数のセンサーがインターネットで外部と繋がっている。

  お得意ポーズで

天井の高いワゴンタイプで、車内はテーブルや椅子をを備えた会議スペースだっり、移動図書館に改造したり、移動八百屋魚屋に改造したり、もちろん乗合タクシーにもなる、何でもタイプの車輌であった。

トヨタのホームページにその構想が出ていたが、わざわざその画像をここに貼るほどのものでもないだろう。

あともう少しすると、世の中は運転手がいない電気自動車がスイスイ行きかい、スマホでチャチャッと呼べば、無人のタクシーがスーッと依頼した時間にやってきて、行先を告げれば、最短距離を安全運転で運んでくれる。

無人の宅配便の車や郵便配達新聞配達の車が高速道路を整然と走っていて、貨物自動車は数台が連結されているように大都市間を24時間移動する。

そういう時代になるんです。あと数年で時代は大きく変るんです。もう車から排気ガスなど出ないんです。

ダイムラーの主張は、こんな感じだが、ちょっと前あんたがたはどういうことやってたのか、もうすっかり忘れてるみたいだね。

漫才なら、ツッコミ役が、手の甲で相方の胸を軽く小突いて。「もうええわっ」と言って終わりにするところじゃないですか?

日本一の自動車メーカーのトップが、ドイツ人の放言に慌てふためいているようで、私は、非常に不安になるのだが、残りわずかな人生。

心配するだけ、損だと思うようにしている。


これって、フェアですか?

2018年10月13日 | 社会観察
今日、来年の箱根駅伝の選考会をやったようだ。

マラソンも男子日本記録が2時間5分台に入って、やがて2時間を切ることになるのだろう。賞金が1億円出るとなれば、中高生、大学生は、賞金目当てにさぞ練習にも力が入るに違いない。

今はまったく乗らなくなった自転車だが、ロードレーサータイプの自転車を購入して、休みのたびに走りまくっていた時、家から約20kmくらいのところにある大井川河口まで往復した時、大体2時間15分位かかっていた。

ちょっと待て。マラソン選手は、42kmを2時間10分前後で走るんだろ?

そう考えた時、どんだけ速いんだよ!と、腰を抜かしそうになったものだ。


気温が下がってくると、マラソン大会も佳境を迎える。テレビの中継も週末ごとに楽しめることになるのだろうが、特に女子の大会は、増田明美の解説で無い限り、今から興味深い。

今日の、箱根駅伝選考会を見ていて思ったのだが、日本の大学限定のはずなのに、黒人のランナーが目立っていた。アフリカからの留学生なのだろうか?

 

恐らくほとんどが私立大学で、宣伝効果を期待して、有望選手を積極的に引っ張ってくるのだろうが、彼らは一体何を期待して日本に来るのだろうか?

 先頭集団を見よ

学費や生活費は学校側で負担するとなると、予算的にそうする事が厳しい大学にとっては、やりたくてもできない芸当である。地方の公立大学など、まず無理だろう。

大会で優勝でもすれば、マスゴミはたちまち選手をヒーロー扱いし、監督はテレビ番組に引っ張りだこになって、株はあがることになる。

こういう現象は、高校にも起きているようだ。

  スポーツで売名

ちょうど高校野球の代表校が、もはや私立大学系列校や、私立宗教関連高校に収斂されているように、いずれ駅伝強豪校も同じ轍を踏むことになるに違いない。




当事者の言い訳は、国際交流が滑ったとか、グローバル化が転んだとか、多様性がケツまづいたなどと言うに決まっている。

身体能力に大きな差のある人種を引っ張ってきて、自校の利益に利用するのは、どうみてもフェアでない気がするのだが、そこに勝ちたいというのが、それができない学校の励みになっていると言うなら、私は口をつむぐ。

両手を広げりゃいいってモンじゃないよ。

2018年10月09日 | 社会観察
西洋人は、ちょっと納得がいかないときや、「仕方ないなあ・・」という不満を表す時など、よく肩をすくめる動作をする。我々日本人はやらない仕草だ。

日本人は、「おいで、おいで」をするとき、手首や指4本を自分の方に繰り返し折り曲げるが、あれを西洋人に向かってやると、彼らは奇妙な顔になることがある。

彼らは、自分に対して、「あっちに行け!」と言われているのだと感ずるそうだ。

ちょっとした仕草でも、文化の違いがあって、時にはそれが問題となったりするから侮れない。

数日前、トヨタの社長が何か熱心に訴えている場面をテレビで垣間見た。以前にも同じような光景を観た記憶があり、その時も、「何となく、馴染まない動きだな・・・」と感じたのを覚えている。

  この仕草は日本人離れしてるんじゃない?

いわゆるプレゼンの重要性は、いつ頃から注目されたんだろうか?

会社のトップが自ら自社製品のアピールをすることで、世界中の注目を集めたのは、多分アップル社のスティーブ・ジョブズのiPhone の、すばらしいプレゼンだった。

今でもYoutube でその様子が観られるので、私は機会あるごとに周りに一度観るように勧めている。これは、またすばらしい英語学習の教材にもなるのである。

平易な英語でも説得力あり

簡単で小気味良い映像と、ウィットの利いた説得力のあるプレゼンは、スマホに大した関心が無い私でも、すぐに買いたくなりそうになったものだった。

これに味をしめた企業家たちは、我もわれもと、マネするようになり、中にはスティーブ・ジョブズの著書までちゃっかりパクってしまう者まで現れた。

    


いいプレゼンの重要な要素はなんと言っても、アピールしたい点をいかにうまく論理立てて、説得力を持たせ聞き手に伝えるか、ということだろう。

単純に身振り手振りを真似したところで、似たような効果が得られるかというと、そういうものではない。逆に、その不自然さが滑稽に見えて、何かモノマネでもやってるのか?と気が散ってしまい、プレゼンの中身への興味が薄まってしまう。

 無理してるんじゃない?

今や、自動車業界は大きな変化の過程にあるそうだ。大企業の社長とて、その渦中にあって、相当にうろたえているようだ。

それだけに、肩に力が入って身振りも大きくなるのだろうが、なんか変じゃない、アレは・・・。

明治の顔だ、本庶氏。

2018年10月06日 | 社会観察
私は世界遺産とか、ミシュランとか、カンヌ映画祭とか、西洋人が日本人に、あるいは日本の何かに賞を与えてくれたという類のニュースでは、あまりはしゃぐことの無いように、自分を律しているつもりだ。勝手に、自分でそう心掛けている。

ノーベル賞は、自然科学分野は別だが、(過去に日本人の功績が西洋人にいくつも盗み取られている経緯はあるが)、平和賞だとか文学賞などは、何となくまやかしがあるなあ、という気がする。

文学など、翻訳の仕方が大きく影響するだろうし、平和賞などでは、多分に政治的な臭いがしてきて、逆に白けてしまうこともあった。

今年の日本人受賞者のことを、今朝の報道番組で伝えていたが、そのお顔を拝見しながらお話を聞いていて、本庶氏のお人柄に感銘した。一本筋がピ~ンと通っていて、こういう方の教えを受けた若者は、大きな影響を受けることだろう。



別に、賞金の5千万円を後進の方のためにと、大学基金に使うように言っていたから褒めるのではない。そもそも、こういう方は金には執着しないのだろうと推察する。

今回の賞の対象になった功績についても、番組で映像を交えて紹介していたが、癌細胞を攻撃している免疫細胞の動画にはテレビの前に棒立ちになって、見入ってしまった。



「科学雑誌に出ているからと言っても、自分の目で確かめるまで、信じない。」

とかく、この世はイカサマだらけである、と感じているのは私と共通しているなあ、と嬉しくなってしまった。

ちょっと前に、青色発光ダイオードの発明と実用化で、他の2名の日本人の方と一緒にノーベル賞を受賞した、中村修二という方がいた。徳島大学の出身で、地元の日亜化学工業という会社に就職して、実用化に成功したが、金銭的な不満から会社を提訴。

日本からアメリカの大学教授になってしまったのだった。日本を捨てて・・・。

 受賞時は米国籍

今、プロテニス界では日本生れ、日本国籍の黒人女性が大活躍である。カタコトの野本後でのインタビューを見ても、日本人だと呼ぶにはちょっと・・・と私は思ってしまうのだが、日本人の快挙だ、とマスゴミは大騒ぎである。

中村修二氏は、ノーベル賞受賞時、すでに日本国籍を捨てていたのだが、マスゴミは「日本人が受賞した!」と大騒ぎしていたのには、何とも調子が良すぎないか?

こういう方と本庶氏を比較するつもりもないし、そんなことをしたら本庶氏に失礼になるだろう。

目つきや話しっぷりが、まるで明治生まれの私の祖父が彷彿と心に浮かんだ。



もちろん、私の祖父と本庶氏を比べるつもりなど毛頭無いのは言うまでもないだろう。

スマートフォン 電気無ければ ただの板

2018年10月02日 | 社会観察
一昨日の台風はすごかった。

丁度日付が変わる頃だったろう。強風で家の屋根が吹っ飛ばされるのではないかと心配で、よく眠れなかった。

台風一過、通勤途中の車窓からも、台風の被害は大小あちこちで窺い知れた。

中でも、空港に繋がる結構広い道路との交差点の信号機が、停電で機能していなかったのには驚いた。行く道、交差する道はどちらも自動車が走っていて、最初私はこれらの自動車は一体何を基準に交差点を通行しているのか分らず、軽いパニックになってしまった。

当然、狭い道路側が交差点で一旦停止して、左右の確認をしてから交差点内を通行しているのだが、見ていて実にハラハラする光景であった。

夕方帰宅する際も、まだ復旧していなくて、真っ暗な交差点を慎重に通過して家路に着いたのだった。途中立ち寄ったコンビニの食品棚には、売り物となるパン、弁当、おにぎり・・一切無かったので、何も買わずに店を出たのだった。

中部電力では、目下全力で復旧作業を行っているのだが、静岡県下の停電が前面復旧するのは、明日以降になるようだ。

今日の夕方のローカルニュースでは、各市町の庁舎では、スマホの充電サービスを提供していることを伝えていた。

  スマホ充電光景

私は目下、遅ればせながらガラケーからスマホへの乗換えを検討中である。スマホの大きさと重さがどうも今ひとつ好きではないので、これまでずっとガラケーで通してきた。(大きさは今のガラケーでも大きいと少々不満なのだが・・・)

行列に並んでも充電しようとするほどスマホに依存しているわけではないので、先の北海道地震や、日曜日の台風を目の当たりにして、スマホはもう少し様子を見てからにしようかと思い始めている。

セルフレジは遠慮します。

2018年09月30日 | 社会観察
 私が、「チラシを参考にしてよくスーパーで買い物する」と言ったら、非常に驚かれたことがある。彼は、「男が買い物かご片手にスーパーで買い物するってのは、ちょっと抵抗があるなあ」と言っていたが、私はまったく理解できなかった。

 学生の時など、同じ下宿先の同級生たちと、何々がどこどこで安い、とかいう情報交換は欠かせないものだった気がする。食料の買い物は、恥ずかしいことでもなんでもなかった。

 後で考えると、「ちょっと抵抗がある・・」と言った本人は、自炊経験が無く大学も自宅通学であった。

 私の自論だが、性別に関係なく、若者は自分で食べる物を自分の手で調達して、自分で料理し、後片付けまでする経験をすることは、人間形成にとって絶対に必要だと考える。

 最近の若者が、「米を研ぐ」という替わりに、「米を洗う」と言うのは、異常だ。

 あるいは、蕎麦を茹でる途中で、「びっくり水」(差し水)をする・・とレシピに書かれていて、娘さんは、スーパーの店員に、「すみません、びっくり水はどこにありますか?」と尋ねるにいたっては、世も末ではないか。

 それはさて置き、スーパーに買い物に行くのは何の抵抗もない私だが、レジで待たされるのは大嫌いである。四つも五つもレジがあるスーパーで、レジ係が二人しかいないために、行列が出来ている時など、もう二度とその店には行かないことにしている。

   客を待たせるなよ

 最近のドラッグストアは、薬だけでなく惣菜や冷凍食品、お酒など食料品スーパーなのか、薬屋なのか分らなくなってきて、しかも商品によっては食品スーパーより安い場合もある。

 必然的に利用頻度もあがってくるのだが、難点はときどき白衣を着た「薬剤師先生」がレジ打ちの応援に立っているときがある。これが遅い。レジ打ちが極端に遅い。

 待つのが嫌なら、自分でやれ、と言わんばかりに、そのドラッグストアでは客が自らレジ打ちをして金を投入し、おつりと領収書を取るという、「セルフレジ」を数台導入した。さらに、最近ではその数を増やしている。

 客にやらせるセルフレジ

 私は、あのセルフレジは使う気がまったくしない。それなら、レジに並ぶのを我慢するか、セルフレジのない別の店に行く。一体、客にレジ打ちさせることで、割引とか何かの特典があるのだろうか?

 せっせとセルフレジで作業している客たちは、例えばごまかしをする、などという旨みが何かある、としか私には思えないのである。人件費の節約の為に、レジ打ちを客にやらせる、という店側の魂胆なら、それは人道・商道に反するのではないか。

 そんなセルフレジが、DVDレンタルショップにも現れた。最初は、試験的に一台のみの導入だった。ところが、先月出かけてみたら二台に増えていた。それでも、そちらに客が殺到する時の為に、有人レジも一箇所対応していた。

  借りたけりゃご自分で

 しかし、今月行ったところ、その有人レジには、「物品販売専用」という三角プレートが置かれていた。つまり、ここではレンタルの対応はしない、という店側の意思表示であると理解できた。

 その時、私は借りたかった「孤独のグルメ」があったので、全部で5枚借りようと手にしていた。セルフレジはどちらも空いていた。有人レジには「物品販売専用」というプレートが前面に置かれていて、DVDレンタルの客を拒んでいた。

 しかし、有人レジにいたバイトの青年は、忙しそうでもなく、彼の他にももう一人が後ろをウロウロしている状況であったので、私は「そちらで対応していただけますか?」と有人レジの青年に尋ねた。

 「ああ、いいですよ。どうぞ。」という返事を期待していた。ところが彼の返事は、「ええ?でも皆さんにセルフをお願いしてますから・・・」というものだった。

 売り言葉に買い言葉ではなく、私は「じゃあ、借りるの止めます。」と言ってDVD5枚を棚に戻して店を出た。家に帰ってから、不要になったプラスチックにカードをハサミで切ってゴミ箱に捨てた。

 しかし、連休中に「孤独のグルメ」をどうしても観たかったので、ネット検索で「宅配レンタル」を調べ、月額レンタルを申し込んだ。今ならお試し30日間無料というサービスも気に入った。

 8枚/月1860円。返却期間なし。延滞料なし。送料込み。新作DVDもOK。ということで、早速注文したところ、翌々日にゆうメール便で2枚入りが届いた。

  手軽で便利な包装

 12~3CM四方の返送を兼ねた入れ物で、観終わったらDVDを中に入れ、シールして郵便ポストに投函するだけだ。 しかも注文品を送った、返送されたという情報は逐一Eメールで報告がくる。

 わざわざレンタルショップに借りに行き、借りたいDVDを捜し、また期日までに返却に行く、という手間とガソリン代を考えれば、これは憎いシステムではないか。

 衝動借りして、結局観ないで返却とか、期待した程面白くなくて、10分観てお終いという事が、これまでなんどあったことか。

 セルフレジのお陰で、こういう便利なシステムを利用できることになった。あの時有人レジにいた無愛想なバイト青年よ、君に感謝するぜ。

整形してブサイクに・・・?

2018年09月29日 | 社会観察
 昨年一年間で、美容整形目的で韓国を訪れた日本人が6,000人。9年前と比較して60倍に膨れ上がったそうだ。費用が日本の半額ということと、韓国の歌手や女優のほとんどが整形をして、可愛くなっていることに拠るらしい。


 そういえば、去年だったか、韓国のミスコンテストで最終審査に残った女性たちが、どれも似たような顔ばかりだ、と話題になっていた。

   見よ!この工事前後の変化。まるで別人ではないか。この討論番組によく出ていたおしゃべり韓国人工作員の女性も、実は整形工事済みだと、以前ネットで暴かれていたことを思い出す。


 日本の主に女性なのだろうが、観光ついでに鼻をちょっと、顎をちょっと、ついでに目を二重に、などと気軽に工事して帰国しても、中には工事ミスで、期待通りにいかず、改めて日本の病院で修正工事をするハメになる方もいるそうだ。


 本人は悩むほど気にしていても、男にしてみれば、そこがチャームポイントで好きなんだ、ということはよくあるのではないかと思う。よく、美人は三日一緒にいると飽きる、というが、アレはその通りだと私は同感する。


 それに私の60年以上の人生経験を振り返ると、整った顔の持ち主は、性格が整っているとは限らないという傾向があるようだ。もちろん、整っていない顔で、性格が歪んでいる女性も残念だがめぐり合ったことがあったが・・(笑)。

 引退してから、南の島で彼女と遊んで暮らしているという元プロ野球選手が、何かのテレビ番組で、最近顔を整形したと離していた。自分の顔に飽きたからだそうだ。

  イケメン選手だったが・・

 私は、野球は好きではないが、この人の生き方は破天荒で実にうらやましい限りだ。どこかの糞切りの悪いスーパースターと呼ばれる人より、はるかに好感をいだく。

 しかし、工事の出来栄えは・・・成功だったのか??

  これも韓国製?

2020年、ボランティアやらせてやる。

2018年09月29日 | 社会観察
 先日、東京五輪・パラリンピック(以下、東京五輪)で運営に関わる「大会ボランティア」が募集開始されたようだ。

 これに先立ち、街や交通の案内を行う「都市ボランティア」が各自治体によってすでに募集されていて、大会ボランティアが8万人、都市ボランティアが3万人という大規模な人数になるそうだ。

  「青春」ですかww

 ウチのカミさんの親友も、是非参加したいと言っているそうだ。もっとも彼女は、すでに大手保険会社を定年退職した未亡人で、経済的にも裕福で悠々自適の暮らしを楽しんでいるご婦人。

 交通費として1000円出してやる、宿泊費は自腹で・・という無償の業。、ただし1日8時間で10日間頼むよ、という条件など眼中にはないのだろう。

 基本的には、やりたい人が自発的にやればいいことで、他人がどうのこうのと言うことではないのだろうが、私は数年前からこのブログでも、東京都のホームページなどを覗いて、役人のボランティアに対する姿勢が気に入らなかった。

 11万人は多すぎ!!

 いつまで経っても、テレビの「チャリティー番組」が無くならないように、日本人はボランティアとかチャリティーに対して、ナイーブな心情を抱きがちであうようだ。

  芸人はタダじゃだめ

 毎年、この手のチャリティー番組に起用されるタレントには、数百万円から数千万円のギャラが払われていることは、すでに当たり前のこととして国民に認識されているのだが、こういうのが好きな人にとっては、そんなことなどどうでもいいのだろう。

 さらに、行方不明の幼子を発見した高齢者ボランティアは、警察や出身地の役所から感謝状を授与され、「スーパーボランティア」と呼ばれる英雄扱いをされているようで、本人もまんざらでもない様子だ。

 超ボランティアですから

 しかし、これだけアマチュアスポーツ界のスキャンダルが暴露されても、そのお祭りごとのお手伝いを、喜んで無償でやりたがる人が殺到するようなら、私は多分ドン引きしちゃうだろうなあ。

 大会関係者や、職員たちは当然高給取りの方々なんだろう。そういう人たちに、「やりたきゃ、やらせてやるよ。ボランティアを・・」と言われているようで、どうも積極的になれないのだが、まあ、それも人のすき好きだから、静観するだけだ。

 私の勝手な予想では、大会関係者の思惑通りに事は進まなくなって、最後は例のスーパーボランティアのお爺さんが、テレビや新聞の公共広告に起用されることになるのではないか。そのキャッチコピーは、多分こんなもんじゃないか。

 【このCMには、当然報酬はありません。ボランティアです!】

早世の風刺画家、「石田徹也展」に

2018年09月09日 | 社会観察
昨日背中の方から聞こえてきたテレビのローカルニュースで、隣町の郷土博物館で焼津市出身の風刺画家の展示を開催中であることを伝えていた。

少し気になったので、振り返ってテレビを観ると、以前一度どこかで目にした事がある、飛行機の作品の展示を映していた。



その作品が一体何を意味しているのか、今も昔もよく分らなかったが、日曜日の午後ははケンタッキーフライドチキンを買いに行く予定だったので、少し足を延ばして、藤枝市郷土博物館に行くことにした。

ネットで開館時間や入館料をチェックしたら、入館料300円で、写真撮影OKとわかったので、デジカメ持参で出向いたのだった。藤枝市にある蓮花寺池公園に隣接している郷土博物館は、今回が確か二度目であったが、前回は何を見たかは記憶に無かった。

  ~翔けぬけた10年のキセキ~??

名前の通り、蓮がたくさん生息しているかなり大きな池であり、季節によっては桜や藤棚を観に多くの人が集まる地元では有名な市民の憩いの場となっている。

  蓮の華もチラホラと・・


  {夢を描いた青年」か・・・


この展示が始ってから、すでに5週間経過しているので、来場者はパラパラとしかいなかった。お陰でのんびりと観て廻れたのがよかった。

  中年の来場者が多かった

パンフレットによると、石田の作品は、「現代に生きる若者たちの苦悩や葛藤、現代社会の矛盾や不条理を、時にユーモラスに、ときに風刺的に浮き彫りに・・」しているのだそうだ。

さらに、彼の作品は、「鑑賞者に強烈なインパクトを与え、共感や波紋を巻き起こす・・」という。以下が、彼の作品の一部である。

  新生児誕生??

  燃料補給みたいな食事光景?? 

  オウム貝とオウム真理教??

入口で作品集を販売していたが、とんでもない定価の本ばかりで、私のような素人が興味本位で買えるようなものではなかった。作品を鑑賞したければ、ネット検索で誰でも
簡単に観る事ができる。

途中、廊下には入館者の感想を書いて、貼り付けることができる場所があり、シール上の小さなメモ用紙とペンが置かれていた。

  賞賛・共感の嵐がならぶ

ざっと、書き込まれた感想をみると、「面白かった」「発想がすばらしい」「すごい感性だ」「なぜか共感できる」などなど・・・。

批判的な書き込みなど一つも見当たらず、ほぼ100%の入館者は充分満足している様子が伺えた。

こういう時、私は決まってつむじ曲がりを発揮する。実際、ひとつひとつ作品をジックリ観て、彼の残した作品ノートなどを読んだのだが、少しも「面白い」と感じなかったし、彼の感性や発想がすばらしいとは思わなかった。

一言で言うと、「なんだコリャ?」という印象でしかなかったのだ。

従って、私はその通りを言葉にして、ペタリと壁に貼り付けてきたのだった。

パンフレットに書かれていた、「夢を描いた青年・・」がどういう部分を述べているのか、私にはいくら考えても理解できずに、帰路に着いたのだった。

家に着いてから、ネット検索で彼の経歴をみると、「武蔵野美術大学を卒業してから約10年後に踏切事故で他界した・・」とある。「事故」とあるが、それは自殺ではなかったか・・と推察しているサイトもいくつか見受けられた。

そう推察させ得るに足る、凡人には奇妙奇天烈な印象を植え付ける人格の持ち主ではなかっただろうか?それが、作品を観た私の偽らざる心象であった。

ちょっと、引いちゃいました・・・

2018年09月05日 | 社会観察
行方不明の男児を発見した78歳の老人の一報を耳にしたとき、私はこの老人が事件に絡んでいるのではないかと、直感でそう思った。

発見した男児を捜索隊に引き渡せばいいものを、それをしなかったからだ。

マスコミがチヤホヤ英雄視して、大騒ぎしていた時も、私の疑心はなかなか晴れなかった。



男児を発見したあとで、男児の祖父だったかが、家に招いた時などは老人はそれを固辞して、自分はそういう好意は絶対に受けない主義であると、テレビカメラが向けられている状況で、明言していた。

私は、それを観て、老人の慈善行為は決して見返りを求めない、そういう好意とはかけ離れた、縁のないものなのだろう、とかろうじて理解でき、広い世の中にはこういう奇人がいるんだなあ、と自分を納得させたのだった。

ただ、それでもあの快挙の後に、執拗なマスコミのインタビューにニコニコしながら受答えしたり、普段の無償の慈善行為の撮影を嫌がりもせずに、彼らのやりたいように撮影させていた点は、やはり老人の主義から距離を置いた出来事のような気がしていた。

そして、ついに老人は社会的な形での評価を笑顔で受け入れたのだった。地元の新聞記事から抜粋する。 

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大分県日出町は3日、山口県周防大島町で行方不明となった藤本理稀(よしき)ちゃんを発見した日出町民の尾畠春夫さん(78)に「功労者表彰」を贈った。尾畠さんには今後、大分県が「県功労者表彰」、以前住んでいた同県別府市が感謝状を贈る予定。

 同町役場での表彰式に、尾畠さんはTシャツに長ズボン、リュックサックというボランティア時の格好で出席。本田博文町長から「行動力や謙虚さは町民に勇気と誇りを与えた」と感謝状を手渡された後、笑顔で「受賞で必要以上に頑張ろうとせず、普段通りのボランティアを続ける」と語った。

 尾畠さんは8月15日に理稀ちゃんを発見した後、19日から約10日間、西日本豪雨の被災地、広島県呉市で土砂撤去などに当たった。今月10日から再び同市で活動するという。

=2018/09/04付 西日本新聞朝刊=

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褒められて喜ぶ

人間誰しも、褒められれば悪い気はしないものである。見返りなど求めず、本人の好きでやっていることは、他人の賞賛など縁もないことだ、と豪語したところで、衆目の中感謝状をうやうやしくもらえるなら、これは正直に戴こうか。

感謝状を与える側も、これで老人がこれまで以上でなくとも、無償の慈善活動に励んでくれるのなら、シメシメ結構なことでなのだろう。

それにしても、リスペクトする方に傾きかけた私の気持ちも、一転どん引きしちゃいましたよ、ご老人。 悪しからず・・・。