最近テレビや新聞でも空家問題、持ち主不明の空地問題を目にするようになりました。
この相続が済んでいない持ち主不明の土地が九州の広さ位あるというのには驚きです。
公共事業の道路拡張などの障害にもなっているようです。
家の近所でも農家の後継者がいない耕作放棄地が沢山あり
雑草が広がっているのをよく見かけます。
一作日の新聞にこんな記事がありました。
我家の裏にも空地があります。
持ち主は分かっています。
親御さんが亡くなり代が代わって10年以上一度も手入れに来た事はありません。
ここ数年で建売が出来て周りに家が建て混んできました。
「草も育てば木になる」状態です。
家で使った除草剤が余れば道路に雑草が出ないように
端っこの方だけは撒いたりしていました。
夏は育った木に蔓も巻き付きジャングルのようになります。
そうするとゴミも捨てられ虫も湧き、ますます困った状態になっていました。
そんな今年の夏は雨が多く条件が揃ったせいかここに
「アメリカシロヒトリ」が異常発生しました。
緑の葉っぱが食べつくされ葉脈だけになり木立が白く変わってきます。
これは伐採前。
ここに留まって居る内はまだ良かったのですが9月のあの台風の風で周りに
飛ばされたようです。
ある日出かけて昼に帰ったら裏の奥さんたちが待ちかねていたように
夫の所に駆け寄ってきました。
「これ見て下さいよ~~ ○○さん家(我家)もひどいですよ~」
気持ち悪いので小さくしています。
大丈夫な方はクリックしてみて下さい。
直ぐに夫が「環境防災課」に電話したのですが行政では何も出来ないと・・・
「今の時期だけなのでその内居なくなる・・・ 個人的に地主さんと交渉して・・・」
との答えだったようです。
これはダメだ~~
という事で自前で殺虫剤をまいたり、バーナーで焼いたりして駆除しました。
垣根や庭木から下にごっそり落ちて気持ち悪くて鳥肌ものです。
裏のお宅は小さい子が3人もいるのに外に出られません。
そして夕方、女性は感情的なので冷静な男性陣に持ち主の家に行って
伐採のお願いをしてきてもらいました。
プリントした写真も持って。
植木屋さんにお願いするのが早いと思ったのですが何と自分で切るというのです。
そんなの無理なので手伝うから日にちが決まったら連絡をと言ってきたようです。
9月末、近所総出で伐採をしました。
朝からチェンソーの音が鳴り響きます。
電線や車に倒れないようにロープを引っ張り倒します。
枝を落とし切り分けます。
「これどうするんですか~?」と聞いたら・・・
「このままで・・・」
切ったままで帰ろうとしていたようです。
「ダメダメ~~片付けないと~」
そうですまたきっと何年もこのまま放置になってしまいます。
分けてまとめて切り分けて1日がかりで作業しました。
数日後、太い幹の部分は私の知り合いに古民家で薪ストーブを使っている
お宅を思い出し引き取りにきて片付けて頂きました。
軽トラで5台分ありました。
2年くらい乾燥させれば使えるそうです。
やっとこの状態になりました。
まだ枝部分が残っていますが片付ける気はないようなのでこのままになるでしょう。
枯れた時に火でも出なければいいと心配します。
道路に面しているのでタバコの火でも投げ込まれたら最悪です。
そして数年後また林になるかもしれません。
生の木は重たい事。
思いがけない重労働となりました。が・・・
数年前に新しく越してこられた裏の方々、今まで余り交流がありませんでした。
この毛虫騒動で一致団結、ご近所がグッと親しくなれた事で
今回はまあ良しとしましょう。
今日見たらまだ残党が残っていて庭のインパチェンスが茎だけになっていました。
あ~あ!