名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

姓名判断 8

2012-08-04 | 姓名判断
彼から相談を受けた次の日から

たまたま私の本業が忙しく3日間 バイトを休んだ

遠藤君の事がずっと気になっていた

あれ以来 彼と合ったのは3日後の事だった

彼は私の顔をみるなり嬉しそうな顔をして 唐突に言った

「昨日、退学届けを提出しました」

  なに!!!  どうしたんだ!!!  そんな急ぐ事でもないだろう!!

    遠藤君は言った

「 実は、あれからT・K社長に同じ事を相談したんですが、

 社長は私の気持ちを良く分かってくれて、中退することに賛成してくれたんです 」

   社長はなんと言ったのかね!!!  

 「好きな事が出来るのは若いうちだけだ、思うがままに生きるのが

    若者の特権だ、大学が嫌なら辞めればいい」


  社長は彼にそう言ったらしい・・・・


 彼はその言葉に後押しされて 勢い付いてしまったらしい

社長に対して怒りが込みあげてきた

なんと無責任な・・・・

まともな大人が言う事ではない・・・

若い頃は誰しも現状に不信を抱く時期がある

現状を破壊すれば 何か別の 夢のような世界がやって来るかも知れない

という妄想を描く時期がある

それは「創造的破壊」ではなく「自爆的破壊」であることがほとんどであると思う

ビルゲイツは、大学を中退している

でも、それは 大きなビジョンと それに対する自信と意欲があっての事

目標や理由もなく 「辞めればたぶん新しい道が開けるだろう」と言う

消極的な妄想のみで 現状破壊をする事は危険極まりない


しかしながらこうなってしまった以上

もう取り返しがつかない


彼は晴れ晴れした表情でニコニコしている

希望に満ちた彼の笑顔をみていると

悲しくなってきた・・・

彼の 1年後・・・

2年後の姿がハッキリ見えた

(見えた とは‘感じて確信した‘ と言う意味、私は霊能者ではない)

引き止める事の出来なかったことに対する罪悪感に苛まれた

申し訳ない・・・・・

希望に満ちた彼の顔をみながらそう思った


同時に T・K社長に大きな不信を抱いた

信用できなくなった

しばらく後に、

当たり障りのないように社長から遠のいた

その後 社長とは一切の付き合いを絶った

運命とは不思議なもの

この事さえなければたぶん私はT・K社長と手を組んで

事業をしていただろう・・・・


それからはしばらく遠藤君との連絡は途絶えた

約1年後、遠藤君と再会する事になる

    ・・・つづく・・・















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姓名判断 7

2012-08-03 | 姓名判断
その頃の私は 「インチキ占い師」 としての方針を持っていた

① 相談者の最悪の未来が確実に見えたとしても、絶対に本人や他人に言わない

② 絶対的確信があっても その人の考え方に対して完全否定、完全支配をしない

③ 相談者が人生を左右するような重要な事柄に対して判断を迷っている場合  

  あくまでも理詰めで私の意見を述べるに留め

  理屈で説明できない部分を 脅迫的に押し付けない


「インチキ占い師」をはじめた当初はこの3つの方針を持ち守っていた

しかし、このあと、

この方針を守った事で、私は大きな後悔をする事になってしまった

この一件以降私は方針を大きく変えることになる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当時、私は個人経営の あるファミリーレストランでバイトをしていた

このレストランの経営者 T・K社長 当時40歳位だったが 

なかなかのやり手で業界にも顔が広く 多くの人脈をもつ有力者だった

その頃 このレストランは4店舗の支店をもち業績を確実に伸ばしていた

社長は自ら店に出て働いていた

TK社長は、従業員やアルバイトに対して非常に面倒見がよく

アルバイトの若い者が何かに悩んでいると親身になって相談に乗り、

個人的な事に対してもイロイロ面倒を見てくれる人であった

私はここでバイトするまでは約1年でバイト先を変えていた

しかし、ここでのバイトは約3年位続けた

T・K社長は私の事を高く評価していた

T・K 社長は何度も私にこう言った

「それなりの賃金は保証する。

  その気があるなら本業の会社を辞めウチに来て私の右腕になって欲しい、
  
  将来的には共同で事業経営をして規模拡大を目指したい」

まんざらの話でもない、今すぐにとはいかないが

T・K社長の人柄にも惚れ込んでいたので、将来そうしてもいいと思っていた。

だが、その私の予定を大きく覆す一件が起きた

「 こんな人とは付き合えない 」と私に思わせる出来事であった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当時、このレストランでバイトしていた

大学2年の遠藤君という青年がいた

彼は当時21歳、私より4歳年下だった

いつしか私は彼とよく喋るようになり 仲が良くなっていた

遠藤君は 名古屋市内で5本の指にはいる優秀な高校を卒業。

そのあと一浪して、名古屋ではランクの高い工業大学に合格。

という経歴の持ち主

真面目で 、大人しい、青年だった

少し内向的で 友達も少ないようだった

父親が工芸職人で母親はパート勤め

私が見たところ彼は 技術者や研究職・職人的要素を持った仕事

地道にコツコツ積み上げる仕事に向いているタイプ


彼の大学は工業系であり、そういった方面に就職すれば彼の将来は

安泰であるとおもっていた

 そんなある日

彼が私に真剣な顔で相談を持ちかけて来た

「実は、ぼく、大学を辞めようと思うんですが・・どう思いますか?」

どうして辞めたいの?

「 特に理由はないですが、ぼくの本当にやりたい事は普通に大学を出て

 普通に就職する事ではないような気がするんです・・・・」

何かやりたいことでもあるの?

「 今のところ何もありません 」

だったら大学を出てからでも遅くはないでしょう?

それから自分の道を探せばいいでしょう?

せっかく一浪までして大学に入ったのだから、とりあえず卒業だけはすべきだと思うよ

「でも・・・どう考えても・・・大学を出る事に意味はないような気がするんです 」

親には相談したの? 親はどう言っているの?

「 もちろん 猛反対しています 」

親の身にもなってみなよ・・・

父親は毎日、地道な仕事をコツコツやり

母親はパート務めをして息子を予備校に通わせ、君の為に頑張ってくれたんだよ・・・

親の苦労も考えるべきだ

それなりの目標があるなら別だけど、何の意味も無く中退して、いったい何の利益があるの?

「 それは分かるけど・・・・ぼくは自分の道は自分で決めたい 」

・・・・・

・・・・私は 思った

これは彼にとってピンチだ!!!

彼の姓名は以前鑑定した事がある

 彼の姓名を頭に思い描いた瞬間、頭の中を 彼の危機的な状況が過ぎった

もし、彼がこのまま大学を中退したら彼にとって良いことは何一つない

後悔して、落ち込んで、無気力になって、廃人のようになる

確実にそうなる

何が何でも思い留まらせなければならない

しかし、いくら理詰めで説得してもそう簡単に彼が納得するはずがない


奥の手を使うしかないと思えて来た


「 奥の手 」 とは理屈を排除した神がかり的な 事を言って説き伏せる事。

やろうと思えば出来る

彼自信しか知りえない どうでもいい事を 3つ位 ズバリ指摘して

私の言う事にある程度 信憑性を持たせた後、

「 私には あなたの未来が見える 絶対に中退してはいけない、

もし中退したなら君はどん底の苦しみを味わう、断言する、私の言う事は必ず当たる 」

と さも霊感か透視能力があるかのような芝居をして言ってやればよい

彼の顔をチラチラ見ながら迷った

この方法 彼には通用するはずである

以前、彼は私に鋭い指摘をされ震え上がった事がある

そのときは、

「 私はインチキ占い師だよー 」 と言って煙に巻いてやったが

それ以来 彼は私に一目置いている

やるべきか・・・・・

やってはいけないのか・・・・・・


  私の方針が頭を過ぎる


① 相談者の最悪の未来が確実に見えたとしても、絶対に本人や他人に言わない

② 私の絶対的確信があっても、完全否定、完全支配をしない

③ 相談者が人生を左右するような重要な事柄に対して判断を迷っている場合  

  あくまでも理詰めで私の意見を述べるに留め

  理屈で説明できない部分を 脅迫的に押し付けない


この方針を曲げてはいけない


結局、方針に従い 「 奥の手 」は使わなかった・・・・

あくまで理性に訴えた理詰めの説得を続けた

当時、私は弱冠25歳、 「 理屈 」 と 「 直感的な事柄 」 をうまく混ぜ合わせて

説得する能力はなかった

最後 彼は「 もう一度 よく考えて見ます 」 と言って家に帰った


でも、結果的には私自身、このことで大きな後悔をする事になってしまう

恥も外聞も捨てて・・・

地獄に落ちようが構わない・・・

奥の手を 使うべきだった・・・・・


このあと、彼は T・K 社長に 同じ相談をしたらしい。

その結果

彼は、私が予測した ズバリ そのままの状態になってしまう。



             ・・・ つづく・・・・

















          」






  
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姓名判断 6

2012-08-02 | 姓名判断
若い頃の私は常に 本職と副業2つの仕事を持っていた

本職は 某 中堅食品スーパー の社員

朝7時~夜の8時位までは本業

本業が終わったあと週 5日、飲食店でアルバイトをしていた

夜9時頃から翌日の1時まで4時間位の労働であった

こんな生活を約15年続けた。

目的は当然のことながら 銭 のため。

将来 飲食店を経営する目標を持っていた。

そのための資金を作るため必死になっていた

普通の若者の2倍働いているのだから、当然、遊ぶ暇も無い

貯金はドンドン増えて行った


睡眠時間は人の半分、と言う事は、その期間

私は人の2倍 「時間を得した」 ことになる

睡眠に時間を使っても 何の利益にもならない

睡眠を削って働けば、金が儲かる

それだけではない

それ以上のメリットがある

人の2倍働く事で 

ひとより多くの人間に接する事ができる

ひとの2倍の時間 働く事は結果的に

人の2倍 「生きた」 事になると思えた

18歳~33歳までの15年間、人の2倍生きたのだから

仮に私が60歳で死んだとしても

75歳で死んだと同じ意味になる

そう思って、若い頃はとにかく時間を 「稼いだ」


夜中にアルバイトをしている人は学生は別として

何か 訳あり な人がほとんど

それらの人と知り合いになり話を聞くと非常に面白い

私は 2重のを生活を10年以上続けた結果普通の若者の2倍

ありとあらゆる人間に接することが出来た

その中で 多くの人間模様を目の当たりに見る事ができた

世の中には変わった人がたくさんいる


呆れるような 愚か者 もいる

頭の下がる立派な人もいる

とことん不運な人もいる


特に深夜働いている 30歳以上の人

それぞれ色々な事情を持っている

そういう者の 人間模様に接し、観察、分析する事は本当に面白い

くだらないテレビなど見ているより

働いて、多くの人間を知る事のほうが数十倍楽しいと思えた

睡眠時間をギリギリまで削り、常に働き、多くの人間と接する。

そういった極限の状態のなかで 私の「直感力」は養われたかも知れない

 私の「インチキ占い」は本業の職場の人間に対してはあまり行わなかったが

副業のバイト先で知り合った人間、仲がよくなった人間に対しては

「インチキ占い」をよく行った。

その結果、評判が評判を呼び

いろいろな人から「ぜひ鑑定してほしい」と言ってくるようになった

友達の名前を見て欲しいとか・・・

友達の友達の名前を見てほしいとか・・・・

見ず知らずの人から頼まれる事もよくあった

口コミとは恐ろしいものだと感じた

面識のない人には 当たり障り無く丁重にお断りすると

「それなりのお礼は致します、是非とも見てください」

と言ってくる者もいた

 これは商売になるぞ・・・・そう思った事もあった

でも

それだけはしなかった

してはいけないと思った

私は自称 哲学者

そんな世界に手を染めてはいけない

饅頭 程度のものなら、気持ちとして 有難く頂戴したが

金銭は絶対に受け取らないと心に誓った

       ・・・ つづく ・・・









 
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姓名判断 5

2012-08-01 | 姓名判断
「迷信」とは

 迷妄と考えられる信仰。
また道理にあわない言い伝えなどを頑固に信ずること。

通常、現代人の理性的判断から見て
不合理と考えられるものについて言う。
広辞林



理性で判断出来ない事

合理的な説明が出来ない事

これらを信じる事は大きな危険を誘発する

仏教に於いても 釈迦は 神通力や怪力・超能力を使う事を強く戒めている

そういった記述が仏典のなかに数多く見受けられる

私は自称哲学者、宗教を志す者、占いなど肯定してはいけない

と言う意識が根底にある

しかしながら

自分は 名前を見ただけで

その本人しか知りえない事が判ってしまう事がある

矛盾する状態に追い込まれた。

物事には

理論や理屈だけでは説明の出来ない世界がある事を

自分を通して実感させられた


宗教も 「法」 (宗教の道理を合理的に言葉にしたもの)

だけでは成り立たないのでは・・・・・と思うようになってきた

どうにも説明のしようが無い神秘の部分、 理屈を一切寄せ付けない部分

そいった要素が世の中にはあるのだろう・・・・

そう考えるようになった


とはいえ、

当時私はまだ20代半ば、いい気になっていた

周囲の人にその能力を見せ付けて優越感に浸りたいとの欲求も込みあげて来た

周囲の人間にさり気なく「姓名判断してあげようか?」と言うと ほとんどの人は 

軽いノリで 、やって、やって・・・ と言う

そこで私は半分ふざけているようなフリをしながら絶対に私が知っているはずのない

本人にしかしりえない

その人の 考え方、過去の心境、現在の心境、家庭事情、悩み事・・・・・

それらの事を次々と言い当てて行く

相手の顔がだんだん真剣になって行く

若い娘の場合、混乱して涙を流し始める者もいた

こういう場合 決まって

「どうして 判るの?!!」 と聞いてくる

そう言われたら私は

「私はインチキ占い師 です 、占いなど所詮インチキだよ」  と答える

でも実際は何のトリックもない。

事前調査している訳でもない

その事は私に 鋭い指摘をされた 本人には十分 わかるはず


「私はインチキ占い師です 」と名乗ったのは

3つの理由がある


① 私はインチキ占い師です と 自ら名乗る事によって、相手を煙に巻く
 このことに一種の快感を覚えていた
  (悪い趣味である)

② 自分は哲学と宗教の道を志す者
 哲学者として 占い師 に対する不信の思いを持っている
 (占い師のなかにも立派な人もいるかもしれないが私の知る限り???な人ばかり)
 インチキと自ら名乗る事によって それらの輩とは別格である。
と言う事をアピールしたい。
 そのために 自らインチキと名乗った


③ 私の場合、鑑定しようと思っても、まるで分からない事がが出てくる

  何かを聞かれても、10人の内 3人くらい の人に対して何とも答える事が出来ない。

  画数の吉凶で判断して答えることは出来るが、画数のみで判断する事に矛盾を感じる。
  
  そういう場合 正直に 「わかりません」 と答える

  これがプロならそんな事をいったら商売にならない
  
  お金をもらっているからには わかりません では済まされない

  こういう場合、 プロは、ゴマカシの技をもっていて

  誰にでも当てはまる無難な事をいかにもモットもらしく話す

  その位のこと、 私もやろうと思えば簡単だが

  そんな輩と一緒になりたくない

  先制攻撃で インチキです と言う事は、私の 美意識  でもあった


  当時の私の占いは恐るべき的中率だった

  でも それにはカラクリもあった

  ①わからない時は答えない= ハズレ が出ない

  ②良く分かる時だけ、自信を持って答える = 必ず当たる

       

                 ・・・つづく・・・


   



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