名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

姓名判断 7

2012-08-03 | 姓名判断
その頃の私は 「インチキ占い師」 としての方針を持っていた

① 相談者の最悪の未来が確実に見えたとしても、絶対に本人や他人に言わない

② 絶対的確信があっても その人の考え方に対して完全否定、完全支配をしない

③ 相談者が人生を左右するような重要な事柄に対して判断を迷っている場合  

  あくまでも理詰めで私の意見を述べるに留め

  理屈で説明できない部分を 脅迫的に押し付けない


「インチキ占い師」をはじめた当初はこの3つの方針を持ち守っていた

しかし、このあと、

この方針を守った事で、私は大きな後悔をする事になってしまった

この一件以降私は方針を大きく変えることになる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当時、私は個人経営の あるファミリーレストランでバイトをしていた

このレストランの経営者 T・K社長 当時40歳位だったが 

なかなかのやり手で業界にも顔が広く 多くの人脈をもつ有力者だった

その頃 このレストランは4店舗の支店をもち業績を確実に伸ばしていた

社長は自ら店に出て働いていた

TK社長は、従業員やアルバイトに対して非常に面倒見がよく

アルバイトの若い者が何かに悩んでいると親身になって相談に乗り、

個人的な事に対してもイロイロ面倒を見てくれる人であった

私はここでバイトするまでは約1年でバイト先を変えていた

しかし、ここでのバイトは約3年位続けた

T・K社長は私の事を高く評価していた

T・K 社長は何度も私にこう言った

「それなりの賃金は保証する。

  その気があるなら本業の会社を辞めウチに来て私の右腕になって欲しい、
  
  将来的には共同で事業経営をして規模拡大を目指したい」

まんざらの話でもない、今すぐにとはいかないが

T・K社長の人柄にも惚れ込んでいたので、将来そうしてもいいと思っていた。

だが、その私の予定を大きく覆す一件が起きた

「 こんな人とは付き合えない 」と私に思わせる出来事であった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当時、このレストランでバイトしていた

大学2年の遠藤君という青年がいた

彼は当時21歳、私より4歳年下だった

いつしか私は彼とよく喋るようになり 仲が良くなっていた

遠藤君は 名古屋市内で5本の指にはいる優秀な高校を卒業。

そのあと一浪して、名古屋ではランクの高い工業大学に合格。

という経歴の持ち主

真面目で 、大人しい、青年だった

少し内向的で 友達も少ないようだった

父親が工芸職人で母親はパート勤め

私が見たところ彼は 技術者や研究職・職人的要素を持った仕事

地道にコツコツ積み上げる仕事に向いているタイプ


彼の大学は工業系であり、そういった方面に就職すれば彼の将来は

安泰であるとおもっていた

 そんなある日

彼が私に真剣な顔で相談を持ちかけて来た

「実は、ぼく、大学を辞めようと思うんですが・・どう思いますか?」

どうして辞めたいの?

「 特に理由はないですが、ぼくの本当にやりたい事は普通に大学を出て

 普通に就職する事ではないような気がするんです・・・・」

何かやりたいことでもあるの?

「 今のところ何もありません 」

だったら大学を出てからでも遅くはないでしょう?

それから自分の道を探せばいいでしょう?

せっかく一浪までして大学に入ったのだから、とりあえず卒業だけはすべきだと思うよ

「でも・・・どう考えても・・・大学を出る事に意味はないような気がするんです 」

親には相談したの? 親はどう言っているの?

「 もちろん 猛反対しています 」

親の身にもなってみなよ・・・

父親は毎日、地道な仕事をコツコツやり

母親はパート務めをして息子を予備校に通わせ、君の為に頑張ってくれたんだよ・・・

親の苦労も考えるべきだ

それなりの目標があるなら別だけど、何の意味も無く中退して、いったい何の利益があるの?

「 それは分かるけど・・・・ぼくは自分の道は自分で決めたい 」

・・・・・

・・・・私は 思った

これは彼にとってピンチだ!!!

彼の姓名は以前鑑定した事がある

 彼の姓名を頭に思い描いた瞬間、頭の中を 彼の危機的な状況が過ぎった

もし、彼がこのまま大学を中退したら彼にとって良いことは何一つない

後悔して、落ち込んで、無気力になって、廃人のようになる

確実にそうなる

何が何でも思い留まらせなければならない

しかし、いくら理詰めで説得してもそう簡単に彼が納得するはずがない


奥の手を使うしかないと思えて来た


「 奥の手 」 とは理屈を排除した神がかり的な 事を言って説き伏せる事。

やろうと思えば出来る

彼自信しか知りえない どうでもいい事を 3つ位 ズバリ指摘して

私の言う事にある程度 信憑性を持たせた後、

「 私には あなたの未来が見える 絶対に中退してはいけない、

もし中退したなら君はどん底の苦しみを味わう、断言する、私の言う事は必ず当たる 」

と さも霊感か透視能力があるかのような芝居をして言ってやればよい

彼の顔をチラチラ見ながら迷った

この方法 彼には通用するはずである

以前、彼は私に鋭い指摘をされ震え上がった事がある

そのときは、

「 私はインチキ占い師だよー 」 と言って煙に巻いてやったが

それ以来 彼は私に一目置いている

やるべきか・・・・・

やってはいけないのか・・・・・・


  私の方針が頭を過ぎる


① 相談者の最悪の未来が確実に見えたとしても、絶対に本人や他人に言わない

② 私の絶対的確信があっても、完全否定、完全支配をしない

③ 相談者が人生を左右するような重要な事柄に対して判断を迷っている場合  

  あくまでも理詰めで私の意見を述べるに留め

  理屈で説明できない部分を 脅迫的に押し付けない


この方針を曲げてはいけない


結局、方針に従い 「 奥の手 」は使わなかった・・・・

あくまで理性に訴えた理詰めの説得を続けた

当時、私は弱冠25歳、 「 理屈 」 と 「 直感的な事柄 」 をうまく混ぜ合わせて

説得する能力はなかった

最後 彼は「 もう一度 よく考えて見ます 」 と言って家に帰った


でも、結果的には私自身、このことで大きな後悔をする事になってしまう

恥も外聞も捨てて・・・

地獄に落ちようが構わない・・・

奥の手を 使うべきだった・・・・・


このあと、彼は T・K 社長に 同じ相談をしたらしい。

その結果

彼は、私が予測した ズバリ そのままの状態になってしまう。



             ・・・ つづく・・・・

















          」






  
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