名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

煩悩ウサギ自伝・・1・・立ったまま死んだ。

2022-09-21 | 出来事


今までの人生を振り返る・・・・

高校を出て、18歳~55歳までは必死に働いた。

若い頃の私は、、

「働き過ぎて、もし死んでしまったら・・・
名誉なことだ!!名誉の戦死だ!!!」

とおもっていた。



特に、18歳~35歳までは、猛烈だった。
この頃は、常に二つの仕事を掛け持ちしていた。

本業は会社員であったが、
会社が終わると夜8時~12時までの4時間、
レストランでアルバイトしていた。

平日の睡眠時間は平均すると4時間位だった。
本業も副業もない、完全な休日は、月に3日だけだった。

寝ている時間と食事・トイレ・入浴・・それ以外は、
常に動いていた。

何の為に???

 もちろん金の為・・・・

当時・・愛知県内に50店舗の店を持つ、
中堅食品スーパーで働いていた。

本業の給料は安かった。
残業をするのだが・・
残業手当はもらえない・・

上場企業で労働組合もあつあが・・
労働現場は悲惨だった。

有給休暇は存在するが、使ってはいけない。
8年間働いて、一度も使うことは出来なかった・・

毎日サービス残業。
毎日2時間位、サービス残業を強いられた。

残業時間はタイムカードで計算するのではなく、
その都度、用紙に書いて申請するシステムだった。

申請用紙を上司に提出すると、
そのたびに延々と嫌味を言われる。

申請してはいけないという暗黙のルールがあった。

手当が出ないなら、残業せずに帰ればよい・・・

と思い、30分だけサービス残業をして、
その後、タイムカードを切って帰ろうとすると、
先輩の社員に陰険な嫌味を言われる・・・

嫌味を言う先輩社員は、
  労働組合の役員だった・・・
労働組合の役員をやった人間は、
そのあと必ず出世して、
管理職になる・・・

大手企業の実態を垣間見た・・・

労働時間は長いが・・給料が少ない・・

  世間より少しだけでも多くの収入を得るには、
人の2倍は働かないとダメだ・・・

本業が終わってからアルバイトするしか方法はなかった。

大多数の一般労働者は・・人の1.5倍の収入を得る為には、
1.5倍働いてもダメだ・・

 人の2倍働なければならない・・

2倍働いて初めて収入は1.5倍になる・・・

私に与えられた状況下では・・

若い時は、人の2倍働き、貯蓄し、
その金を株で運用して増やす以外、
財産を得る方法はなった。

  何の為に金が欲しい???

 財閥になって、溢れる金で、
大きな慈善事業をする為・



当時、アメリカの製鉄王・
アンドリュー、カーネギーの書いた
「富の福音」という本を読んだ・・
この本は若い私の心に突き刺さった。

 アンドリュー、カーネギーのようになりたい・・

 財閥になって見せる!!! 



これが、私の若い頃の夢だった。

 今になって若い頃の自分を分析するなら、

その当時の、
一見すると、御立派に見える
「大きな夢と、立派な理想」は・・・
行為だけを見れば二宮金次郎。

稼いだ金の一部は(少額だが)
慈善事業に寄付した・・

未熟な私は優越感に酔いしれて、
誇らしげに思っていた。

今思えば・・

  行為に意味などない・・・

「行為の動機」にこそ意味がある・・・・

 私の言う「行為の動機」とは・・

その行為を支配する心理的な要素・・
根本的な意味での心の方向性 



・・・勤勉な青年の本性は・・・

 闘争心の反動
(自分を否定する者に対する仕返し)

 強いコンプレックスの裏側

 自分は選ばれた者だ・・と信じる
現実逃避・・・選民意識

 人からの非難を恐れる防衛機制

であった・・・・

(このことは、別の機会に詳しく書きます。)



毎日、睡魔との戦いだった、
特に通勤で車を運転している時は辛かった、



恐ろしい睡魔が押し寄せて来る・・・

強烈な睡魔に襲われると、意識はシッカリしていても、
一瞬にして眼が閉じてしまう。

この頃、眼を閉じない方法を発見した・・

思いっきり口を大きく開いていると
眼を閉じることができない。

毎日、車で片道1時間の通勤、運転中は大きく口を開い運転した。

若い男が、顎が外れそうに程に、
大きく口を開いたままの状態で運転している・・
まさしく・・不信な行為・・
警察に職務質問された事あった。



疲労困憊した状態で、
自動車を運転していていると、
ハンドルを操作しながら眠ることができる・・
そんな状態でも、

突然、猫が飛び出したきたときな、急ブレーキを踏んで
事なきを得たこともある。

そのあと、無事に家に戻ったのだが・・
どの道を通って家に帰ったのかを思い出せなかった。



今思えば・・・
一度も違反を起こさず、一度も事故も起こさなかったことは
まさに奇跡・・・



若かりし頃の私は、無謀・・自己陶酔・・
狂っていた・・・

それでも・・事故やケガや病気・・トラブルなど
何事もなく今まで生きた来られた。

私自身、幼い時から、
人一倍、用心深く常に危機を想定して、
危機管理をした来た。

しかしながら・・・
それだけで災難が起きないと云う訳ではないはずだ。

人智だけではどうにもならない事もある。

見えな何かが私を守っていてくれた・・・
と思わざるを得ない・・・



極限状態では、
目を開けたまま眠ることができる。

 人間は立ったまま眠ることが出来ることも知った。

  当時は、立ったまま3分位寝ることができた。

 小売業は12月・・年末は忙しい・・

休みが全く取れず、
3時間睡眠で10日以上連続して働き続けたことがある。
このとき限界を見た。

 同時に、
このとき人間の身体は「足から先に寝る」・・・
ということも実感した。

立って仕事をしていると、
急に足がゾクゾク~として来る感覚に襲われる。

脳は起きているので、その状況が客観的に分かる。

いちばん初めに

・・・・あぁ~脚が寝ている~~ 

と感じる・・・

 その後、胴体が眠る・・・
そして最後に立ったま全身が眠る・・・

足が眠ってから、頭の上まで眠りが伝染する為に要する
時間は、約10秒くらいだった。

その後、立ったま眼を開いた状態で、3分位
眠ってしまったことも何度かある。

でも、不思議なことに・・・耳だけは寝ていなかった。



誰かに「ウサギさん・・チョットそれ取って・・」
と言われたら、1秒位は間を置くが、
即座に反応することが出来た。

人間の意識とは、こういうものだと実感した。

 ひょとしたら・・・
人間が死ぬとき、肉体から霊体が抜けだすとき、
このような感覚であるかも知れない・・・
と・・・実感として感じた。

  たぶん・・人間は、死ぬとき、
始めに脚から霊体が肉体から離れて、
最後に頭部の魂いが身体から離れる・・・

 このとき私は思った・・・

死を・・
「肉体と霊体の分離する現象」と定義したなら。

俗に云う「臨死体験」とは・・・

 脚と胴体だけ霊体が抜けだした状態で、
頭部だけ霊体が宿っている状態・・

その時の記憶を臨死体験と思い込む・・・

(即ち・・・死んだような気がしただけで、
死んでいなかった・・という事です)



立ったまま眠ってしまった場合、
その睡眠から覚めるときの感覚は、

快感だった・・・

 言葉にできない快感が脳内を走る。

たぶん・・・・
脳内でβエンドルフィンが分泌されているのだろう。

「βエンドルフィン」とは・・
脳内で作られる麻薬物質のようなもので、
マラソンとか、苦行をしたとき、極限状態に達すると
脳を保護する意味で分泌されるらしい。

このとき、
幻覚や幻聴をみてもおかしくないような状態になる。

「宗教はアヘンだ・・・」

ある意味、この言葉も科学的な洞察であると思える。

  現に、私も幻覚を見た・・・・

この体験を通じて、
修験者や、苦行をする宗教の行者の
心のメカニズムが分ったような気がした。

「βエンドルフィン」分泌状態を、
「悟り」と思い込むのだろう。

そして
自分は、悟りを開いた特殊な人間で、
神仏から選ばれた、
徳の高い人間だ・・・と思うのだろう・・・

実は・・・私も20代の頃はそう思っていた。

愚か者である私であるが故に、
愚か者の弱点は良く分かる。

・・・続く・・・

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