名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

醗酵人間

2015-07-13 | 宗教

今日は、蒸し暑く、仕事をするのがイヤになるほど、
不快で、苦痛な一日でした。

永い一日が終わり、家に帰ると、
発泡酒を飲む。これは毎日の習慣です。

発泡酒をグイッと飲むと、
一日の疲れが飛んでゆく・・

そんな時、
美人料理研究家の H・Tさんの言った言葉が
フト、脳裏を過ぎりました・・・

H・Tさんは、料理研究家ですが、
普通の料理研究家ではありません。
醗酵食品の研究家で、
その世界では一目浴びているお方です。

H・Tさんと出逢ったのは、半年くらい前のこと、
そのとき、H・Tさんは言いました・・・
「 神様の御先祖は‘ 菌 ‘なのよ・・・ 」
この言葉を聴いたとき、熱いものを感じました。
それは、静かではあるが燃えるような情熱・・・
このHさんの発する風を頬で感じたとき・・・
多情な私は、思わず・・・
 H・Tさん・・・ステキ!!!! 
と叫んでしまった・・・
         
今日、フト思った事は・・・
ひょつとすると・・・
人間の目指すものは、
「 善玉菌 」「 醗酵食品 」になる事ではないだろうか・・・
よくよく考えてみれば、
 「 醗酵 」と 「 腐敗 」は、
似たようなものだが、まったく別物。

たぶん・・・私が思うに・・

「 醗酵 」とは・・・・
外部から入る、多くの不純物が
複雑かつ微妙な融合作用を挑発させ、
その結果、 素材と不純物の間に調和が始まる。
この、調和が、新たな価値を生み出す。
調和(醗酵)は、多種多様な場面で有益な働きを成す。

「 腐敗 」とは・・・・
多種の不純物が、調和せず、自滅してゆく状態。
この不調和が、破壊を呼び、害をもたらす。

人間が生きていくうえで、
良い事ばかり起きる訳ではありません。

嫌な人間と付き合わなければならない事もある。
理不尽な扱いに堪えなければならない事もある。
イジメめられたり、危害を加えられたりする事もある。
病気に苦しめられる事もある。
何も悪い事をしていないのに、ヘンなレッテルを
貼られてしまうこともある。
非難、中傷される事も良くある。
善意が、仇となって帰ってくる事もよくある。
不条理で理不尽な運命に翻弄される事もある。

それらの不快な要素は、例えて言うなら、
「 バイ菌 」のようなモノではないだろうか?
でも、そのバイ菌の影響で、「 腐敗 」させるか・・・
「 醗酵 」させるか・・・
そこが肝心であると思えるのです。

避けて通ることが出来ない、悪い要素を
「 醗酵 」させて、如何に「役に立つモノ」にするか・・


これが、大きなキーワードであるような気がするのです。

 不快な要素 ( 菌 ) があるからこそ、人間は進化し、
自分の内に宿る、 神と出会う事ができる。
これ、まさに「 醗酵 」
「 自己の内に宿る‘ 神 ‘ を知る 」
これこそが、この世に生を受けた者の使命である。
「 いのちの尊厳 」
を自覚する事が悟りであるはずだ。

外部からやって来る、
良い要素も、悪い要素も、
自分の魂のなかで昇華させる。
これ、まさに「 醗酵 」

人間も「 醗酵 」する事によって、成熟し、
自己の内なる神を実現する。

そのとき、「 生きてるだけでありがたい・・・ 」
と思えるようになる。
醗酵人間
になったとき、
いのちの尊厳の自覚が成立するのではなかろうか?
「 生きてるだけで丸儲け 」これが原点なのです。
コメント
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