坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

ずぼら

2014-04-30 | 伝えたいこと
『ずぼら』  とは

なすべきことをしなかったりしてだらしのないこと。きちんとしていないこと。


小さい人が、はじめてピアノを習いに来るとき、
折りにふれて、おうちの方に お話することですが。

「習い事、特にピアノなどの楽器の練習は、長く続けてこそ
意味のあることです。

波のあって当たり前の 子供時代なので、長く続けさせたかったら、
おうちの人が

『良い意味で、ずぼら』になってくださいね。」


私も偉そうなことは言えませんが、

子供が小さい時は、些細な我が子の様子に敏感になってしまっていました。

気にかけてあげる事は、悪いことではないのでしょうが


あまり 我が子に密着して 気にしすぎると、
子供の 伸びる芽を 摘んでしまうこともあるのではないかな、と
思います。


ほんのちょっといつもより元気がない、 とか

習い事に行くのを 2,3回続けて、面倒がった、  とか

お友達と あまり遊ばないで、おうちにいる  とか

とかく、お母さんは、 目の前の ことがら だけが気になってしまいます。


数ヶ月後、 数年後の ことは、なかなかイメージできないですよね。

でも、長い目でみたら、現時点の 心配なんて、案外なんでもない事だったのですよね。


なので

「『良い意味で、ずぼら』になってくださいね。」

だからと言って、
細々 心配すると言うお母さんの専売特許!を
全否定しているわけでは、ありませんから。
細かい事を いちいち気にしてしまうお母さんの心にたくさん共感してあげることも
忘れてはいないつもりです。


今年の うちの教室は 幼稚園、小学生と、 中高生の割合が
ほぼ半分ずつ

中高生の子たちは、自分で進んでどんどん練習する子ばかりっていう訳では
ありません。


曲が難しくなる小学校3,4年生くらいの頃は、
なんだかみんなに ちっとも ○をあげられなかったなあ。

中高生になったら、ますます練習はしてこれなくなったし。。

それでも、弾きたい曲がいっぱいあって、

ときどき、こちらが びっくりするくらい素敵な演奏をし、

自分でも うっとりしながら好きな曲を弾いています。


この子達のお母さんだって、 ちっとも練習しない我が子や、
ちっとも○にならない我が子の宿題の曲に
イライラした事もあるでしょうに。

それでも 『良い意味で、ずぼら』でいてくれて、
そして、蔭で たくさん気にかけて、応援していたのでしょう。