坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

楽譜に隠されたヒントが、たくさん見つけられました。

2012-11-03 | ただいま勉強中
今日は、行きたいところが三カ所くらいあったのですが、

轟千尋先生の、ソナチネ、ソナタのアナリーゼ講座に行きました。
轟先生のプライベートなお勉強会から始まって、かれこれ4年くらい?

それまでも、楽譜から得る情報や、作曲家のメッセージは大切にしよう、とは
思いながら、弾いたり、教えたりしていましたが、生の作曲家からのメッセージは
もっと具体的に、熱く、わかりやすく、伝わってきました。


初めのころは、

学生時代に講義を聴いたきり ほぼ放置していた和声、和音の種類だとか、
なんとかかんとか?ですけど、
3年かかりくらいで、
忘れないように消化できるようになった?かな?


先生の地元だからこそ、聴くことの出来た内容の密度濃い講座。
ほんとうに素敵な時間をたくさん過ごせました。

自分でピアノを弾いているだけ、よりも、生徒のみんなに教えたからこそ、
発見できた、楽譜に隠された宝物もいっぱいあるかな。

それが、面白いから、ついレッスンも 楽譜の隅や、ポッケから、
「いろんなヒント」「いろんな発見」を 探すようになって、
しつこいレッスンになることもあります。が、それを面白がってくれる生徒も
増えて来たのが、とても嬉しいです。



今回の講座は、ソナチネの片手奏に、原曲のハーモニーを壊さずに
さらに、表情豊かな伴奏を即興で付けてあげましょう、というサブタイトルも
ありました。

その事も、教える側の教師が、詳しくわかりやすく楽譜のアナリーゼをした上での
行為なので、

「片手しか間に合わなかった子に先生の“即興伴奏”で助け船」出すのじゃなくて、
両手でほぼ仕上がった子に、さらに表現の助け船として、「片手パート練習の伴奏をつけてあげる」という感じかなあ、
と思いました。


来月も、楽しみ。


前回の、記事「CDと同じように弾ける」っていうのは、意図とちょっと違うタイトルだったので、
変えました。

レッスンする時に、最初にCDを聴かせたり、私がすっかり弾いてしまうことは
あえてしません。

お母様の中には
「ピアノって、先生が弾いてくれたものを、聴いて、おぼえる」と思っていらっしゃる方も
いてビックリした事があるのですが。

宿題に出すとき、「こんな感じの曲だよ」ていどに弾いてあげることは、勿論あります。
けれど、その印象のままに、弾いてほしくないって思います。
(子供って勘が良いから、一度聴いた雰囲気をそのまま再現しちゃう)

楽譜に書いてあるいろんな事(音の玉だけじゃなく、表情も、テンポも、見えない所に書かれている何かも)を
自分で見つけて(見つからないときは、助けてあげますよー)
そして、音にしてほしいと思います。

すごく難しくない曲だったら、その全部をクリアできるかな、と思ったので、CDと同じように
と、書いたのだけど、ちょっと言い方が違うかなあ、と思って書き直しちゃいました。


おしまい