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坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

たいせつなことは、ピアニシモで。

2012-01-31 | 伝えたいこと

ピアノのレッスンが進んできたら、だいたいみんながお稽古するブルグミュラーの「アラベスク」や「バラード」
「人形の夢とめざめ」や「つむぎうた」・・・
自分で練習してきて、弾いてもらうと。。。まあ、元気の良いこと。

「ラシドシラッ!ラシドレミ!!」

「ミドソッミドソッ!シッレレ!!」

元気な子供だから、それもいいけどね。


でも、よく楽譜を見てね、と私は言います。

どの曲も、出だしは「ピアノ」=P=弱い音、静かな音で、と書いてあるよ。

「人形の夢とめざめ」の3ページ目、「ミドソ、ミドソ、シッレレ~」もピアノだよ。
軽い足取りで、可愛いお人形さんが、踊っているんだよね。
フォルテじゃ、体重オーバーだよ。

私が、強弱記号の通りにお手本を弾いてみせると、
「なんだか違う曲みたい~」

でもでも、元気のありあまってる子供達。
それに、弾きたくて弾きたくてしかたなかった曲を
弾けるようになって嬉しい、っていう気持ちも強いよね。
それが、元気なフォルテになってしまうのね。

だから、子供には、ピアノで「静かな気持ち」で弾く事が苦手な子が多いです。


音楽が盛り上がっていくときは、もちろんたくさんの人がお話したり、
集まってにぎやかにしているようなフォルテも必要だけど。

どうやったら、子供たちに、「しずかで、落ち着いた気分」の音
「冒険の物語が始まるようなドキドキしたピアノ(P)」の音を
つくってもらえるでしょう?


私は、時々こう言います。

「あのさ、お母さんに、年がら年中、大声で怒られてるのと、
 滅多に怒らないお母さんが、たまーにしずかーに、そーっと、(押し殺したような声で)怒ったのと、
 どっちがコワイと思う?」



「友だちに(正しくは好きな異性)『○ちゃん、大好き!』って言ってもらうのに
大声で、一日に100回言ってもらうのもいいけど、
小さい声で、たった一回『大好き・・』って言ってもらえたら?」


こういう比喩をすると、あんがいすんなりわかってもらえます。


音楽に限らず、大切なことは、一回だけ、ピアノやピアニッシモで
言う方が、ずっと心に響くんじゃあないかな~と、思いますけどね。







私は、いつも16分音符で、フォルテで、息子たちにゴチャゴチャ言ってたので、
反省↓↓ですけど。




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ピアノ教室について。
今年度3月いっぱいは、新しい生徒さんをお教えする時間枠がありません。
ご了承くださいませ。詳しくは、gosenpf@yahoo.co.jp ←こちらまで、おたずねください。







なんちゃって

2012-01-17 | 伝えたいこと
たとえば、「キラキラ星」や「あめふりくまのこ」や「ぶんぶんぶん」のような良く知っている簡単な
曲の一節を、片手で弾く場面があったとしたら。


その一節を、「キラキラした星をうっとりと眺めているように」だったり

「可愛い小熊が(もしかしたら新しい長靴を履きたくて??)雨降りを喜んでいたり」とか

はじめて、ピアノで知っている曲「ぶんぶんぶん」を弾けた時の喜びを思い出すように

弾いていますか?



知っている、しかも、簡単で、しかも、片手!

チャラチャラ~~~っと弾いてしまうことの方が多いですよね。
とくに子供たちは、丁寧に弾くことが苦手です。
(まあ、それは子供の特権でもあるかもしれないけれど)



でも、そういう事をすると、私は

「そんな風にちゃっちゃら~~と、弾くの先生は好きじゃないなーー」と
たしなめます。



「なんちゃってエリーゼのために」や「なんちゃってアラベスク」は、
誰にでも弾けます。
もしかしたら、ピアノを習ってなくても、友だちがちゃらちゃら弾くのを
毎日聴いてたら、弾けちゃう部分もあるかもしれない。


でも、それは「単なる音の行列」


作曲家がその曲を作った時の気持ちや、

題名から想像出来る風景や、

あなたがこの曲を聴いた時の気持ち

それから、この曲を弾きながら感じる気持ち、を

丁寧に、速い曲は速いなりに

ゆっくりの曲は、ゆっくりなりに、

「ひょうげん、しよう~~よ」といつも言っています。



そこまで、難しく考えなくても、

そこまで、カタい曲じゃなくても、

「なんちゃって」弾きは許しませんのです。



さて、今、連弾で、マルモリや、嵐や、AKBを弾いている子達がいます。


超有名だし、楽しい曲だし、よーく知ってる曲だから、

「なんちゃって、ちゃらちゃら弾き」がついつい出てしまいます。


それを聞いたワタクシ・・・

マネして、「なんちゃって歌い」をしてみます。

全然気合いの入っていない、口の動いていない、
感情のこもってない
口の中におむすびでもほおばっているように


ワタクシ「ねえ、テレビで、あしだまなちゃんや、嵐や、AKBがこんな風に
歌ったらどうよ?!」


セイト「ダメ!!」


そうよ、アイドルが、ステージや、テレビスタジオで、そんなちゃっちゃら歌いを
したら、明日から仕事がもらえません。

ステージでは、物が投げつけられるかもよ。


みんなは、お金をいただくためにピアノを弾いているわけじゃないけれどね。

なあんにも考えないで、弾いてるピアノほどつまらない事はない。

それを聴くのも、つまらない。

どんな簡単なフレーズも、よく知っている、何回も何回も聴いたメロディも

「なんちゃって」で弾かないようにしたいです。




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レッスンについて、思っていること

2012-01-12 | 伝えたいこと

♪ピアノは、スイミングやそろばん教室と違って、家での練習がとても大事です。

できるだけ毎日練習をできるように、ご協力をお願いいたします。
(めやすとしては、幼稚園~小2くらい=15分くらい。小3・小4=20分以上。
小5・小6=30分以上。中高生=1時間。ピアノの先生になりたい人は、小学生でも一日2時間以上
弾きましょう)

そばにくっついて教えたりする必要はありませんが、毎日弾くことの出来る環境作りはして
あげてください。
できるだけ、お家の方が、お子さまの弾くピアノに耳を傾けてあげてくださいね。



♪とおりすがりに、1曲でもちょこっと弾けるよう、昼間はピアノの蓋を開けっ放しにしておくといいです。
ピアノの上が洗濯物置き場になっていたり、プリントの山になっていて、邪魔で弾けない!なんてことは、ありませんよね?
また、高さの調節できるピアノ用イス、メトロノーム、電子ピアノのヘッドフォンは必須でお願いします。
ピアノや電子ピアノに対しての座る位置、高さって、とても大事なのです。



♪基本的に,将来1人で楽譜を読み、自分で弾きたい曲を、自分で楽譜を買って、楽しく弾けるようになることを目的にしています。

♪習い始めて1~2年のレッスンは、大きくなってからのピアノとの接し方を大きく左右します。
音符を無理に覚えこんだり、「手を見ないと弾けない子」や、「覚え弾きで弾く子」になってしまうと
将来ピアノは楽しむどころか、一人で弾くことのできないもの、になってしまいます。

おぼえ弾きをして育ったお子さんは、高学年や、中学生になって、曲が長くなったり、複雑になったら弾けなくなってしまいます。
ですから、習い初めは特に丁寧に丁寧に指導しますので、進度は遅いです。
でも、どうぞ心配なさらず、お任せくださると、嬉しいです。



♪ただ弾くのだけでなく,音楽を作る喜び,音色にこだわったレッスンをするように心がけています。
 音楽は、音の玉だけで創るのではなくて、休符、記号、そして演奏する人の個性や感性があって、はじめて音楽になるのだと思います。

ただ、楽譜の通りに弾いたのは「おと」の行列でしかありません。
「音の行列」を「生きている音楽」にするため、生徒さんと一緒にお話をたくさんしたり、歌ったりもします。
出したい音、ほしい音色(おんしょく)をだすために、いろいろなタッチで
ひけるよう勉強します。


また、そのためには、「聴くこと」がとても大事です。
ピアノの音や、音楽を聴く、ことだけでなく、
「おはなしを最後まで静かに聞くこと」ができない人は、
「ピアノの音」も、聞き分けたり、弾き分けたりすることが
苦手な傾向があります。
(これは、大人の方にも、言えることですが・・・・・)


おうちで、ご家族が「お子さまのお話を、最後まで(お話のしっぽまで)」聞いてあげてくださいね。





♪一人ひとりの個性にあった教材を使うようにしています。出来るだけご兄弟では、違う教材を使うようにしています。
いろいろな楽譜は、いつでも貸し出しをしています。出来るだけ、たくさんの楽しい楽譜を発掘してみなさんに紹介するのが、私の楽しみです。



♪希望があれば,コンクールや各種イベントの参加もします。【ピティナのピアノステップ(講評つきのコンサート)や神奈川音楽コンクールなど。】
また、学校の合唱や合奏の伴奏なども、積極的に受けてみると、良いと思います。練習に不安な場合は、レッスンいたします。



♪発表会は,1年半に1回です。原則として全員参加していただきます。
その他、クリスマス会やグループレッスンを企画しています。



♪その他、わからない事、ご相談などいつでもお気軽にお話ください。
基本的に、レッスン中、ご家族のの付き添いは無しにしていただいて
いますが、時々お子さまのレッスンを見学していただくことは
大歓迎です。