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坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

やっと たどりつきました

2013-07-19 | 伝えたいこと
金曜日の今日、6人。
明日、6人?7人??  レッスンしたら、発表会です。

あー、キツかった~~

自分の意志でやった事とは言え、

6月末は、大学時代の門下生の会で ピアノを弾きました。(ソナタの2楽章と3楽章を弾きました)

その次の週が、合唱団の定期演奏会でした(こっちは、歌う方)

このピアノのイベントと(そのためにレッスンに行くこと) (練習時間を確保すること)

合唱の長い時間の練習や、本番のみなとみらいホールでのゲネプロや、
円滑にコンサートを運営するために自分達で行う色々な仕事

このダブルコンサートの時が、とても大変でした。
おかげさまで、ピアノは、まあまあ自己満足?できる程度には、
弾けて、ニコニコ

合唱の演奏会は、チケットはすぐに完売しましたが、
直前の前日夜中まで、キャンセルのチケットや、それを待っている方への
連絡などのやりとりがありました。

朝から打ち上げまでの細かいタイムスケジュールも作ったり、
自分達が歌う30曲弱を暗譜するより、コンサートを運営する方が
よっぽど大変でしたけれど、それも 大盛況、 大好評で終わりました。


そして、今年の前半の 一番の大仕事まで、あと一息になりました。




今回も、プログラムの表紙イラストは、カニーさん
夏らしく、横浜らしく海のイメージで、と注文をつけて、描いていただきました。
ありがとうございます。


生徒たちに好評

B5の紙、3枚で、6ページ。
夏らしく真ん中の1枚は、ブルーにして、白とブルーのツートンカラーです。


保護者の方に渡した当日の注意や、タイムテーブルも、ブルーです。

大切な必ず読んでいただきたいお手紙は、このようにカラーにします。
ブルーのプリントが来たら、

「あ、これは夏の発表会に関するプリントだ!」とわかっていただけるように。

でも、こういうプリント類って、親切にと思って、いろいろ書きすぎてしまいますが、
これって、逆効果だと思います。

今回は、B5に4枚にも、なってしまいましたが、これ、多すぎですよ。
たくさん書いてあると、逆に、何がなんだか、焦点がわかりにくくて
ちゃんと読んでいただけません。

こういう所も、もちょっと 思考しないと。



ただし、今回は、なんと 選挙の日になってしまいました。

発表会会場の階下=1階は、投票所ですー


選挙になるらしい、という時点で、了解を得るお電話を担当者からいただきましたが、
2階の公会堂から、1階へは、絶対下りてはダメ
お客様も、1階からの出入りはダメ
客席内の動線も、1階へ通じる出入り口はシャットアウト

という設定なので、いつもより スタッフ人数も必要だし
説明も多くなってしまったわけでした。


しかし

昨日、あるお母様との会話で、さっそくプリントを全然読んでないじゃん、という
事が判明

読んでくださいね

そんな心配をよそに生徒たちは、着々と 練習をした(と、思いたい。。。)

あとは、練習の成果がでるように 落ち着いて、
あたまも ゆびも からだも よーく 使って弾きましょうね。


練習不足の人は、成果が出ませんよ。

楽器演奏も、お歌も、スポーツも、

本番の舞台で、成果をだすためには、裏技でワープしたり、する事はできないのよ。

普段出来なかったことが、本番はできる、というような「魔法」なんか
ないのよ。

合唱の先生は、よく

「練習で、100回歌ったとして、100回全部できてなければ、
本番の1回が出来ないのよ」」とおっしゃいます。


出来ない事ができるようになるために
師匠や、上級者から、テクニックの使い方を学びますけれど

それは、ゲームの攻略本を読んで、裏技をチョチョイと使ったら、
苦労しないで、次に行けると、いうのとは違うよね。

なあんて、理屈をこねましたが

生徒達の心は、そんな事はどうでもよく

次の事に飛んでます。飛ばしたのは、ワタシです












掲示物

2013-06-22 | 伝えたいこと
幼稚園や、小学校の(低学年)教室に行くと、担任の先生が書いた様々な掲示物が
貼ってあったりします(今でもそうかな?)

昔、教員をしていた頃(小中、両方したけれど、特に小学校では)掲示物が
綺麗に貼ってる教室、クラスのほうが、学級経営がうまくいっているような印象が
あるので、一生懸命 楽しそうに、美しい掲示物を 書いた気がします。

幼稚園の先生をしているピアノの生徒が
「新学期は、教室にいろいろ貼るのが、大変~~」と言ってたなあ。


さて、うちのピアノの部屋には、ほとんど何も貼ってありません^^;

部屋が狭いし、壁が、モノを貼るのに、ふさわしくない、と言うこともあるけれど。

発表会の前に、皆で歌うの歌詞を、生徒に大きく書いてもらって、
窓ガラスに貼ったりするていど。

クリスマスが近づくと、クリスマスグッズを安全ピンで、細々とレースのカーテンに
留める、ていど。


生徒のやる気をアップさせる?ような掲示物を貼ったり(それって、どういうものかな)

生徒の個人的な事を掲示することはしてません。
面倒くさい、っていうのもあるんですけど。。。。

私自身が、そういうもので、やる気アップさせられたり、競争心を煽られたりするのが、
とーっても苦手な子供だったのです。


昔、我が子のだれか。。。が入学してまもない頃、その子の教室に行ったら、

「校庭を ○周したら、シール」だったか?
「音読 ○回したら、シール」だったか?

の表が 教室に貼ってあり

新一年生の教室ですから、 ほとんどの子は、シールがいっぱい貼ってありました。

当然・・・我が子は、ほとんどシールが貼ってありません(-_-;)やっぱりね。


その後、家庭訪問にいらした 担任の先生に、

「うちの子、教室にあった なんちゃら表に 全然シール貼ってないですね~~」と
話しました  ら 
 

先生曰く

「ああいう事をすると、ノル 子はすごくノル ので、教師が楽なんですよ。

だから、何もしない子だから、って全然気にしないで、いいんですよーー」っと

おっしゃいました。

とっても気が楽になったし、そういう本音をおっしゃる先生が好きでした。


当の我が子、そんな「教師が楽なだけの、意味不明シール表」という大人の本音話は
知る由もありませんけど、自分の特性を見抜いて、認めてくれている先生だ、ということは
本能で感じていたようです。

あ、我が子の中でも、何でも一生懸命やる子もいました(念のため(笑


ピアノのレッスンや、練習は、本来 個人作業なわけなので、

発表会などの 一場面として、

「みんで、○○したら、楽しいよ」的な シーンもあるけれど、

そうして、そういう事が大好きな子もいっぱいいるけど、

でも、そういう にぎやかさ だけに、惑わされないで
ちゃんと 耳と 目と  手と 足を 使って ピアノを弾いて もらいたいと、
思っています。
心だけでは、弾けないし、身体だけでも、弾けない 。


発表会まで、あと1ヶ月  になりました。

勢いで、弾くのじゃない コツコツと積み重ねた ピアノにしよう。































新しく中学生になる皆さんと、おうちの方へ

2013-02-20 | 伝えたいこと
毎日寒いけれど、もうすぐ春、中学生ですね。


中学校での生活や、新しい先生、友達との出会い、そして部活動の事など、
不安や楽しみがたくさんふくらんでいることでしょう。


先輩の中高生は、自分の時間が「あるようで、ない」生活を送っている人が多く、
忙しくて、いつも疲れているなあ、と思って先生は見ています。

そんな中、ピアノを弾くことが皆さんの心の栄養、「ホッとする時間」になるように、
と影ながら応援しつつレッスンをしています。
その思いが通じて、レッスンをずっと続けている中高生が多く、とても嬉しいです。


中高生は、塾や他の習い事のない平日の夜6時半以降、8時くらいまでにレッスンに来てもらっています。
学校帰りにそのまま来る生徒さんもいます。


入部希望の部活などが完全に決まる5月にレッスン時間を確定しようと思うので、
塾などの日程が決まり次第、教えてくださいね。

また、レッスンのコースも、
   *1時間レッスンで、月に4回、月に2回。
   *運動部中心で、ピアノも頑張りたい人は、今までとおり45分レッスンのコース。
   *場合によっては、1レッスン制の不定期コースもあります。


年度の途中でコースを変更することも可能です。
自分の状況によって、無理なく続けられるように考えましょう。

入学したばかりの一学期は、ヘトヘトで家に帰ったら、バタンキュー、かもしれませんね。
なかなか練習の時間がとれない季節もあるかと思うので、今までよりは宿題の曲数を減らし、
レッスン時間に練習も出来るように、考えてレッスンしますが、

「時間は自分で作り出す」もの。
決して「なんにも、練習してこなくてもいいよ」と言っているわけでは、ありません。


少なくとも、2学期に入り、身体面、精神面慣れたら、練習する努力をしてください、ぜったいに。

入学してしばらくは、疲れもたまるし、ピアノなど弾く気もおきないかもしれません。が、必ず慣れるときが
来るので、焦らず「継続は力」をいつも頭において、レッスンを楽しみ、ピアノを弾くことを楽しみましょう。
 
                       

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毎年、この時期になると、↑のようなお手紙を、6年生の生徒に渡して、
レッスン中に一緒に読み、お話をします。
おうちに帰ったら、あらためて、おうちの方とも読んでいただきます。

特に、長女、長男ちゃんには、小学6年になると、

「中学生になるから、という、理由でピアノを辞めることは、しない方がよいよ」
と言っています。

地域性もあるのだと思いますが、中学入学を機会にピアノをやめる子というのは、
今までも、ほとんどいません。
発表会も、ほとんど出てくれる音楽を楽しんでいるお兄さん、お姉さんたちをみていますから、
小6の子たちも、「中学に入るから、ピアノをやめる」という考えは、持っていないみたいです。

お話をしながら

「入学したては、重いし(バッグは)、暑いし(制服は)遠いし。くたびれ果てて、
これじゃ、ピアノなんか弾けない、と思うと、思うよ」

「でも、それは永久には続かないから大丈夫だよ。
秋になったら、部活の終了時間も早くなって、身体も絶対に慣れるよ」

と、布教?しています。

それでも、特別に今どき珍しいくらいキビシイ運動部の2年生くらいになると、
どうみても「ダメそう」な子もたまにいます。

そういう子が

「ちょっとお休みします」という時は、引き留めません。
お互いに、「ちょっと無理だよねー」と納得できるからです。



話は、とびますけれど、


♪私立中学受験のために、早々と小4くらいで、
「いったんピアノをやめようと思います」

♪ピアノをはじめて、2,3年くらいで
「上達しないし、練習しないし、むだなので、ピアノをやめます」
↑めったに、こういう人は、いらっしゃらないですが、たまーには、います。


と、言われた場合、一回は、お引き留めします。

レッスンの時間を少し短くしたり、回数を減らす、宿題の出し方を変えるなどして、
おうちの方とも、連絡を密にして(干渉して、もらうという意味じゃありませんよ)
改善してみます。




私立中受験の場合は、せめて、5年後半、あるいは、6年生になるまでは、
月2回くらい、のんびりのペースで進めて、勿論発表会も強要しません。


私立に行くお子さんの場合は、公立中に行った中学生がアップアップする
中学高校の数年間を有効に趣味に使える場合が多いので、受験のために完全に
やめてしまったら、逆にもったいない、と思うからです。
そんなお話も、おうちの方にします。

本人も、お母さんも、ピアノを辞めたい、と思っているわけではないので、
この10年くらい、私立中受験のために、ピアノをやめた子はいません。
と言っても、「地域性」で、私立に行く子が割合少ないんだと思います。


そんな生徒たちですが、それでも、その後、
おたがいに、どう考えても、

「無理かも・・・・」という時期は必ずやってきます。

また、ピアノ以外に打ち込むべき趣味や、仕事が、出来たら、
それも素晴らしいことですし。




逆に、ちょっと不本意に

「ピアノを、お稽古事を辞めたくはなかったのに、
やめちゃった」という事もあっても仕方ないと思います。

その「不本意にやめちゃった」という気持ちが、次への原動力になると、
思うからです。

なんでも、次にプラスにつながっていけばいいんですよ。

そんな事をいろいろ書いてみた季節の変わり目でした。

























今年もたくさんピアノをひきます!

2013-01-05 | 伝えたいこと
新しい年になって、4日たちました。

今年もよろしくお願いいたします。

あなたは、新年になってピアノを弾きましたか?
私は、今日はじめて、数時間弾きました(ちょっと遅いスタートですが)

今年もたくさんピアノを弾きます。
(練習します、と書くと、なんだかちょっとつらいものに感じてしまうので、
「弾きます」「弾きましょう」って書いてみました)

できるだけ、人前でも弾く機会を もちたいとも、思います。
大きなステージでなくても、レッスン室で、レッスンの最初や、最後のごくごく短い合間に
素敵な曲を紹介できたら、いいな、と思っています。

みんなも、お友達に

「ねえ、今、こんなかっこいい曲弾いてるんだ~」って、
遊びの合間に聴かせてあげられるような子になるといいね。

それから、生徒のみんなや、おうちの人に特に望むのは

「お話を 最後まで 聞くことのできるひとになってね」

ということ。

このことは、簡単なようで、あんがいむずかしいこと。

ピアノをたくさん練習するより

ピアノや、楽器を人前で発表したり

人前で、何かを発言する

それよりも もっと大切な事だと思います。


まずは、おうちの方が、おこさまや、お友達、知り合いの人の
お話にしっかり耳を傾けてくださいね。

  

というわけで、レッスンは、変則的に 日曜からスタート!

今年もよろしくお願いします~~~





今年も今日で終わり

2012-12-31 | 伝えたいこと
2012年も今日で終わりです。

ピアノの事に関して言えば、生徒たちに負けないくらい私も
ピアノを練習しました

今は、一年に二回、ステージでピアノを弾く機会に恵まれるので、
練習不足、技術不足ではあるけれど、なんとか暗譜して
弾く事ができました

今の私にとって、一年に二回も(たった1,2曲であっても)ステージで
暗譜で弾くのは、負担に思うこともあるので、年によっては、
どちらかをパスしたこともあるのですけれど、
この2,3年は、曲選びも無理しないで両方で弾くことができています。

今のところ、むかーし弾いた曲ではなくて、いつも新しい曲を譜読みして、
弾く、という自分なりのハードルは守っているのですけれど。。。

それも、だんだんアヤシクなってきたので、変なハードルで自分を苦しめるよりは
楽しく、深く勉強できることが良い事だなあ、と思っています。


生徒たちは、というと、以前よりも発表会以外の外部のステージで弾くことに
積極的に取り組む子が増えて、それも嬉しいです。

そういう点では、生徒には負けちゃってます。
なぜって、外部のステージでは、全くリハ無しで、たった一回しか弾けないのに、
みんなけっこう立派に演奏するのですもの。


今月も連休の真ん中に、海老名のステップに5人の小中学生が参加して、
ピアノを弾きました。

私は、ピティナの支部のお手伝いスタッフではないので、
いつも支部の先生方や楽器店の方には、お世話していただくだけで、
本当にありがたく参加させていただいています。

そのかわり、特定の場所でなく、生徒と、私のスケジュール調整の合う場に
参加させていただくので、生徒にくっついて、色々なホールで、
色々なピアノを聴くことができました。


今回は、コンサートも行われる音響の良いホールで、スタインウエイのフルコンでしたので、
生徒には

「日本のピアノじゃないよ、ドイツのピアノなんだよ、
たくさんさわって、味わってきてね」と言っていたのですけれど、

「せんせい、ドイツのピアノは、せんせいんちのピアノより、
重かった~」
だそうでした。

小2から、中1までの生徒の参加だったのですが、同じブロックにしてくださったのか・・

5人がそれぞれの演奏も聴けて、わたしもまとめて聴くことが
出来て、ありがたかったです。


発表会と違って、友だちや、知り合いのお母さんがいっぱいいるわけでは
なくても、だれでも、やはり緊張はします。

いつもは、ちゃんと出来ている強弱や、アーティキュレーションが全くつかなかったり。。。

本番って、そうなってしまうんだーと、認識できた、みたいです。

本番の1回で、きちんとあらわすためには、100回の練習全てに出来ていないと
ダメなんですね。。。私自身も。。。。



ステップ後のレッスンでは、書いていただいた講評を一緒に読んで、
わかりにくい所を説明して、それから、もう一度その曲を弾いて、
これでほんとの 「仕上げ!」にしました。


また、挑戦してね。


そのステップの三連休の初日は、教え子の結婚式にお呼ばれしていたので、
午後から出かけました。

5歳くらいから、今でも時々レッスンに来て、勉強や、仕事が忙しくて練習が出来ず、
発表会で弾く事が出来ないような時も、発表会のお手伝いに来てくれます。

ご両親が働いていたので、幼稚園の時も学校の時も、おばあちゃんのおうちで、
二人の妹と一緒におばあちゃんと過ごしていました。


最近は、全然お会いすることもなかった、ご両親にも、そのおばあちゃんにも
お会いできたし、すごく仲良しの三姉妹なので、その3人勢揃いの姿にも
久しぶりに接して、とてもとても嬉しい年末の午後になりました。

大きくなったら、どうしても、レッスンを続けられない時期もある、

でも、何カ月、あるいは、数年、間が空いてしまっても、また、
来られる時には、一つの曲を仕上げるために、または、発表会で、
一つの曲を弾きたいがために、レッスンにくる

そうやって、みんながいつまでもピアノと仲良くできているといいなあ、









すぐかなう夢

2012-12-20 | 伝えたいこと
電子ピアノの話題が続きますが。。。

小学生くらいの小さい生徒は、別としても
私のところは、中学2,3年、高校生になっても意欲的にレッスンを
続けている子が多いです。

ものすごく上手に難しい曲を弾きこなすわけではないけれど、
和音の厚い映画音楽や、ベートーヴェンのソナタなんかを一生懸命自宅の
電子ピアノで練習する姿を想像すると

「手首など痛めないかしら?」と思ってしまいます。


私も電子ピアノは持っていますが、
べートーヴェンの悲愴の1楽章なんかを電子ピアノで弾いたら、
とても疲れるだろうなあ、と思います。


それで、生徒には

「ピアノ、買ってもらえるといいねー」なんて言いますが。。。



ただ、そんな時、いつも心に浮かぶ事があります。


もう、6,7年くらいまえ(以前も別の所に書いた気もします)


「幼稚園の先生になったばかりです」というお嬢さんが
ピアノを習いにいらっしゃいました。

保育関係の短大を卒業したわけですから、ピアノは全く弾けない、というわけでは
ありません。

でも、子供の頃も、中高生の時もまったくピアノは習っていなくて、
短大時代のグループレッスンと、あとは独学で、おうちの電子ピアノを
弾いていたそうです。


話を聞くと、

小さい頃からピアノを習う事にあこがれを持っていたけれど、
それはかなわなかった。

でも、音楽はとても好きで、

自分のお小遣いで、まず  小さなキーボードを買い

そして、保育の短大に入学して アルバイトで 電子ピアノを買い

ようやく 自分のお給料で  本物のピアノを 買ったのです。

そして

保育のためのピアノではなく  自分のためのピアノを習いたくて、
私の所にレッスンに来始めました。

独学と、短大時代の授業のピアノで、少しは弾けていましたが、

全く1から基礎をレッスンして、みるみる上達しました。


そして、クラシックの基礎の教則本と、自分の好きな久石譲の曲などを
弾くようになったのですが。

その奏でる音の、なんて 素敵なことだったでしょう!

けっして、鮮やかなテクニックで弾けるわけではありません。


でも彼女が自分で得たお金で、

小さなキーボード  電子ピアノ   ピアノ  と、

買いつないでいった歴史と、想い、  音楽への愛が、
全部音になっていました。


こういう経験は、大人の生徒さんにピアノを教えたことのある先生だったら、
きっとなさっていると思います。

それほど、大人のピアノって、自分から求める気持ちの強い そんな素敵な音楽に
なっています。



そして、さらに嬉しかったのは、

その彼女の演奏を聴いた別の生徒ママが

「●○さんの、弾くピアノって、すごくいいですねー。
ピアノが好き、という気持ちがとても伝わります!」と

おっしゃってくれたことです。
そういうアンテナを持っていた、ということが嬉しかったです。



この幼稚園の先生生徒さんは、その後結婚して、お子さんも産まれたので、
今はちょっとレッスンを中断していますが、


電子ピアノから、ピアノに ・・・・と、勧めたくなった時に、
私は、この彼女のことをいつも思い出すのです。

むやみやたらに、なんでも、すぐに与えられることだけが、「教育熱心」とは
いえないのではないかな。。。と。


というわけなので、私はあまりセールスは上手じゃあーりません。
















ムジカノーヴァ6月号

2012-05-20 | 伝えたいこと
昨日発売の「ムジカノーヴァ」6月号で、私が書いていたドリル
「おとのかいだん2」は、終わりました。

毎月、最初に送った原稿が誌面らしく出来上がっていくのを
編集者さんとチェックしながら、
自分もたくさん勉強させていただきました。


ドリルを作る時も、たくさん考えますが、

誌面の下に小さく「先生方へ」というコメントを載せていただきましたが、
その字数の限られた少しの文章にも私のピアノの先生としての
思いもこめました。


最後の6月号には、こんな感じのことを書きました。

~生徒たちが、永くピアノを楽しむために必要な力をつけられるかどうかは、
導入期にいかにていねいな指導をするかにかかっていると思います。

新しい宿題を与えられた時「先生、これ弾いてみて」と言うのではなく、
自ら無意識に楽譜を読み始め、イメージ通りの音かどうか、実際にピアノを
弾いて確かめてみたくなる、そんな生徒に育ってくれるとうれしいですね。~~

教室のみんなも、こんな風に近づいているかなあ?


さて、この6月号は

「なぜ、あの子のフォルテはうるさい!の?」と言う特集が組んであります。

たたかないフォルテ(いつも私が言ってます!!!)について

3人の偉い先生、ピアニストの方が、

「フォルテを指導するうえの注意点」や「うるさいフォルテを弾く生徒の音を
改善する方法」などを書いていられます。


そのうちのお1人が私も個人的に親しくさせていただいていて、
敬愛するピアニストのウララササキさん
です。

そして、次のページには、私の今の師匠=須江太郎先生が師と仰ぐ雁部一浩氏が
同じテーマで記事を書いていらっしゃいます。

今月号は、とても、特にオススメです。

買って読んでくださいね。

うちの最寄りの書店にも置いてありますよ。




























中学生になっても

2012-05-13 | 伝えたいこと
連休のあと、少し長くお休みをいただいて色々な事をしていました。

土曜日からいつものレッスンを始めています。

だれもやめていない
そして、新しいお友達も増えての
新学期のスタートです。


私の教室では

たとえば

「4月から中学生になるので、
勉強や部活や塾が忙しくなるから、
ピアノはやめます」

という人は、最近は、いません。
というか、今までもほとんどいませんでしたよ。


小学6年生によく言うのは

「中学生になるから、っていうだけの理由で
ピアノをやめるのは、やめようね。

だれも、はじめは、慣れない登校と、部活と、夜の塾通いで
クッタクタ。

家では、寝るだけ。

そうなって、『こんなんで、習い事なんか、できるわけない』
と、思うのだけど。

いつかは、絶対そのことに、慣れるよ。
少なくとも中学生のうちは、冬になれば、下校時間も早くなって、
家での時間もとれるし。

だから、中学生をやってもみないうちから、
『中学生になったら、大変そうだから、習い事は、やめる』って
思わないほうが、いいよ」

と話しています。

中学受験のために

「やめます」という子のおうちにも、そんな風に話します。


「まず、やってみて、数ヶ月して、
それでも『ぜったい、無理!!!』と
思ったら対策を考えるとか、辞めるとかしましょうよ。

やってみないうちに、出来ない、って思わない方がいいですよ。

『ぜったい、無理!!!』という状況は、私にもわかるから、
そういう時期がきたら、「辞めます」と言っても
引き留めは、しません」


そんな風に、布教?(笑  しているので、
新中学生も、中学受験生も、レッスンの回数を減らしたり、
短い時間のコースにしたり、と工夫しながら、
レッスンを続けています。

もちろん、勝つことに重点をおいている「キツーイ運動部の2,3年生」や
高校生になってくると、少し状況も変わります。

そんな子達が

「辞めます」と言うときは、

お互いに(今は、仕方ないかな・・・)という状況になっているので、
引き留めることは滅多にしませんよ。

でも、みんなそのあたりまで、ピアノを続けてきて、
レッスンを辞めるので、頼もしい、素敵な教室のOB、OGです

というわけで、ますます、朝から晩まで ピアノの先生です
がんばります←年女


プリムラ復活す

2012-03-26 | 伝えたいこと



ひよどりに食べられてしまったプリムラの花ですが、
ベランダに避難させていたら、だいぶ復活してきました。

玄関脇に戻したら、またダメかしら?



先日、発表会会場の公会堂を丸一日借り切ってリハーサルを
してきました。

クタクタというか、音漬けになり、ぐちゃぐちゃの海綿のようになって
帰ってきました。

私の時間設定がいい加減で、夜に部活帰りに来た中高生は通して一回弾くのが
やっと、という時間しか残らなくなってしまい、申し訳なかったです。
次回は、ちゃんと時間を指定するようにしないと、いけないと
思いました。


とても音響が良いと評判の新しい公会堂で、生徒は何人かすでに
ここで弾いているのですが、私は、全くはじめて。

朝、9時に反響板を夫と大人生徒さんや大学生生徒に手伝ってもらい
セッティング。

次々とリハーサル、練習をしました。

ほんとうに綺麗に良く響くホールで、弾いていて、とてもとても気持ち良かったです。

客席の前方よりも、広い客席の後ろの方で聴いた方が音も良く飛んできて、
綺麗ということもよーくわかりました。

こういう環境で練習したら、無駄な力を入れず、脱力が早く身に付くのだろうなあ、と
思いました。


今の師匠も、亡くなった大学時代の師匠もピアノと器(ホール)にこだわる方で、
大学時代の師匠は、教え子が子育てなどで忙しく門下生の会の出演者、お客様が
少なくなっても、大きなちゃんとしたホールで会をする事にこだわっていらっしゃいました。

私なんかは、不勉強でふまじめだったので

「小さなサロンでもいいのに・・・」なんて思っていましたが。。。。


やはり大きなピアノ、大きな音響の良いホールで弾いたら、
どれだけ自分のためになるのだ、という事が良くわかるのでした。

生徒は、そこまでは考えないけれど、でも、みんな忙しい時間を割いて
リハーサルに来てくれます。

その意識が嬉しいし、
ここで得た無意識の大切なものが
どこかで芽を出す、ということがわかるので、
やはりやってよかったです。


大きい子達の成長も嬉しいですけれど、

発表会1回目、の生徒と、2回目の生徒の音の違いがけっこう歴然とわかったので、

「あ~~、やはり続けるって大切なんだなー。
積み重ねだなーーー。」とつくづく思いました。

決して、1回目がダメ、2回目の子がすごく上手、という意味ではなく、

ピアノから出てくる音の余裕が2回目の子のどの子にも感じられたのです。
経験、という宝物がさせてくれたのだろう、と思いました。


さてさて、そしてこの音響の良い公会堂・・・・


公会堂という多目的の場所なためか、何から何まで、自分たちでやらないと
いけません。

素敵な音響のための反響板も自分たちで設置するのです。

貴重な、1分でも長くリハの為に取りたい時間のうち、朝40分、
本番終わって疲れてるのに、夜40分。。。。


反響板の設置と片づけの為の時間と(本当は)男の人4人が必要なのです。

リハの日は、平日で、男手なんかないので、夫の仕事を休んでもらった以外は
女性でまかないましたが。

発表会当日は、お父さん達の手を借りて乗り切ります。
ご協力、お願いします~~~



本番まで、あと少し。。。


どこかの記事にピアノの先生が


「ブログを書くより、ピアノの練習をする」と書かれていてました。


「そうだよー。ピアノの先生なんだもん。それが正しいよ」
同感です!











親切すぎる不親切

2012-03-06 | 伝えたいこと
今日は、ピアノの話では、ありません。


うちの台所は、全然おしゃれでも近代的でもないのですが、
ガステーブル式のコンロがだいぶ古くなって、
点火や使用中に不具合があるので、新しいガステーブルに
買い換えました。


今までのものは自動消火装置が片方だけだったのですが、
今売られているものは、どの口にも全部自動消火装置が
ついています。


消し忘れ、吹きこぼれによるたち消えなどがないように
なっているわけ。

揚げ物の加熱や、お年寄りなどの消し忘れ(わたしも・・良く)などには、
安心です。

が、ちょっと加熱しすぎただけで、ピーっと、消えてしまいます。
高熱調理用の加減できるボタンも付いてますけど、
熱しすぎると3分ごとに「ピー、ピー」言います。

魚焼きグリルなども、
「もうちょっと焼き色がついてから」なんて思っていると、
しらないうちに、火が消えてました。

昔ながらの焼き網を乗せて、魚を焼いたり、ナスを焼いたりするのが
好きだった母ですが、それも出来ません。


最近は、100円ライターも、チャッカマンも、簡単に火が付けられないように
すごく固くなってしまいました。

新しく買ったチャッカマンを使う機会がありましたけど、
固くて使うのが大変です。
お年寄りの握力では無理です。

子供の火遊びで悲しい犠牲者を出さないためなのでしょうが。。。
なんだか意味が違う気がします。



さて、
次は、ピアノの楽譜の話ですけれど


楽譜屋さんにいくと、小さな子供向けの楽譜、教本=ピアノの教科書、たくさんたくさん
出ています。

最近は、大判でオールカラーを売り物にしているものもたくさんあります。

すごく可愛い。
夢がいっぱい。
イラストもいっぱい。

子供たち大好きです。

でもね・・・・っとちょっと考えてしまいます。

こんなにカラフルにする必要ってあるのかな?

時々、イラストが書いてあると、そのページが嬉しかったり、
時々、カラーだと、そのページの曲を弾くことにステイタス、喜びを
感じたり、

そんなの時代遅れ?なのでしょうか?


うんと小さい時からピアノを習いに来ている人を教えていると、

ある時期に、「楽しい、可愛い、きれいばっかりのレッスン」から、
「ちょっとつらい、辛抱、無色=曲の色合いは自分で考えるレッスン」へ切り替えが
難しい時があります。

これは、いろいろな意味でね。教材面というだけでは勿論なくて、
気持ちの面でも。

うちの教室でも、今、ブルグミュラーをやっているほとんどの小学生の楽譜は
オールカラーではありませんが、イラスト付きの少し大きな音符のもの。

昔ながらの絵なんかない楽譜を使っている子は少数、ほとんどいません。

色がたくさんだったり、イラストに素敵なインパクトがある事で、
かえって子供の想像する力をさまたげていない?

なんて、思うことあります。

そのうち、「ソナチネアルバム」にもイラストが付いちゃったり・・・
それはないですよね。やめてよね。
(でも、今は、子供に人気のない第2楽章を載せていないソナチネアルバムありますよね。
うーむ・・・です)


結局、ちゃんとピアノの話になりました!