ピアノのレッスンが進んできたら、だいたいみんながお稽古するブルグミュラーの「アラベスク」や「バラード」
「人形の夢とめざめ」や「つむぎうた」・・・
自分で練習してきて、弾いてもらうと。。。まあ、元気の良いこと。
「ラシドシラッ!ラシドレミ!!」
「ミドソッミドソッ!シッレレ!!」
元気な子供だから、それもいいけどね。
でも、よく楽譜を見てね、と私は言います。
どの曲も、出だしは「ピアノ」=P=弱い音、静かな音で、と書いてあるよ。
「人形の夢とめざめ」の3ページ目、「ミドソ、ミドソ、シッレレ~」もピアノだよ。
軽い足取りで、可愛いお人形さんが、踊っているんだよね。
フォルテじゃ、体重オーバーだよ。
私が、強弱記号の通りにお手本を弾いてみせると、
「なんだか違う曲みたい~」
でもでも、元気のありあまってる子供達。
それに、弾きたくて弾きたくてしかたなかった曲を
弾けるようになって嬉しい、っていう気持ちも強いよね。
それが、元気なフォルテになってしまうのね。
だから、子供には、ピアノで「静かな気持ち」で弾く事が苦手な子が多いです。
音楽が盛り上がっていくときは、もちろんたくさんの人がお話したり、
集まってにぎやかにしているようなフォルテも必要だけど。
どうやったら、子供たちに、「しずかで、落ち着いた気分」の音
「冒険の物語が始まるようなドキドキしたピアノ(P)」の音を
つくってもらえるでしょう?
私は、時々こう言います。
「あのさ、お母さんに、年がら年中、大声で怒られてるのと、
滅多に怒らないお母さんが、たまーにしずかーに、そーっと、(押し殺したような声で)怒ったのと、
どっちがコワイと思う?」
「友だちに(正しくは好きな異性)『○ちゃん、大好き!』って言ってもらうのに
大声で、一日に100回言ってもらうのもいいけど、
小さい声で、たった一回『大好き・・』って言ってもらえたら?」
こういう比喩をすると、あんがいすんなりわかってもらえます。
音楽に限らず、大切なことは、一回だけ、ピアノやピアニッシモで
言う方が、ずっと心に響くんじゃあないかな~と、思いますけどね。
私は、いつも16分音符で、フォルテで、息子たちにゴチャゴチャ言ってたので、
反省↓↓ですけど。
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ピアノ教室について。
今年度3月いっぱいは、新しい生徒さんをお教えする時間枠がありません。
ご了承くださいませ。詳しくは、gosenpf@yahoo.co.jp ←こちらまで、おたずねください。