私の使っているグランドピアノは、買ってもらって50年超も経っているおばあさんピアノです。
YでもKでも無い日本のピアノですが、いまふうに言うと調律師さんが推すピアノなんだと
思います。
受注生産の手つくりで、今は生産されていません。
特にグランドピアノを持ってるのは、珍しいみたいです。
買った当時お世話してくれた亡くなった調律のおじさんも
つい一昨年まで調律に来てくれていたその息子さんの調律師さん (と、言っても私より年上のおじいさん)も、
今お世話になっている二人の調律師さんも、このピアノはヨーロッパの音がするように
作られているので、大事に大事にメンテナンスして使ったらよいですよ、と
言ってくれます(ました)
というわけで、ちょっと遅すぎなのですが
数年かけて大々的にオーバーホール中。
現在 4分の1くらいの弦を張り替えたところ。
張り替えた弦はすぐ狂うから、すぐ調律してもらい、
少しなじんできて、良く歌うようになってきた(気がします)
夏の終わりには、鍵盤とハンマーを持って行ってもらい調整してもらいます。
2週間くらい前
今、お世話になっているピアノ工房で有名なピアニストの方の
ベートーヴェンのソナタの連続演奏会がありました。
工房に何台か置いてあるヨーロッパのグランドピアノを交代に使って
弾いたのですが、ピアノの聴き比べも面白かったです。
なかには、スピッツみたいにキャンキャンうるさくて、ワタシには好きじゃないピアノもありましたけど。。。
1905年製と言うピアノの音がすっごく好きでした。
具体的に言葉にはできないのですが、
「うちのピアノもこのピアノのような音に近づけてもらえるといいなあ」と思ってしまいました。
最後にアンコールで 「エリーゼのために」をアップライトピアノで弾いてくださったのですが、
そのピアノの音もすごく優しく響いて素敵でした。
あとで聞いたら、新品のピアノだと言うことでしたが、
こんなに良い音がするなら、アップライトピアノも、いいな、と思いました。