久しぶりに菊のおひたしが夕食に出た。
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原料はこの菊で「かきのもと」と呼ばれる品種。
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菊を初めて食べたのは何時のことだったか覚えていないが、新潟に来てからであることは間違いない。
食用菊の存在さえ知らなかったので「えっ!菊をたべるの?」と驚いたのは覚えている。
場所が変われば食べるものも大いに違ったりする。
北海道に居たときは里芋もあまり食べたことは無かったし、あまり好きではなかったが、当地は大きな里芋が名物である。
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これが結構美味しくて、よく食べるようになった。
北海道でイモといえばジャガイモで、子供の頃は代用食と称してよく食べたものだ。広いイモ畑を馬が引く農具で掘り起こし、その後を大きな篭を持って人が拾い集めていた。
新潟に来たときに牛が畑を掘り起こしていたのにも驚いた。
柿も同様である。
北海道には柿の木が無いので地元の柿を食べることはできない。
柿といえばとろとろの柔らかい柿を食べていたので、新潟の八珍柿(おけさ柿)を食べたときは、これは美味しいと思った。
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「柿が赤くなると医者が青くなる」のことわざも知った。
熊が柿を食べるため人里に下りてくることも知った。
柿がたわわに実っているのを見ると日本の原風景を見ているようである。