日日是好日

退職後の日々を写真で記録

野口英世はなぜ間違ったのか(13)

2013-05-31 16:18:21 | 野口英世
野口は黄熱病の病原体をレプトスピラであると発表し、それ以後の研究で得たデータを自説に有利な解釈をするようになった。
今回示す論文である「黄熱病の病因学 Ⅳ黄熱病患者の血液接種後の Leptospira    icteroides に対するモルモットの得られた免疫」でも同様な展開をしている。



論文の要旨

黄熱病患者の血液を接種されたモルモットの大多数は致死的感染を免れた。
黄熱病患者血液の接種は、これらの動物に4~5日目に一時的な発熱を起こし、幾つかのケースでは軽い黄疸が続いたが、すぐに正常に戻った。
これらのモルモットの大部分はその後 Leptospira icteroides 株の臓器懸濁液を接種されたとき、感染しなかった。
一方、前もってマラリア患者の血液を接種されたモルモット又は正常モルモットは感染した臓器懸濁液を接種すると典型的な実験的感染で死亡した。
これらの結果から、いくつかの致死的でない、温和な又は不成功な感染はモルモットに黄熱病患者の血液を接種した結果であるように見える。
そのような動物が Leptospira icteroides の高い毒性の有毒株で感染させる試みに抵抗性である事実は交互の免疫反応によると判断される。そして現実に、それらは同じ微生物又はそれと非常に近しい株での感染を経験していた。(以上)


野口は最初、黄熱病患者の血液をモルモットに接種して、その病原体を見つけようとした。しかし、その試みの殆どは失敗に終わった。
陽性になったのは74匹のモルモットのうちたった8匹であった。
それでも、その陽性になったモルモットからレプトスピラが分離されたため、それを黄熱病の病原体であると発表してしまった。
そして今度は、モルモットが陽性にならなかったのは黄熱病患者の血液を接種したためだとの、一見矛盾する解釈を述べている。
現在における知見から解釈すると、陽性になったモルモットに接種された患者血液はワイル病患者か、黄熱病とワイル病の混合感染していた患者の血液であったと考えられる。当時の貧困層の人々は靴を履いていなかったようであるので、ワイル病患者は多かったと考えられる。
軽度に発症して生き残ったモルモットはレプトスピラ数の少ないワイル病患者血液を接種されたものであろう。そのモルモットは少数のレプトスピラでも抗体を体内に作ったため、有毒株で攻撃しても発症することがなかったのではないかと考えられる。
結果論ではあるが、黄熱病と思われる患者の血液を74匹のモルモットに接種して、たった8匹しか陽性にならなかったとき、これはおかしいと思うべきであった。そして同僚の現地では混合感染も多いとの忠告に少しは耳を傾けるべきであった。
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虫たち

2013-05-24 13:53:53 | 日記
5月24日(金) 晴れ

今日も朝から良い天気である。
外に出てみるとハマナスの花に小さなハチが蜜を吸いに来ていた。
図鑑で調べてみるとヤマトツヤハナバチというハチのようである。
5月にメスは細い枯れ木に巣をつくり、子育てをするそうだ。



垣根を手入れした後の葉を入れた袋には毛虫が動いていた。
図鑑で調べたら、マイマイガの幼虫のようだ。

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我が家の花(2)

2013-05-22 14:57:38 | 日記
5月22日(水)

今日は朝から快晴。日が当たると花は輝いて見える。
昨年もハマナスは多くの花を付けたが、今年も蕾が沢山見えるので昨年と同様に多くの花が咲くことだろう。



先日、藤の花があまり咲いていなかったので、栄養が不十分だったのかと思ったが、その後房状に花が咲いた。先日はまだ時期が早かったのだろう。



 
こてまりも清楚な花を今年も咲かせた。



この花も毎年咲いているが、名前は分からない。





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芦ノ牧温泉と大内宿

2013-05-18 22:16:41 | 日記
5月17日(金)

常光寺を後にして、予約しておいた芦ノ牧温泉の大川荘に向かった。



ロビーは改装工事中で、温泉ホテルとしての活気があまり感じられなかった。
しかし、もう6時を回っていたので、急いで温泉に入り、夕食を頂いた。食事もスタッフの人も良かった。
八時半からはイベントとして餅つきが行われた。



最初はスタッフの人たちで、ある程度つき、その後お客がつき、出来上がると、きな粉餅として、お客に振舞われる。



つきたての餅は柔らかく、夕食をたっぷり食べた後なのに、二個食べてしまった。


5月18日(土)

朝食を頂いてから真直ぐ帰るのももったいないので、近くの大内宿に行くことにした。大内宿には三度ほど来た事があったが、ここの風景は他では見られないもので、飽きない。



いろいろな店が道の両側に並んでいる。



道の両側には山からの冷たい水が流れており、飲み物の類はここで冷やして売られていた。



大河ドラマの八重の桜のポスターが多くの店のどこかに貼られている。あの災害を受けた福島の復興に八重の桜は一役買っているようである。



可愛いい小さな人形が並んでいる店もある。



昨日、温泉で餅を食べたせいか、大内宿に着いたとき、栃のみが入った栃餅を食べたくなった。探しながら歩いていたら山形屋さんにあり入った。



ここは蕎麦が売りのようだったが、まだお腹には入りそうもなかったので栃餅を注文した。柔らかくて美味しかった。



お店では、お婆さんが一人で、何かのシールを貼る仕事をしていた。以前テレビに出ているお婆さんを見たことがある。お年を聞くと百歳だと言う。品の良いお婆さんである。



百歳で耳も良く聞こえるようだし、元気にしているのは、働いているからだろうか。

大内宿を堪能して、帰路についた。

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常光寺(福島)

2013-05-18 20:50:06 | 日記
5月17日(金)

今日は車で家内と福島市内にある常光寺を訪れた。



このお寺は永正3年(1506)に創建された曹洞宗のお寺で譜代大名板倉家の菩提寺である。それと「花のお寺」として知られており、八重桜や紫陽花の季節には多くの観光客が訪れるそうである。
今日このお寺を訪れたのは、先日の摂心の後で老師から得度式のために法衣や袈裟の着方などを習ったが、全く覚えられず、改めて、このお寺の副住職の方から教えてもらうためである。
常光寺の副住職の方は私が得度すれば兄弟子になる方で、摂心ではいつもお世話になっている。因みに私の長女と同じ年である。
玄関のブザーを押すと、この副住職の方とお父様が迎えてくれた。その後お母様と住職であるお兄様まで顔を出してくださった。お茶を頂いてすぐに法衣の着方から練習を始めたが悪戦苦闘で汗だくになってしまった。二時間以上かかって一応終了したが、この間お母様が同席してくれ、いろいろアドバイスをして頂いた。
それにしても自分の足腰が弱っているのを痛感した。足腰を鍛えなければ、とんでもない得度式になりそうである。
最後に副住職の方は、僧侶としての基本的な動作の写真入りの資料をコピーしてくれた。それだけでなくDVDまで用意しておいてくれた。本当に有り難かった。
感謝して、お寺を後にした。
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