平成26年12月31日(水) 曇り
平成26年も今日一日になった。今年の私の5大ニュースを挙げてみようと思う。
1.新到上山
ブログには書かなかったが3月26日に他の雲水の方4名と一緒に上山した。上山前に写真(青山社「図説 曹洞宗の行持作法」より)のように身支度を整えた。
代表が「新到よろしゅう」と大きな声で言うが、なかなか入れてもらえない。ようやく入れてもらうと旦過寮(たんがりょう)と呼ばれる一室に通され、ここに五日間ほど缶詰になる。この間食事等の他は坐禅を続けることになる。しかし、この間には僧堂での生活の基本的動作等の指導がなされた。最後に新到掛塔式(しんとうかたしき)が行われ、僧堂に入堂するのが許された。
2.摂心会参加
今年は黄金摂心会(5月)、松風摂心会(6月北海道)、金風摂心会(10月)、臘八摂心会(12月)に参加した。今年の摂心は雲水として色々な配役と浄人を経験した。
3.再びツバメが我が家にやって来た
4年ぶりにツバメが我が家に巣づくりをした。10年前に初めて我が家にツバメが巣づくりしてから7年、毎年子供たちが巣立って行ったが、最後の年にカラスが卵を取ったため、巣づくりをしなくなっていた。今回は二羽の雛が誕生し、無事に巣立ちました。
4.久しぶりの東京
家内が東京ドームで開催される「東京国際キルトフェスティバル」を見たいというので、会社を退職してから初めて上京した。家内がキルト展を見ている間に、在職中お世話になったI先生に会い、親交をを深めた。翌日は「はとバス」の「江戸味覚食いだおれツアー」に乗車した。最終日はスカイツリーを楽しんだ。
5.「野口英世はなぜ間違ったのか」まとめ
野口英世はワイル病の病原体を黄熱病の病原体とする間違いをおかした。何故このような間違いをおかしたのかを野口の黄熱病に関する論文と野口の手紙から検証してきたが、一応の結論を得て、それをまとめた(「野口英世はなぜ間違ったのか(43)」参照)。
野口はワイル病の病原体であるレプトスピラについては熟知していた。野口は黄熱病の病原体を発見したとき、それがレプトスピラであったころから、ワイル病のレプトスピラの抗体を用いて免疫学的に同じであることを知った。そのことを上司であるFlexnerに宛てた手紙に記載している。しかし野口はそのことを論文に記載することはなかった。すなわち野口は自分の間違いに気付きながら黄熱病の病原体発見をおし通した事になる。