ウイルス干渉

「ウイルス干渉」という言葉があります。

あるウイルスが流行すると他のウイルスが流行しないというものです。

そのメカニズムは、あるウイルスに感染すると、それに対する免疫応答が起こり、他のウイルスに感染しづらくなる、というものです。

新型コロナウイルスのパンデミックが起きて２年間、インフルエンザが全くと言っていいほど流行しませんでした。これはコロナ対策のため皆さんが手指のアルコール消毒や手洗いを頻繁に行ったためと言われていましたが、ウイルス干渉だったのではないでしょうか。

インフルエンザウイルス（感染研）　　　　　コロナウイルス（感染研）

例年は11～12月に流行が始まるインフルエンザが、今年は9月に始まりました。

孫の通っている小学校ではインフルエンザのため多くのクラスが学級閉鎖しているといいます

新潟県はインフルエンザの流行期に入ったと既に発表してます。9月にです。これは全国的な傾向のようです。

一方、新型コロナ患者数については、9月30日の新聞で全国的に減少して前週比0.63倍であり、三週連続で減少していると報じています。

この現象は、今までと逆のウイルス干渉が起きていると考えるのは短絡的でしょうか。

インフルエンザウイルスが新型コロナウイルスから宿主を取り戻そうとしているように見えます。

同じ流行ならば治療薬のあるインフルエンザの方が良いように思われます。