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退職後の日々を写真で記録

食中毒

2023-07-27 09:51:53 | 微生物
毎猛暑が続いており、市の広報の「熱中症注意情報が出ています。注意しましょう。」と毎日スピーカーから流れてくる。

温度上昇は熱中症だけでなく食中毒にも注意が必要である。
そこで昨日に続いて食中毒の話を。
食中毒として届けられたものは厚生労働省で集計される。
今年のものはまだ集計されていないので、昨年の食中毒の集計を見てみる。

細菌で最も多かった食中毒はカンピロバクターによるもので185件で患者数は822人。


カンピロバクター(東京都福祉保健局)

市販の鶏肉を調べると20~100%にカンピロバクターが検出されるとの報告がある。
また本菌はギランバレー症候群の原因菌でもある。
昨年、新潟県では本菌による食中毒は発生していないが、九州の各県では増加しているようである。これは食習慣の違いによるものだろうが、調べてみると福岡県では10代、20代の人に多発しているようである。
要は生や加熱不十分の鶏肉は食べない事に尽きる。

ウイルスではノロウイルスで63件で患者数は2,175人。

ノロウイルス(国立感染症研究所)

最も多かったのは寄生虫であるアニサキスを原因とするもので566件で患者数は578人であった。


アニサキス(ネットより)

アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生する。
予防法は  
・目視で確認して、アニサキス幼虫を除去する。
・冷凍する (-20℃で24時間以上冷凍)。
・加熱する(70℃以上、または60℃なら1分)。

アニサキスによる食中毒は胃がかなりの激痛を起こすようである。
覚えがあれば、直ぐ病院へ行き内視鏡で取り除いてもらいましょう。


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