先日、NHKのニュースで沖縄県の西表島でカヌーをしていた4人の人がレプトスピラ症に感染したと報じていた。
昔はよく新聞に載っていたが、現在、レプトスピラ症がニュースになるのは珍しいので聞き入ってしまった。
レプトスピラは下の写真のような形をしたスピロヘータの一種である。
大きさは10μmほどで、一般的な細菌より大きい。
保菌動物はネズミなどで、本菌は腎臓で増えることから尿と共に外部に放出される。従って昔はネズミが尿をした田圃で素足で田植えをしたりすることで感染することが多かった。
しかし田植えや稲刈りは機械化されて、この感染症は減少し、今は殆ど聞くことが無くなった。
ただ食料がありネズミが出入りする食堂などは注意すべきと言われている。
今回は川であったが、泥沼にも入ったと言っていたようなので、そこで感染したのかも知れない。
今はどうか分からないが、以前は犬を調べるとレプトスピラに対する抗体を持っている犬がかなりいることが報告されていた。すなわち犬も感染する証である。そこで犬用のワクチンが売られていた。人用のワクチンは昔は製造されていたが、現在は製造は中止されている。
因みにレプトスピラという名前の名付け親は野口英世である。
更に野口英世は黄熱病の原因はこのレプトスピラだと間違ってしまった。
黄熱病の原因はウイルスだったので、当時は見つけることができなかった。
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