韓国人ほど、薬を好む国民はいないかも知れない。薬と言っても、いわゆる、漢方薬の事であ
る。
韓国人は、漢方薬とは言わず、韓薬(ハニャク)と呼ぶ。
韓薬師は、医師では無いが、庶民の身体の具合が悪くなった時の、頼り甲斐のある、専門家と
言えよう。
韓国人は、幼い時から、掛かり付けの、韓薬師を持っていて、身体の調子が悪くなった時は、真
っ先に韓薬師の所へ行き相談する。
韓薬師は、患者の症状に応じて、適宜、韓薬を処方して渡す。
韓薬は、病気の根本原因を治すものではないが、患者の一つ一つの症状に対応する薬を処方
して、全体の症状を和らげる。
過剰に投じても薬害には至らない。
庶民は、安心して韓薬師に頼る事が出来る。
韓薬師の繁盛により、薬局の数は、コンビニや、カラオケボックスの数より多い。街中が薬局だ
らけである。
近年、韓国でも、医薬分業が叫ばれ、法制化された為、韓薬師の仕事はやりにくくなった。
医師では無い韓薬師の治療行為は禁止された。
それでも、庶民の韓薬師頼みは変わらない。
写真の大きな字は、ハングルで、ヤク(薬)である。これに、局と言うハングルを組み合わせて、
薬局(ヤッキョック)とも言う。
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土手のオニユリが、ポツポツ、咲き始めました。