日本のステンドグラスの成立ちや技法についてまとめてくれた本。歴史的建造物の調査や、活用・復元の仕事をしている「伝承伝統技法研究所」からは、引続き伝技塾のテキストが刊行されるようだ。近代建築探訪メーリングリストの仲間が、係わっているからではなく、この本をお薦めしたい。見て欲しい写真もたくさん収録。この本が欲しい人はここへ。
日本のステンドグラスの成立ちや技法についてまとめてくれた本。歴史的建造物の調査や、活用・復元の仕事をしている「伝承伝統技法研究所」からは、引続き伝技塾のテキストが刊行されるようだ。近代建築探訪メーリングリストの仲間が、係わっているからではなく、この本をお薦めしたい。見て欲しい写真もたくさん収録。この本が欲しい人はここへ。
伝統技が次々と消えていくのは、ほんとうに寂しいし惜しいことですが、もうひとつ技の伝承者が少なくなればなるほど、必然的に手間賃がとても高くなってしまうというのも大きな課題ですね。本日のK邸の蔵のようなケースは、「悪循環」の最たるもののように感じました。
高価になるから余計に注文者が減る、減るから後継者が育たない、育たなければさらに工賃は高くなる・・・というのは、江戸の伝統工芸に限らず、さまざまな手仕事でもいえることです。
それが工芸のレベルであれば、趣味人はいつの世にもいますので、なんとか細々でも継承できるかもしれませんが、建築となるとケタ違いのコストと手間になりますから、技の伝承はさらに困難さが増すのでしょうね。
蔵の修繕の様子(技)を見せるため、各地から仲間や弟子を集めて仕事をする・・・というのは、建築技の継承がいかに困難で深刻なのかを象徴するようなお話でした。