喫茶店で瞑想して、 銭湯で元気になる

日本中の素敵な建物たちを見て歩き

タイルの裏も美しい

2009-07-22 | タイル
明治の初めにイギリスから入ってきたいろいろなタイルを総称して、
日本のタイル業界では「マジョリカ・タイル」と呼んでいたらしい。

明治40年に、ダントーの能勢敬三と不二見の村瀬二郎丸が
淡路と名古屋というふたつの場所で、粉体成型で初めて作られた
ものが、日本の「マジョリカ・タイル」のはじまりです。

ヴィクトリアンタイルを真似て作ったものを「マジョリカ・タイル」
と称し、明治末から昭和初期にかけて、多く作られました。

ダントーさんのコレクションの中には、どこかで見覚えのある
ものもあります。


左の緑色のタイルは、外装でもよく見かけます。


果物の盛り合わせカゴ。
食堂用にいいですね。


贅沢は言わない。こんなタイルをちょっと使ってみたい。



日本的な図柄。


四隅にも並べると図柄が現れます。



裏も美しいタイル。


こちらは金型です。



ヴォーリズ発見

2009-07-21 | Weblog

今、私は建物探訪の途中で姫路のホテルにいます。

旅に出る数日前から、ひとつのことが気になっていました。
「ヴォーリズの建築一覧にあるマイヤー邸が、メーヤー館ではないですよね?」
下落合の主である北沢さんに冗談のようなメールを送りました。

だって、総覧の築年とマイヤー邸では違っていたので、はじめから除外していた
妄想でした。でもちょっと気になる妄想でした。
その妄想に対して、北沢さんからメーヤー館の築年は1912年とメールが
届きました。


旧目白福音教会宣教師館(メーヤー館)

私は、帰るやいなや、山形正昭先生の「ヴォーリズの西洋館」に飛びつきました。
この本の中にマーヤー邸の写真が出ていたのを思い出したからです。


写真を見た途端、あまりにメーヤー館にそっくりなので、震える手で北沢さんを
はじめ、友人たちにメールを打ちました。
「見て見て、そっくりじゃない?」
それから、ヴォーリズ建築事務所の芹野さんにもメールを出してみました。

そして数日間、芹野さんとのやり取りの後、
「本日原図を確認しました。ご指摘の通りだと思います。」というお返事を戴きまし
た。