西新井大師の門前町を行く。
「かどや」と大きく書いてあるお店で焼きそばを食べました。
昔ながらのお店が、この町には残っている。
「かどや」は麦酒は置いてまへん。甘味屋さんなのでした。
こんなdeepな酒屋さん。
赤提灯の灯が灯り、すでに立ち飲みの方がいらっしゃいました。
看板の錆びが、いい味だしてます。
商店だったような建物がポツン。塀と大樹が残り、平成の時代とは
思えない、東京とは思えない一角。
舎人ライナーに乗りに出掛ける。
一番前の席はジェットコースター気分ですね。
西新井大師の商店街にあるダルマのお店。
軒にもダルマの飾りが連なっている。これが気にいった。
やっぱり、外観もダルマの赤で決まりです。
「日証館」のエントランスホールにはじめて潜入した。
兜町の近代建築も気がつくと少なくなっているけど、それでも
まだ、見どころが残っているほうかもしれない。
横河工務店の設計になるこの建物はその中のひとつ。
大理石の重厚さの漂うエントランスホール。
意外とこじんまりしている。
階段の手摺も大理石で、装飾は排除されている。
大理石だがカーブが温かさを与える。
ポストシューターって魅力的です。
近三ビルから程近い場所にある同い年の「丸石ビルディング」。
私がはじめて「近代建築」関係の本を手にしたのが、文春文庫ビジュアル版
「建築探偵術入門」で、その中に建物に棲む鳥獣ウォッチングとして
この丸石ビルのフクロウが出ていた。
「・・・ロマネスク様式には多くの動物が棲むが、これもその一つ。智恵や夜警
とは無縁だろう。」
この建物には「ふくろう」だけでなく、見どころがたくさんあって、細かく
細かく見ていく愉しみに溢れている。
見上げてご覧、天井を。
今は新館と繋がっている中央通側の入口
その入口と営業室との間の空間の壁は大理石。
玄関部分の扉のノブの装飾。
扉の中の玄関部分と営業室との間のドアを営業室の側から見たところ。
所有者の愛情を感じる建物。あっけなく失われる建物もあるのに、近三ビル
とともに美しい景色を作りだしている。
設計者の山下寿郎は霞が関ビルの設計でも知られている。
「open! architecture 建築のまち・東京を開放する」 というイベントが
あって、日本橋界隈の建物の見学に行く。
「まちかど逍遥」でお馴染みのぷにょさんと途中で合流。
ぷにょさんは日本橋界隈の古い建物も、ちょっと新しめの建物にも
目が食いついて離れない。
ここは村野藤吾の有名物件「近三ビル」の玄関ホールの天井の
ガラスモザイク。心斎橋にあった「そごう百貨店」や「千代田生命本社ビル」
でも入口の天井を思い出す。
今回、はじめてこんなにまじまじと見ることができたが、デザインといい、
色合いといい、地味な外観の中にこんなにキラキラする宝石が隠されて
いようとは想像できない。
このガラスタイルはドイツ産で、昭和6年の建築当時から変わっていない
そうだ、この天井のデザインは美術学校出身の奥村新太郎。
建物というのは外観からでは、決して内部を図ることができないものだ。
これは、建物を見て歩くようになってから知ったことだった。
外観は現在、メンテナンス中。
平成2年から5年にかけて全面張り替えているが、元のタイルのような
自然な色ムラを出すために、4色のタイルを制作し、交互に貼っている
ということでした。
オーライタローさんの個展のときに、タローさんの旧作の中に
この建物を描いた作品があった。タローさんが描くこの建物は
ゆらーりとして、ちょっとユーモアが感じられた。
この建物はネットを被っていて、よーく見ないとわからないのだが、
細かいレリーフなどがあり、素敵な建物だったのだ。
←注目
階段もいいですよ。
京都のまちをもっと自由に歩きまわりたい。
そんなことしていると、何日あっても足りないぐらい。
もう暗くなってしまった時間でも、まだまだ歩き足りない
のだ。
そんな時間に出会う猫さん。こんばんは
もうそろそろ、おしまいの時間ですね
でも、歩きたいが先立って、なかなかお休みできない自分です。
めったにないけど、ここで休憩した。ガラス戸の格子が綺麗な
町家である。
ガラス戸の上の細かい格子も美しいなぁ。
透き通り内庭が見えている。
歩いているのに、ふと見ていなかったものに、突然出会うこともある。
こちらもそう。以前に見たような気分にもなるのはデジャヴなのかしら。
壁面を目がさらっと通り過ぎていくだけでは見えないものがあるけど、
これは目立つよなぁ。
玄関部分は良く残ってます。
中心部でばったりと出合ったのは、こんな大物でした。
寺町通りをぐいぐい北へ歩いて行くと、もっと行くと京都御苑の
木々の壁に当たる手前に行願寺門前町がある。
その近くにある住宅が素晴らしい。1階も2階も窓の上に施された
装飾。庇の下には波模様。
近くにはモダンな写真館もあった。
きれいに直されているようでしたが、とてもカッコイイ。
その前にはこんな散髪屋さんも!!ここで髪を整えてから、
写真館に向かったのかな。
1本向こうの大通りの喧騒に隠れて、こんなところにと思う場所
にひっそりと建っている。
ファサードは木造に石張りだそうだ。
京都の町の探訪は続く。
浄土真宗本願寺派顕道会館の建物。
鉄筋コンクリート構造の権威である増田清の設計。
佐野利器に大きな影響を受けたという。
この3連アーチを見て、広島の本川尋常小学校を連想した。
その育英財団の前にある住宅にも目が惹かれる。
塀がぐるりと囲い、木々が繁っているけど気になる~~。
その木々たちもいい感じに建物と馴染んでいる。
門の飾りといい、真っ直ぐ進んだ玄関扉のサンも中国風?
瓦の組合せと、龍の彫り物。言われのある建物なんだろうか。
不思議ムードの建物ですね。
育英財団と看板が出ている建物に出会う。
どっかでみたようなお姿!!
よくいうガンダムタイプ。
何でしょうか・・・。
階段室のまあるい窓。
壁面は意外にものっぺりしている。
朝早くにホテルを出る。
東本願寺門前の噴水も周辺の景色の中で、大きな蓮の花が
開花しているようにも見える。天気に恵まれた京都旅行の一日目
のスタートは、やっぱり武田五一だ。
みんなにどこへ行ったのと聞かれたけれど、今回の旅は足の向くまま
あっちへ、こっちへ、できるだけ知らなかった建物に出会いたいだけ。