喫茶店で瞑想して、 銭湯で元気になる

日本中の素敵な建物たちを見て歩き

宮古の旧更科楼

2012-08-02 | Weblog

東日本大震災の前の年の夏、宮古に出かけました。生憎の雨の中、バスに乗ることも考えず、港町まで歩いて来ました。宮古市鍬ケ崎上町。和風建築が建っていました。
雨が強く、写真も撮り難くて、次に来るときもここまで歩いてこようとぼんやりと考えいました。

そして、この6月に再び鍬ケ崎上町を訪れると、この港町は空地が広がっているだけでした。

この建物は後で知ったことですが、戦前からの遊郭の建物「旧更級楼」でした。
江戸時代から遊郭で栄え、三陸汽船が明治末期に塩釜と宮古間に就航すると、三陸の玄関口として賑わったそうです。

港から程近いこの建物は、東日本大震災の津波に飲み込まれて、倒壊したということです。次の機会は訪れなかったわけです。