哲ノート

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シンデレラ伝説 -末廣亭 六月下席-

2014-06-27 23:35:48 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
末廣亭の六月下席は小三治師匠がトリを務めます。

もう亭内は“信者”であふれかえって、平日なのに超満員(二階席もいっぱい。立ち見も出ちゃったりして)

早めに到着したので、いつもの桟敷席へ。

出だしの二ツ目さんは「柳家ろべえ」さん。演目はあとで調べたら「たけのこ」という初聴きのもの。

となりの筍がにょきにょき生えてきていただいちゃおうというたわいもないお話。武士の家だからこそお互いの駆け引きがおもしろみを増します。

このろべえさん、全編を“歯切れのいい”高座で、こりゃあ注目株ですよ。

色物のジャグリングはストレート松浦さん、汗びっしょりで大奮闘したあとは、二ツ目昇進の女流 花ごめさん、俗曲の小菊師匠のつぎには、めずらしく講談が…。

宝井琴調師匠が「いかけ松」を、最近“ごぶさたしちゃっている”講談を末廣亭で聴けるなんてラッキーです。

人気者の歌之介師匠は「勘定板」。「カンジョウ」と「勘定」の勘違いからの爆笑オチ

中入り前は円丈師匠

桃太郎とかグリム童話とか「まくら」で話したのでもしやと思ったら、やはり「シンデレラ伝説」(ひさびさナマで)

「シンデレラ」から「三匹の子豚」「金のオノ銀のオノ」ときて「桃太郎」につながってゆくという奇想天外、新作の真骨頂です。

このあと「夏どろ」「二階ぞめき」なんて演目があって、トリの小三治師匠はごぞんじ「粗忽長屋」

「まくら」は空調のはなし。亭内は超満員でしかも熱気ムンムン。当然冷房が入りますが、ふるい設備なので音がする。師匠いわく「こそこそ話」ができない。

そこで、師匠登場まえに空調を止めていただいたとの事。いわれてみれば、じっくり集中して話を聴いていれば気にならないが、演者からすると話芸ですから音は気になるんでしょうかね。

「粗忽長屋」は相変わらずとぼけた表情と、とぼけた話で終始安心して聴いていられました。 

今夜は“信者”の集まりで亭内は超満員。そんな中色物もいろいろ楽しめ、講談も聴けたし、円丈さんの新作、小三治師匠のまくら話と“たっぷり”と楽しめた末廣亭でした。

コメント
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