国立能楽堂 開場三十周年記念公演から「四日目 狂言の会」に行ってきました。
なんたって狂言が5演目もいっきに行われる公演です。告知があってチケットをやっと入手して“満を持して”千駄ヶ谷 国立能楽堂へ
ホント狂言っておもしろいっす。地味で格式ばって不可解で…なんてイメージがありますが、
決まっている形式・格式さえ理解できれば、話の筋はとっても庶民的で滑稽でそんじょそこらにある世間話でありウイットに富んでいておもしろい話が多いです。
今日も…。
えびすさまが能舞台から鯛を釣り上げるしさぁ。(「夷大黒」)
大黒様が打出の小槌を振り回すしさぁ。(「夷大黒」)
のんきな閻魔大王が「人臭さ、人臭さ…」と罪人を捜して踊りまくるしさぁ。(「八尾」)
ゆうれいになった亡者がしみじみ昔話を語りはじめるしさぁ。(「通円」)
“日本一下手な”傘職人の愚痴を聞かされるしさぁ。(「祐善」)
ヨレヨレの老武者が大勢で“愚連隊”のようにヤリを持ち上げて「エイエイオゥ~」なんてやらかしちゃってさぁ。(「老武者」)
…………。
どれもこれもアドリブではなくて昔から伝承されてきた芸なんだよね。
短編小説のような、身近な“田舎芝居”(いい意味で)を見ているような話の運び。
ホント狂言っておもしろいっす。
もう狂言から目が離せません。(なかなかチケットが入手できませんが、次回は…)