哲ノート

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お直し -池袋演芸場 六月上席-

2014-06-05 23:53:21 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
6月上席は池袋演芸場から…。

トリの志ん輔師匠の演目は「お直し」(実は初聴です)

志ん生師匠から志ん朝師匠、そしてお弟子さんの志ん輔師匠へと…受け継がれる話です。

聴いてゆくと「悲しい話」です。吉原の郭ばなしかと思いきや、グゥッとくる人情話が展開します。

6月上席は企画もので「リクエスト寄席」が開催されています。トリの志ん輔師匠が客席からのリクエストを募って演目にしちゃおうと…。

いろいろ思い浮かんだうえで「八五郎出世」なんてリクエストしましたが、まあそこは通の通う「イケエン」ですから、いろいろリクエストがばらけたうえで、「お直し」となりました。

志ん生・志ん朝さんからの流れからしてまちがいないし、初聴できてよかったなぁ…。

人情話はテレビで放映しても実感わかないし、やはり生の寄席での長講は感動この上ないものです。



今夜は平日で(梅雨入り)雨模様で、前座さんが始めるころは全員で10名くらい、終わりころでも30名くらいかな。小数精鋭のイケエンです。

たまには…と、一番前の“ガブリ席”へ。落語家さん、演者さんを真正面で真下から見上げる感じの席です。

ただでさえ小数精鋭で、演台と客席が近いイケエンですから、真ん前なんか目と目が合っちゃってねぇ、漫才なんかもうふられちゃう始末

(笑組さん、おれ「青梅街道」なんて言ってないよ…)

へたに“あくび”もできないし、妙な緊張感を持ち続けつつ、ちょっとオーバーめに拍手・笑い・にやけをして、演者と客席を盛り上げる役目のような格好に…。

好きな演者も次々と…いきなり“絶滅危惧種”ギター漫談のペペ桜井さん、こんな近くで見上げると…ぢ~と見られるもんだから(シュールだけど)笑うしかないじゃん。

はん治師匠は(なんともいえない雰囲気・とぼけた話芸・声の音色が好きなんだよなぁ)「千早ぶる」

注目株の三三師匠は…あれこの前の末廣でも聴いた「粗忽の釘」。あいかわらずウイットに富んで、切り返しも絶妙、安心して聴いてられます。(前回となんか違うかと余裕で拝聴)

そして若手のホープ、桂やまと師匠は歯切れのいい「壺算」(とっても聴きやすかったですよ…これから注目株ですね)

雲助師匠は「夏泥」(ひさびさ聴きました)(「夏」と題目に入っているんで“季節限定”のはなしみたいで聴けただけでラッキー)

手品の夢楽さん(最近よく出ていますね。人気あります)手品するよりおしゃべりの方が長くて、どこまで本物なのか、のらりくらりとやらかしちゃってね…。

(真ん前ですから、ふられるかなぁ…と、思ったら女性の方にいきました。これも“寄席”への人気定着につながりますもんね。こんな“ハプニング”も楽しめますから)

今夜は改めて演者と客席が一体になれる池袋演芸場のよさを実感した一日でした。(また真っ前に座ろう…)





コメント (1)
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