哲ノート

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鐘ヶ淵 田中湯に浸かる -銭湯をめぐる218-

2024-10-08 08:11:00 | 銭湯・温泉

東武スカイツリーライン・鐘ヶ淵駅を初めて下車

荒川と隅田川に挟まれた、まさしく“下町”の雰囲気が漂っていますよ・・・

こういう街って風情を味わいたくて、ついつい「迷い歩き」たくなるんですが、今日は銭湯めぐりが主ですから、日を改めて“あてどなく”さまよいたい街ですね。

鐘ヶ淵の駅を降りて(興味あふれる駅構内の様子は後述します)細い路地に入り込みます。

古くからの密集した住宅街のなかをトコトコ歩くこと4・5分くらいで、今日訪湯する田中湯さんに到着します。

隣り合って密集する住宅街の中にある田中湯さんは、宮造りの外観に“銭湯ここにあり”の存在感がある煙突があって(沸かしているんで煙がもくもくと…)

近所の“お湯屋さん”といった存在で、すっかりこの街の生活に溶け込んだような公衆浴場です。

           

のれんをくぐり館内へ、昔からの番台に快活のいいおかみさん(?)がいて迎えてくれます。

浴室に入ると、正面に浴室画が…浴室画がなくて一面白い壁、むかしは浴室画だったんでしょうね、この白い壁は。

カランでカラダを清めて(カランの湯がめちゃくちゃ熱いの、水で薄めながらカラダを洗いました)湯船に入湯します。

浴槽は備長炭の白湯(マッサージ2基併設)とバイブラ深座湯の構成で、湯温はこの時期気持ちよい42度くらい。

この湯が井戸水・薪沸かしの湯で、備長炭でろ過してあるもんだから、ほ~んと気持ちいいのね。

湯あたり良く、やわらかくて、手触りがヌルヌルしていて、湯船に浸かるとほんわかしちゃって、気持ちいいのなんの・・・。

アトラクションみたいにいろんな装置を駆使しての湯船よりも、こういうシンプルだけど「湯」を楽しむっていうの好きなんですよね。

カラダを清めて、湯にどっぷりつかって、しばし瞑想の世界に浸れる空間、「銭湯」ってこういう普段の生活では味わえない時間を楽しめる贅沢な時です。

出入りする地元の常連さんのすがたをぼぉ~と眺めながら、夕方のひとときをまどろみました。

下町の住宅街の中にあって、この街の生活にすっかり定着した、まさしく“近所のお湯屋さん”「田中湯」、ほんといいお湯でした。


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