池袋演芸場4月下席は「真打昇進披露興行」
定席を巡って40日間行われた披露興行の大千秋楽日、主任は林家つる子師匠
人気があるんで予想はしていたんですが、千秋楽とあって開演2時間前に池袋に行ったんですが、もうすでに長蛇の列が・・・
前売り券は事前完売しているんで、当日券は立ち見になりました。4時間興行ですから計6時間かぁ、でも立ち見になっても見たい披露興行ですから、まあしかたない。
(林家つる子師匠 ご本人です)
もともと演者と客席が近い池袋ですから、もう超満員の客席の熱気が伝わって、もう登壇する演者もノリノリで開口一番・・・「初天神」から。
昇進披露興行ですから、縁起を担いでつぎつぎと演目がならびます。「たいこ腹」「弥次郎(初聴)」「たけのこ」「鼓が滝」「かぼちゃ屋」
中入り後は「真打昇進披露口上」(三本締めでの場内一体感は何度やってもいいもんで)(馬風師匠ではなく市馬会長のドミノ倒しも見られたし・・・)
「ボンボン(新作)」「ざるや」「長短」・・・色物さんも盛り上がる客席と一体となって熱演しちゃいます。そして今日の主任林家つる子師匠が登壇
群馬出身なんで「かかあ天下」と「お稲荷さん」のまくらから、大ネタ「中村仲蔵」を・・・
まだまだ男性社会の落語界で、だんだんと女流落語家さんが増えてきてはいますが、なかなかこんな演目を観る事聴くことがありません。
忠臣蔵五段目、斧定九郎をどう演じていくかぁ・・・歌舞伎とか忠臣蔵とか解説が多くなる演目ですが、仲蔵の役作り、妻お岸とのやりとりなどエピソードをおりまぜながら
大団円へと結びつけました。
最後の最後までつる子師匠と協会の面々、そして池袋の観客(応援団?)が一体となって盛り上がった披露興行となりました。(やっぱり、この雰囲気は「池袋」でないとできません)