哲ノート

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仏師・殺生石 -国立能楽堂-

2014-06-28 00:55:55 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
国立能楽堂で定期的に行われている「能楽鑑賞教室」へ…。

解説書付きのパンフをいただけて、初めての人にも理解しやすい内容に…。

どうしても「能」「狂言」というとなかなか縁がないもので、日本の、世界の文化遺産として保存振興するためにも学校行事の一環として体験することは良いことだと思います。

解説書付きのパンフを手に取ると、意外とむずかしい話ではなく、そんじょそこらにあるような逸話、言い伝えの話で、

あらかじめ「あらすじ」を読んでおけば、ははぁ~んとわかる内容です。

狂言「仏師」は、田舎者が自前でお堂を建立しましたが、仏様がまだいないという事で都に仏像を買いに行くというお話

都で仏師を捜していると、悪智恵をもった“すっぱ”盗人がこれを聞きつけ、仏を彫って差し上げようとたくらむ。

“すっぱ”は自分が仏になりすましたり、仏師になりすましたりをくりかえしてだまし通すという滑稽話(最後にはバレてしまいますが)

二人劇でウイットに富んでいて現代にでも通じるような話です。

なんてこともない話だけど、随所にクスッとしちゃうところがあって、堅苦しいところなく楽しく見ていられます。

能「殺生石」はいきなり能舞台に「岩」らしき張りぼてが登場し、ただの語りだけでなく「劇」って感じで話が進みます。

前半は少々堅苦しく重苦しい雰囲気で進行しますが、石が割れて中から赤毛の妖艶な牝狐が」登場すると、緊張感とともに舞台が華やぎます。

狂言に比べると複雑な内容で、語りも難しいですが、あらかじめ「あらすじ」を熟読していたのでなんとか話にはついて行けます。

狂言・能ともに何度鑑賞しても、そこには新しい発見が生まれ楽しませてくれます。

そのなかでも「狂言」は、日常のさりげない話を題材にした“寸劇”“喜劇”のようで、ホントおもしろく鑑賞させていただきました。

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