「暑いねー!」が、日常の挨拶になったこの頃だが、土日の猛暑には参った。
珍しくものすごい夕立が来たものの、あんなに降っても、全然涼しくならなかったのが憎たらしい。
大工の父親に似て、威勢が良くて負けず嫌いの華園光(ひかり)は、プロレス対戦で唯一負けた大企業の御曹司・滝嶋慧に打ち勝つために猛勉強して、名門私立白選館学園高校に入学するが、学年2位の彼女のランク上には、必ず慧が立ちふさがっているのだった。
実は、出会ったころから光のことが大好きな慧。 だが彼の思いは、超絶鈍感な光にはまったく伝わらず、「私達は永遠のライバル同士だなっ!」と何かにつけて闘志むき出しな彼女に、歯がゆい思いをするばかり。
少女漫画の代表的カテゴリーのひとつ、超お金持ち子弟の通う私立学校が舞台の学園モノって、大概、主人公女子が庶民の子という設定が多い。
その王道のツボを外さず、男子が女子にいつまでも片思いという新味を加えた学園ラブコメの「S・A」(スペシャル・エー=学園の頂点に立つエリート・クラスの意。)が面白い。
才能豊かな眉目秀麗の男子・慧(声はルルーシュ福山さんだ!)が、努力のかいもなく、これでもかとボロボロに傷心させられる様が、毎度気の毒で可笑しすぎるのが魅力の一品です。