86歳になる知人を見舞った。
一人暮らしの彼女は脚が悪い。
ヘルパーさんに来てもらったり
デイサービスへ行ったりして暮らしている。
今日、その彼女が、皺がふえたことを嘆き、
ほら、こんなよ、と腕を差し出した。
なるほど、フムフムと頷くしかない。
「私ね、お尻も、皺だらけなの」
と彼女は言う。
「ふうん、でも、その齢になれば、お尻なんか人に見せることないからいいんじゃないの」
と風子。
「そうでもないの、デイサービスでみんなと一緒にお風呂に入るから。
顔に皺があってもお尻のつるんつるんに綺麗な年寄りもいて、わたし、羨ましいの」
風子、76歳。
いくつになっても、
なってみないと分からないことってあるものなんだ。
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