風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

お尻

2014-11-29 11:32:14 | 健康

86歳になる知人を見舞った。

一人暮らしの彼女は脚が悪い。

ヘルパーさんに来てもらったり

デイサービスへ行ったりして暮らしている。

 

今日、その彼女が、皺がふえたことを嘆き、

ほら、こんなよ、と腕を差し出した。

なるほど、フムフムと頷くしかない。

 

「私ね、お尻も、皺だらけなの」

と彼女は言う。

「ふうん、でも、その齢になれば、お尻なんか人に見せることないからいいんじゃないの」

と風子。

「そうでもないの、デイサービスでみんなと一緒にお風呂に入るから。

顔に皺があってもお尻のつるんつるんに綺麗な年寄りもいて、わたし、羨ましいの」

 

風子、76歳。

いくつになっても、

なってみないと分からないことってあるものなんだ。

 

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