風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

足裏

2011-05-20 17:16:12 | 健康

 風子ばあさんにも一つだけ自慢できる肉体的な秘所がある。
足の裏である。

  風子の足は大きい。
脱いだ靴は、男の靴と見まごうくらい大きい。
甲高で、足そのものは不細工きわまりない。

けれども、神様もひとつくらいご褒美をくれている。
足の裏だけは綺麗である。

風子ばあさんの入浴は、カラスの行水よろしく手早い。
足の裏など擦りもしない。
特別な手入れなど何もしていない。

それなのに、身体中で一番美しい。
うっすらとピンク色でしみひとつない。

朝起きたときなど、靴下を穿く前に、
いやあ、きれいな足裏だなあとほれぼれ眺める。

いくらきれいでも、
足裏ばかりは人さまにお見せする機会がなくて残念である。

だが、待てよ……。
人さまにお見せすることもないが、
人さまの足裏もまたあらためて見たことがない。

  ということは、ひょっとして、
足裏って、風子に限らず、みなさん美しいのかもしれない。

  ああ、やだねえ、そうとは知らず、自分の足裏をうっとり眺めていたなんて。

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2 コメント

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いえいえ自慢ものです (やまだスズメ)
2011-05-20 21:00:12
足の裏がシミ一つなくて綺麗だなんて、
大いに自慢していいですよ。
私のように魚の目だらけの人もいるんですから
返信する
あらあ、ありがとう! (fuuko)
2011-05-20 23:16:53
それでは、これからは、あらためて足裏を磨くことにしましょう。
返信する

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