喪中挨拶が届く昨今である。
中学から高校まで一緒に進んだ友人の死を昨日知った。
中学生になったときから、伯母の家の養女になったひとである。
三人姉妹で、真ん中の自分だけがなぜ養女に出されたか、
彼女は悩んだ。
養家の伯母を看とったあとの晩年は、一人で寂しかったはずである。
宅配の弁当業者が、異変に気付き、通報して中に入ると
玄関近くで倒れていたという。
服用した薬などの状況から、死亡は前日。
解剖の結果は、心筋梗塞。
治療は受けていなかったが、
心臓への血管がかなり狭くなっていたそうである。
喪中挨拶は、養家の兄でなく、実家の妹の名前で届けられた。
妹さんに電話をすると、
一人で死なせて可哀想なことをしたとしきりに悔やまれていたが、
数奇で、孤独な人生を生きた彼女に、
悔やんでくれる肉親がいてよかったと私は嬉しかった。
仲良くしてました、と実妹は言った。
お墓も、実母のいる墓に入り、
いずれ私たちも一緒に入りますと妹さんが言った。
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